039 自然とテクノロジーと人間の共生
私立大学の観光学部が、千葉県鴨川市から撤退します。
撤退あとは、どうなるんだろうか。
そこに、地域活性化に貢献する、こんな学校ができたらいいのにという妄想です。
引き続き、地域活性化を学ぶためのテーマを考えていきます。
テクノロジーの進化における両面
活版印刷が発明されたことにより、人類は空間と時間の制約を超えて知を共有することが可能になりました。
蒸気機関が発明されたことにより、人類は自らの労力を使わなくても機械を動かすことが可能になりました。
化学肥料が発明されたことにより、人類はより多くの人口の食を確保することが可能になりました。
飛行機が発明されたことにより、人類はより速く海を超えて行き来することが可能になりました。
通信技術が発明されたことにより、人類は距離の制約なく情報を即座に交換することが可能になりました。
テクノロジーの進化により、人類は多くの課題を解決してきたのです。
しかし一方で、テクノロジーの進化により、あらたな問題が発生したことも確かです。
高度成長期には大気汚染や水質汚濁などの公害問題を起こし、多くの人々の健康に被害を与えました。
自動車の普及により便利になったものの、排気ガスにより大気汚染や自動車事故による人的被害などを引き起こしました。
土木技術の進化は、国土利用を高度化するいっぽうで、自然や生態系の破壊につながったことも事実です。
そして地球温暖化。太古から地球に蓄積されてきた化石燃料を、人類の発展のために一気に利用したことが、地球温暖化の大きな要因と考えられています。
人類は、これまでもそうした問題の解決に取り組んできています。
日本の工場の環境対策は、非常に高いレベルとなっています。1960年代や70年代とは比較にならないほど、大気や水質の改善は進みました。
自動車の排気ガスについても、ガソリンや軽油から硫黄分を取り除くなど燃料そのものの改質を進めるとともに、燃費の向上により燃料そのものの消費を減らし、さらには排気ガスを出す前に触媒で有害物質を減らすといった取り組みが進められてきました。
国土利用についても、開発一辺倒の活動から、自然や生態系の維持を考慮した進め方へと変化してきました。
新たなテクノロジーは、人々のそれまでの課題を解決する一方で、新たな問題を引き起こしてきました。
そして新たな問題を解決するために、新たなテクノロジーを開発することで対応してきているのです。
しかしこれは、人類が新たな問題をコントロールできるという範囲で可能なことです。
人類の手に負えない問題が発生してしまえば、取り返しのつかないことになります。
2022年は、自然とテクノロジーと人間の共生を勉強していきたいと考えています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。