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俺お前ビリーブ / BUMP OF CHICKEN 『BELIEVE』・星野源『くだらないの中に』

新年早々、不安になるニュースが多くて心がざわつく。
疲弊する。

そんな時は、必要以上に不安になる情報を取りに行かないで、真逆の「くだらないこと」をたくさん思い浮かべたい。



「くだらない」の意味は、

まじめに取り合うだけの価値がない。
程度が低くてばからしい。

weblio辞書より

なのだが、メンタルを落ち着かせるための「くだらない」は逆に「価値がある」と思う。

くだらなければ、くだらないほど、良い。


「くだらない」で思い浮かぶのは、
星野源の『くだらないの中に』という曲。

髪の毛の匂いを嗅ぎあって
くさいなあってふざけあったり
くだらないの中に愛が
人は笑うように生きる

星野源『くだらないの中に』(2011)


この歌自体は、くだらないどころかめちゃくちゃ名曲で、温かい愛に溢れている。

メロディから歌詞から、何もかもが大好き。


「でも、それ自体がくだらない歌ってなんだろう?」と考えていたら、BUMP OF CHICKENが浮かんだ。

『orbital period』という2007年のアルバムに入っている隠しトラック。

今まで完全に忘れていたが、ふと思い出した。
一時期あんなにハマってたのに、いつのまにかすっかり忘れていた。

この歌(寸劇?)は、本当にくだらなさすぎる。
歌詞に意味がなさすぎて引用する意味もないかもしれない。

ビリーブ 俺お前 ビリーブ
お前俺 ビリーブ
それってトゥルース
トゥルースなのか しんじつなのか
エブリシングがオーライなのか

BUMP OF CHICKEN『BELIEVE』より



途中、「それトリプルミーミングじゃね!?」と言っているが、正しくは「ミーニング」である。
(でもたぶんわざと間違えている)

当時、MDウォークマンだったかミュージックプレイヤーだったかで聴いていた気がするが、お気に入りで何回も聴いていた。

もう本当に、くだらないやりとり。

なんの意味もない。なんのメッセージ性もない。
男4人がふざけてただワチャワチャしてるだけ。

だから良い。くだらないからこそ良い。
くだらないの中に、意味やメッセージなんていらない。
本気のくだらないことにはそれ自体に価値がある。


他にもくだらない歌がたくさん。
大人になって、すっかり忘れていた。


くだらないものこそ、疲れた心に効く気がする。
悲劇の時こそ、喜劇を。

くだらない音楽をありがとう。

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