25　日本人だよ。日本人は外国人じゃないよ。

美しい金色の雨　国父記念館　その3

　昼間の暑さを避けて　夕方になってから赤ちゃんをベビーカーに載せていつものように国父記念館まで出かけました。
　女の子3人が赤ちゃんに話しかけてきたことがありました。会話からお母さんが日本人だとわかった時の反応はちょっと不思議な物でした。
5歳くらいの子が言ったのです。
『それじゃこの人達は外国人なの？』
すると一番年上と思われる8歳くらいの子が答えたんです。
『ううん違うよ。外国人じゃないよ。日本人だよ。日本人は外国人じゃないよ。』
『ふーん　そうなんだ。』
何故？どういう意味？　あの子にも理由なんて説明できなかっただろうなと思いますが　日本人に親しみを持っていてもらった事だけは間違いないようです。ちょっとホッコリした気分になりました。

　その後はいつもの散歩コース。国父記念館にあるお気に入りの回廊にたたずみながらお母さんが見たのは　まだ強い日差しを投げかけながら西の空に沈もうとしているお日さまでした。でもいつもとはちょっと違っています。まるで薄いベールでもかかっているかのように光線が優しいのです。
　雨です。公園内には降っていませんが前方の公園を縁取るように植えられた生垣あたりを境に霧雨が降っているみたいです。お天気雨　狐の嫁入りでしょうか。細くてやわらかな無数の糸が天井から垂れ下がり風が吹く度にその細い一本一本が太陽の光をキラキラ反射させては輝いている何とも美しい金色の雨です。霧雨のカーテン越しに夕日を見ていたのですね。

ああ～そう言われても　シバイヌモモの画力の限界です。思ったようには描けません。あとはみなさんの想像力で思い描いて下さい。