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あともう1歩で妊娠するはずが…。離婚を告げられる。 初恋の話〜結婚編【10】〜



辛い辛い不妊治療に耐え、なんと、受精卵が3つも出来ました。

確率は30%なので、きっと1人は授かれるだろうなと、とても嬉しかった。

やっと念願の子供が授かれる!
と思っていた矢先、夫から「離婚しよう」と言われたのです。

何で?と聞いたら、
「一緒にいても楽しくない。」
「先月行った福岡旅行も楽しくなかったし、
一緒にお酒飲めないのがつまらない。」
とのこと。

一緒にいてもつまらない、とても傷つきました。
しかも、2泊3日の旅行も楽しくなかったんだ…。
これもかなりのダメージを食らいました。

そしてお酒の点。
私がお酒を沢山飲めない体質なのは、付き合っている時から知ってます。
私はジョッキのビール1杯飲める位で、あとは気分が悪くなってしまいます。
それでも、2人で外食するときは必ずお酒を頼んで、甘いカクテルを2杯位は飲むように努力していました。
自分なりに頑張っているのに、それでも駄目だと言われ、もう無理だと思いました。

私は大泣きして部屋に閉じこもりました。
夫が慰めてくれる、謝罪してくれるのを期待していましたが、部屋には来てくれませんでした。
もう夜中だったので、寝てしまったようでした。
ガッカリして、もう積もり積もっていたものが爆発して、私は腹を決めました。
もうこの人とは一緒にいられない。
黙々と自分の荷物をまとめました。
服とかをゴミ袋10個分にまとめて、翌日の朝5時にタクシーを呼んで、荷物を全て持って車で1時間の実家に逃げました。

その日はちょうど仕事が休みだったから、助かった。
だけど、産婦人科の予約が入っていたから、泣きすぎて顔が腫れ上がった状態で病院に行った。
診察室で、先生にこういうことがあって、ひとまずこの先の治療を一旦保留にして欲しいと伝えました。
涙がどんどん溢れてきて、大泣きして嗚咽が漏れてしまう程だった。
先生の悲しそうな顔をとても覚えてる。


私は今まで頑張ってきたことを思い返して、私には何1つ落ち度が無いのに、何で捨てられてしまうんだろう?
と本当に辛かった。
正社員で毎日働きながらも掃除洗濯、料理全てこなして、家はいつも綺麗だし、手料理も頑張った。
それでも感謝されることは無かったな。
不妊治療も孤軍奮闘して、ここまで来た。
真面目に正しく生きてるのに、上手くいかない。


私が離婚を決意したのは、夫は冷たい、感謝してくれない、この2点が大きかった。


私は家族に夫の愚痴など話すことは無かったけど、
どんな所で気付いていたのか知らないけど、
私が離婚する話を聞いて家族全員大喜びしていた。


なんだか複雑な心境だったけど、自分の判断は間違えていないんだな、と思った。




続く

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