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ベタ惚れすると立場が弱い 〜銀座コリドー街 警察官編【5】〜

私とりかこ、警察官の4人で飲むことになった。

お店は鬼越似の人が決めてくれて、表参道のレストラン。
りかこは、「高いお店じゃない!!」
と憤慨していた。




うちらは残業なくてすぐ仕事が終わるから、集合時間は通常の会社員が集まれる時間よりも早目に設定してしまった。
でも、こうちゃん達は定時で上がれたみたいで、時間通りに集まってくれた。
時間に間に合うようにわざわざタクシーで来てくれた。

前は夜だったし、バーもカラオケも、ホテルも薄暗くて顔がよく見えなかったんだけど、
今回は日がまだ落ち切ってなかったし、表参道のレストランは照明が明るくて、顔がよく見えた。


こうちゃんは思ってたより肌が黒くてかなり日焼けしてた。
あとはガタイがかなり良くて、席に座ると上半身がムキムキで、何の変哲もない普通の水色ボーダーのワイシャツなんだけど、私にはやけにカッコよく写ってしまった。
顔は黒髪短髪で塩顔で、井上尚弥の顔を少し細くた感じ。
最初会った時はビビッとこなかったのに、エッチしてから顔も凄くカッコよく見えた。

今日は退社後皇居の周りをランニングして、その後ビール飲んできたって言ってた。
会社でビールが買えるらしい。

休日は鴨川にサーフィンしに行ってるって話してた。
朝早く車で出発して、皆でワイワイサーフィン。
だからこんなに焼けてるんだ〜って納得。
休日もスポーツしてかっこ良いな〜。
サーフィンっていう男らしいスポーツでよりカッコ良いって思った。


こうちゃんは話も上手でかなり笑かしてくれた。
警察官になって1年目は新宿アルタが見えるロータリーの交番に勤務してたみたいで、
初めて出勤した日に、
通行人から「アルタってどこですか?」
って聞かれて、
「ちょっと待ってくださいね〜」って言いながら地図で探し始めたらしい。
私は爆笑してしまった。

面白くて、カッコよくて、仕事柄修羅場を潜り抜けてきたオーラも凄くて、私は完全にハマってしまった。



ご飯を食べて、タクシーで恵比寿に移動することになった。


続く

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