Voigtländer NOKTON 17.5mm F0.95 2/4 絞ったときの描写力について / マイクロフォーサーズ
前回の記事ではフォクトレンダーの17.5mmを購入しましたという事をダラダラと語っていましたが、今回はそのレンズで撮影してきたというお話です。国産マニュアルフォーカスレンズが写し出す世界がどのようなものだったのか、結論から言えば
買ってよかった
と思えるものでした。その理由はいろいろあるのですが、今回はテーマを絞って語っていこうかと思います。
NOKTONたる所以
レンズ名に"NOKTON"って書いてありますが、このNOKTON という名称はフォクトレンダーのレンズの中でもF値が1.5以下の明るい大口径レンズに付与されます。そして語源である"Nokt-"はドイツ語のNachtや英語のNocturnalの意味である「夜」に由来します。夜でも明るく写せるレンズ、それが"NOKTON"なのです。
NOKTONの冠の通り、夜でも最高のパフォーマンスを見せてくれる事を期待して夜の商店街を撮影してきました。開放F0.95に目が行きがちですがf/0.95で撮影した作例は後日別の記事でご紹介するとして、今回はf/5.6に絞って撮影した写真をご覧いただきたいと思います。
撮影設定
SS 1/13 f/5.6 ISO8000 ±0EV 手持ち撮影
LightroomClassicでAIノイズ除去適用量50
Camera: OM SYSTEM OM-1 MARK II
私好みの美しい先尖り10本光条が輝き、看板も文字もハッキリ読めるほどシャープに写っていますが、設定値を改めて確認していただきたいのですが、この作例は暗さに弱いマイクロフォーサーズセンサーでISO8000で撮影しています。経験上こういうデータはノイズ除去を掛けても細部が失われた仕上がりになりがちなのですが、画面中央部に写った細部も鮮明に写し出してくれています。
ネットで見かけるレビューの中に倍率色収差が目立つと言う意見がありましたが、f/5.6まで絞っているとそれほど目立つものは感じられませんでした。一応LightroomClassicで写真右下部の色収差補正をON・OFFして確認してみましたが、よく見ればわずかに感じる程度でした。
ちなみにVoigtländer NOKTON 17.5mm F0.95 Asphericalは電子接点のないMFレンズなので、何も設定をしていないとレンズ情報がLrCに反映されません。現像項目の中にレンズ補正のレンズプロファイルがありますので、そこからこのレンズの情報を選択すればこのレンズに合った補正を自動で掛けてくれます。
それとこれもMFレンズゆえに何も設定をしていないと、シャッタースピードやISO値などは記録されますがExif情報の中にレンズ情報が記録されません。なので撮影前にあらかじめボディ内でレンズ情報を登録しておくと後で整理する時にわかりやすくなると思います。絞り値設定は撮影する都度変えておくとその数値で反映されますが、いちいちF値を変える度にボディ側絞り値項目も書き換えるのがめんどくさいので、私はF0.95のまま書き換えずに使っています…(笑)
参考までに、↑の写真はノイズ除去を掛ける前の撮って出しのものです。いくらOM-1 MARK IIとは言え、ISO8000でここまで細部をシャープに写してくれるパフォーマンスにはビックリの一言です。この写真を撮った瞬間、
このレンズを買ってよかった
と思わせてくれました。
さすがは「夜」のNOKTON、その名にふさわしいですね。
F0.95の開放で撮影した作例を期待してくれた方には申し訳ないのですが、作例レビューの第一弾はそれよりもこの絞って撮影した夜の描写の作例をまず見てほしくてピックアップしました。もちろん開放F値で撮影した作例もありますので、後日また投稿する予定です。
それでは今回も最後までご覧いただきまして、ありがとうございました🙇🏻♂️
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