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自作「ポメラ」用ケースへの道:⑤前面パーツ作成・後編

 前回ラストでスーパーゲルがプラスナップで浮いてしまうという問題が発覚。このままではケースの見栄えに大幅な影響が出てしまう……!


(前回の記事はこちら)


スーパーゲルに印付け
目印を中心に余ったプラスナップで円を描く

 悩んだ結果、載せたスーパーゲルの保護シートにプラスナップ位置の目印を付けてから外しまして――

2mmのビットで打ったところ

――とにかくスクリューポンチでスーパーゲルを打つ! 打つ!

 3mmビットだとわりと早く穴が開きました。保護フィルム側からだと打ち込む時に何故かビット位置がズレるんで剥き出しのゲル面から打ってます。つか凄いなスクリューポンチ。
 本当はなるべくゲル中央を残して抜きたかったんですが、結局はゲル屑が大量生産される結果と相成りました。

穴を開けたスーパーゲルを載せたところ

 穴が開いても径が小さかったり微妙な位置ズレがあったりして、やっと収まったと思って次の行程の為に保護フィルムを外したらまた位置がズレて――と何とかなるまでに多大な時間を費やしました。

 それにオーロラPVCにスーパーゲルを載せる際プラスナップと重なっていないところにも気泡ができ、さりとて剥き出しのゲルゆえにスケッパーで空気を押し出しながらというわけにもいかず、ある程度妥協できる状態になるまで四苦八苦する羽目に。

 当然スーパーゲルやオーロラPVCに手で直に触れまくりなので何度もハンドソープで洗ってはキッチンペーパーで水分を取り、というのを繰り返しました。

裁断後のクリアPVC

 ここまできて漸くオーロラPVCにクリアPVCを重ねる段階になりました。ゲルの厚みがあるのでオーロラPVCより大きめに裁断しています。

クリアPVCを重ねたところ

 開けた穴に少々ゲル屑を載せて当初目的をある程度果たし、クリアPVCを被せます。

 ところでPVCの熱溶着について新たな情報を得ました。まさか専用の道具が売ってるとは……。
 凄く興味を引かれたが、今回だけの為に買うのもアレなので、箔押しに使うメタリックデコペンの一番太い幅のが代用にならないかと思って引っ張り出してきました。

熱溶着する予定の箇所をクッキングシートで挟む

 アイロン台シートの上に敷いたクッキングシートに前面パーツを載せてメタリックデコペンを当てる箇所を更にクッキングシートで覆います。
 これでやってみましたが、メタリックデコペンの熱ではクッキングシートを貫通しないのか全然くっつきません(剥き出しならくっつくけど綺麗な接着状態にならない)。

手芸用ミニアイロン

 ここはやはりアイロンにご登場頂くしかありません。設定温度は中温(180℃)に。
 するとみるみるうちにオーロラPVCとクリアPVCがくっつきました! はみ出しすぎたクリアPVCが拠れちゃってますけど!

クリアPVC接着後の前面パーツ

 これで遂に自作ケースの前面パーツができました! よれよれクリアPVCをカットしていないのは背面パーツと合わせる時に一緒に切る予定だからです。

 背面パーツ側のスナップボタンは組み立て後に取り付けるので材料の裁断とスーパーゲルを挟んでのPVC熱溶着しか工程がありませんが、前面パーツの2倍弱の長さのスーパーゲルを気泡なくオーロラPVCに乗っけるのに苦労しそうです。


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