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自作「ポメラ」用ケースへの道②:PVCどうしの接着検討

 自作ケースの各パーツ寸法が決まったので後は手を動かすだけ――

――というわけにもいきません。「いかにしてミシンを使わずにパーツどうしをくっつけるか」という問題が残っているからです。


(前回の記事はこちら)


 もともと自分のイメージではPVCケースは縫製されていないイメージが強く、かといって接着剤を使っている感じでもありません。電熱式のホットサンドメーカーで作ったホットサンドの耳のような印象。

ビニールポーチのイメージ

 よってPVCどうしを熱でくっつける方法があるのではないか、と思い調べてみました。

 そうして辿り着いたこちらの記事が大いに参考になりました。このバッグは大半の個所をアイロンで接着しています。本番用のオーロラPVCはどのような状態で送られてくるか不明なので折りジワ或いは巻きのクセを取る方法が載っているのも有益だし、PVCを曲げやすくする方法もありがたい……!

 ただ困ったのがアイロンの設定温度。折りジワを取るのに低温に設定するとは書いてありますが、接着するために何℃に設定すればいいのかが書いていないのです。故に追加で調べてみたが素人にはさっぱりわかりませんでした。

 そこで目を付けたのが「ヒートシーラー」です。食べかけのスナック袋を閉じるアレ。
 過去に仕事で細かいものを送る際、自腹を切ってダイソーで買ったヒートシーラーを使ってピンクのプチプチで袋を作った事があるからです。

 これなら会社帰りに買ってこれるしパッケージに発熱温度が記載されてるかもしれない、とセリアで買ったはいいのですが、やはり温度は記載されていませんでした。PVCにも使えるようですが厚さ0.1mmまでとあります。

 よろしい、ならば実験だ。

 実は前記事で紹介を省いた材料があります。それが0.1mm厚のクリアPVC。今回のケースはクッション材としてスーパーゲルを使いますが、これが剥き出しだとポメラの出し入れが些か不便です。なのでスーパーゲルの上から薄いPVCシートを被せるわけですね。

巾100cmはあるクリアPVC

 ただしスーパーゲルの寸法はポメラの外寸に合わせるので、単にオーロラPVCとクリアPVCを重ねただけでは製作中にスーパーゲルがズレてしまうかもしれません。故にスーパーゲルの配置ギリギリのところでPVCどうしをくっつけなければなりません。ヒートシーラーならピンポイントで仮留めできそう。

 実験には手持ちのオーロラPVCから前面パーツを切り出した後の端切れと小さく切ったクリアPVCを使いました。記載スペックに合わせて発熱部はクリアPVC側に当たるようにして挟みます。

熱でくっついたPVC

 すると、見事にくっつきました。表面になる側のオーロラPVCに目立った影響はありません。
――ただし、この状態だと接着は弱いようです。クリアPVCを指でつまんで持ち上げると剥がれかけました。そこそこの時間押さえるとしっかりくっつくんですがオーロラPVCの表側に押さえた痕跡が見えます。

ヒートシーラーの痕跡

 熱圧着による組み立ては非現実的ではなさそうですが、最終的に4枚のPVC(厚さ計1mm)をくっつける事になりますし、オーロラPVCの商品説明見たら「熱を加えての加工はおやめください」――Oh...

 既に手芸用のアイロンやアイロン台シートを準備した後ではありますが、保険でビニール用接着剤をブラックフライデーセールで買っておきました。あとは追加の資材や道具が届くのを待つだけです。

――ってポメラの出荷連絡が来てますね!?


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