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生きた土壌を最速で実現する一手は間を空けないこと!


あなたの菜園はどうですか?


 あなたの農園や菜園で、今収穫している作物の終わりが迫っているとき、次に植える作物のことは考えたことがありますか?畝が空いてしまい、そのまま放置してしまうと、土壌の生態系が崩れ、活動が止まり、次第に肥沃な土壌が劣化してしまう可能性があります。この問題に直面したとき、次にどのような対策を取るべきなのでしょうか?あくまでも無農薬・無化学肥料での栽培が絶対条件です。虫食いの少ない野菜が早くできるようになるためにも重要な要素です。
 この記事では、畝が空いた際の対策として、次に植える作物の準備を始める重要性と具体的な手法について詳しくご紹介しますので是非最後までお読みください。


次に植える作物の準備が重要性


土壌は微生物、菌類、根の成長など、多様な生態系が関わっています。この生態系がバランスを保つことで、肥沃な土壌が維持され、作物の成長が促進されます。しかし、畝が長期間放置されると、微生物や菌が栄養源を失い、土壌の硬化や劣化が進行します。こうした状態では、新しい作物の成長が妨げられ、収量や品質の低下が懸念されます。


次に植える作物の選定


万が一、次に植えるものがなかったり、気候的に植えたいものが無く畝が空いた際には、次に植える作物を植えることで回避できます。
 栽培期間の短い葉物などの作物や緑肥(土壌改良用の植物)を選ぶことで、短期間で作物を収穫し、次回作物を植えるまでの繋ぎとして維持することができ、土壌の品質向上を図ることができます。また、その葉物や緑肥は籾草堆肥などとして雑草と同じようにまた土壌の養分として使うことができます。適切な作物の選定は、気候や土壌条件に合わせて行うことが必要です。


作物の育苗準備


次の作物の育苗を始めることで、収穫後に迅速に植える準備を整えることができます。育苗は作物が土壌に植えられる前段階であり、健全な根を持つ苗を育てることが重要です。適切な育苗環境の整備や種まき時期の計画を行うことで、強い苗を用意することができます。いつもよりも大きめなセルトレイやポリポットを使うことにより、多少の定植の延長は可能になります。作物の引継ぎをスムーズに行うためにもそこは余裕をもって行いましょう。
 育苗の記録をつけることで翌年の参考にもなりだんだんと無駄もなくなりスムーズに切り替えができるようになってきます。また、使う種も自家採取したものや薬品等に侵されていない種を使うことも大事になってきます。


土壌の保湿と栄養補給


 籾草循環農法では収穫後に残渣を片付けて畝を軽く整えたらすぐに籾草堆肥を混ぜ込まずに3cmほど重ねて次の作物を植えます。重ねることにより保湿剤や菌や微生物の餌ともなり、土壌の水分保持能力や栄養量を維持し、次の作物の健全な成長をサポートします。
 これらを混ぜ込んでしまうと、今までの生態系が崩れ、尚且つ混ぜたせいにより菌や微生物が一気にそれらを分解するために過剰発酵が起こると作物が育たないという悪循環が起こります。何かを混ぜた場合は一定期間発酵・分解が落ち着くまで放置をしないと作物は植えても育ちません。
 自然の野原や山では、いきなり土壌がかき混ぜられることはありません。常に上から堆積していくものです。下層部の餌がなくなると徐々に上の方へ上がってきます。それらを緩やかに行うことで、すぐに作物を植えても生育できることとなります。


生態系の維持


 土壌内の微生物や菌などの生態系を維持するために、畝が空いている間に緑肥を撒いたり、栽培期間の短い作物を植えることが大切です。これにより、土壌内の生態系が活性化し、作物の繁栄を促進します。


おさらい


作物の収穫が迫る際には、次に植える作物の準備を始めることで土壌の健康を守ることができます。適切な作物の選定と育苗の準備、土壌の保湿と栄養補給、生態系の維持を通じして、土壌の品質を保ちながら持続的な農作業を実現しましょう。ここから先が重要です。次に挙げる行動を実践することで、あなたの農園や菜園の土壌の健康を確保し、豊かな収穫を手にすることができます。

  1. 作物の選定: 空いた畝には、栽培期間の短い作物や緑肥を選びましょう。これにより、土壌を休ませる間にも肥沃度を維持し、次の作物の成長を準備します。

  2. 育苗の準備: 次に植える作物のために、育苗を始めましょう。健全な根を持つ苗を育て、土壌に植える準備を整えます。種まきから苗の管理まで注意深く行いましょう。

  3. 土壌のケア: 空いた畝の土壌を乾燥や劣化から守るため、土を裸にせず、保湿・栄養を補給します。これにより、土壌内の生態系を活性化させ、作物の成長を支援します。

  4. 生態系の保持: 土壌内の微生物や菌などの生態系を維持することが重要です。緑肥を撒いたり、栽培期間の短い作物を植えることで、微生物たちが元気に活動し、土壌の健全性を保ちます。これにより、根系の成長や栄養循環をサポートし、作物の成長を促進します。


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