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ここはだれ?わたしはどこ?

 カドブンのショートストーリーコンテストの結果が出ましたね。
 で、私の推しのショートショートライターの方が受賞されてたので、嬉しくなったのでそのテンションで書きます。

  推しのライターさんっていうのが、小狐裕介さんとオルカパブリッシングさんなんですけど、お二人の共通点は一貫性があるところなのです。
 ブレずに、そして誰っぽくもなく、自分の色でストーリーを編んでらっしゃるのが、ほんとすごい。

 内容は結構対照的で、小狐さんの作品は、ドラえもんのポッケのような、夢のある温かいお話が多い。
 あえて層を選ぶとしたら、小学生に読んでもらいたい。あんなこっといいな、できたらいいな、と存分に素敵な夢を見てほしい。ためらいなく子どもに見せられる、というのは簡単なようで、とっても難しい。

 対してオルカさんの作品は、哲学。オルカさんって哲学者なのかな?ってくらい哲学。
 きゃーシビア!って思う展開も多い。
 だから、層としては高校生に読んでほしい。オルカさんの作品を読んで、読書好きの友だちと、学校の帰りにマックで語り合って欲しい。私が高校生だったら絶対語ってる。


 というくらい対照的なので、小狐さんのお話で心を温めて、オルカさんのお話で思索にふけって、また小狐さんのお話で心を温めて…と、しょっぱいものと甘いものを延々と交互に食べ続ける、みたいなことが可能なわけです。

 まあ私ごときが人さまの作品を勝手に語っても埒が明かないので、いくつかペタペタ載せさせていただきます。


1.小狐裕介さん

 あったかい気持ちでお布団に入りたい人は、是非どうぞ。優しい気持ちになれます。
 もう、発想が素敵すぎる。それに尽きる。素敵。
 身近に魔法はあるんだな、っていう幸福感。

 私、実はけっこう児童文学が好きなんですよ。
 「坂るいす」も、大好きな児童文学作家さんの名前から来てるくらい。
 だから児童文学みたいなの書こうとした時期もあったんだけど、書こうとして書けるもんじゃなかった。
 だから今、書けるもん書こうと思って書いているんですが、はて、私は今どこにいるのだろう。


2.オルカパブリッシングさん

 シビアなやつ、2本。
 平たい言葉で言うと、含蓄がすごい。でそれが、ギリ伝わるところまで表現されている、というのがまた、すごい。
 「トカゲはトカゲであってトカゲでない…彼の生き様は…」みたいなことを、私の中の思春期の私がくっちゃべってる。
 森の中の死体も、小心者の私は中盤、目を細めて読んだんだけど、ラストがすごく美しくて。 

 私、乙一とか京極夏彦とか好きだったんですよ。ええもちろん高校生の時。だから、トリックっぽいものとか、描写が鮮烈で生々しいものとかを書きたいと思った時期もあったんだけど、書けなかった。
 無理。だってこわいもん。
 だから今、書けるもん書こうと思って書いているんですが、はて、私は今どこにいるのでしょう。

 

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 前から、好きなライターさんについて語りたいとは思っていたのだけど、私が書いて意味あんのか、迷惑なだけかも、それより自分の筆進めた方が良いのでは、と二の足を踏んでいたのですけれど、今回コンテスト発表のテンションで書いちゃいました。
 だから締めはありません。


 …と思ったけど、ありました。
 コンテストは私も出したんですが、選ばれなかったことについては「フーン」といつも思います。

 というのも、そもそも自分は「基本、ハマらない人間」だと思っていて、選ばれないのが普通、という期待値だから。

 恋愛がそうだったんです。ずーっと色んな人に好きになってもらえなかったけど、真面目に頑張って生きていたら、めっちゃいい男が見つけてくれた。

 コンテストとか就活も恋愛と同じだと思っていて。
 就活も、氷河期の波に乗りまくって、めちゃくちゃお祈りされた。
 当時はいちいち辛かった。

 でもよく考えたら、何も減ってないんですよね。
 男に振られても、会社にお祈りされても、コンペに落ちても。
 何ら変わらない。
 昨日まで満足していたはずの自分のまんま。大事な人は変わらずそばにいる。

 だから真面目にいよう、と思うだけ。
 媚びられない。曲げられない。強いんだか弱いんだか分からない。ハマらないけどハマりにも行けない。
 いい男が、見つけてくれたらラッキー。
 そんな人間が私。

 それでも、この「ハマらない人間」を見ていてくれる奇特な人たちがいる。その幸福は、筆舌に尽くしがたい。
(本当に15分くらい泣きながら考えたけど、表現できずに終わった。情緒も筆も不安定)


 まあ要するに自分のやろうとしてることを、ブレずに折れずにちゃんとやりたい、とそういう話です。

 でも夢を見るのは自由ですよね!

 コンペに優勝したら。
 大企業に就職したら。
 竹内涼真が彼氏だったら。
 あっ、やっぱり千葉雄大。
 うそ、やっぱ竹内涼真。
 …と見せかけて今日のところは千葉雄大!!!!!

 以上!!千葉雄大でした!!

いつもありがとうのかたも、はじめましてのかたも、お読みいただきありがとうございます。 数多の情報の中で、大切な時間を割いて読んでくださったこと、とてもとても嬉しいです。 あなたの今日が良い日でありますように!!