開幕
自分は高校生活を送る中で、自らが喰らった度に短い日記的なものを書くことをしていた。
公園の太った鳩に喰らったり、埃っぽい屋上の踊り場に喰らったり、柔らかい唇に喰らったりした。
何を思ったのかあの時の自分は、日記を書くのでさえ必死に難しい単語を使い文章に重厚感を持たせようと苦心していた。今考えればもっと簡単な言葉でその時の心を保存できたのだろう。
けれどそれらを読み返してみると、背伸びした文章と共に鮮明な感情を取り戻せているのだからある意味良かったのかもしれない。
これまでは日記として自己完結していたが、拙文ながらこれからはnoteとして外に発信してみたいと思い、今この文章を認めている。おそらく大学生になっただけで自分が大きく変わらないことは分かっているが、それでも全てをやってみたいのだ。
noteはそれの欠片だ。ラジオもやってみたいし、高1で挫折したアコギも弾けるようになりたい。新しく買ったさらぴんのノートパソコンでちまちまレポートだって書いてやる。本だっていっぱい読むんだ。
こうして小さな野心をたくさん背負って、これから毎日東京へ繰り出して行くのだ。
人生の夏休みいざ開幕。
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