O-11 うかつでした・・・とは言え・・
事前に知っていようがいまいが結果はいつも同じ・・・
うかつでした。車に乗り込む前に気づくべきでした。散歩の時間でもないのに 散歩用のリードを持ったお兄ちゃんが近づいて来た時にわかったはずなのに・・・
大嫌いな予防接種の日だってことに 車の窓から嗅ぐニオイでわかりました。病院前で降ろされてから さんざんイヤイヤをしたのに結局診察台に載せられてしまって そのあげく・・・
『あれっ モモちゃん少し太ったかな?』
なっ なんてことを言うんですか いきなり!それは失礼でしょ。などと思っている間に先生はあの嫌な針のついたチクンとするやつを取り出してきたわけです。
『は~いモモちゃん 痛くない痛くない すぐ終わるからね。』
なんて言うけど痛いよ。怖いよ。お母さんが私の目をじっと見つめながら私を思い切り抱きしめました。
『モモはいい子ね がんばろうね』
診察台の上で 首はお母さんが、身体はお兄ちゃんが抱きしめています。私は身体がこわばっちゃっていて怖くて声も出せないの。お尻のあたりでチクッとして 先生の『終わったよ』という声が聞こえました。お母さんとお兄ちゃんが私の頭を何度もなでてくれました。
『モモ いい子だったね』なんて言ってます。
フフッ 当たり前ですよ。私はいつだっていい子なんだから。あ~ 終わった 終わった 帰ろう 帰ろう 早くお家に帰ろう。
いつもの事ですが ここで急に元気になるんです。
あっ その前に いい子にしていたご褒美のおやつ・・・早くちょうだい 持ってきているんでしょ!
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