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天然キャラの息子は奇跡のフラッガー 発達障害児が決めた高校受験①

2月はいよいよ中3の息子の高校受験です。

自閉症スペクトラム症の診断を受けている我が息子くんは現在、
公立の中学校の普通級に在籍(通級も利用)。

息子の進学について、個人の方のブログ、講演会、心理士さんに相談して、そりゃあもうジタバタと色々考えました。
うちの息子の高校受験の選択を、一つのパターンとして参考にしていだたければ幸いです。

一回目は小学校低学年期の振り返り。

うちの息子さん、ざっくりいうと
自閉症スペクトラム症の診断を受けてますが、ADHD(注意欠陥)の症状も強く、
提出物などの自己管理能力はほぼ皆無。
こだわりは強いものの、人と関わるのは好きで、友達もいますし、学校や習い事の先生方にも可愛いがってもらってます。

とてもおっちょこちょいで、
「〇〇くんは多分こういう失敗するよねー」
と立てられたフラグを見事に回収することから、奇跡のフラッガーと呼ばれています(笑)

天然キャラを確立し、
穏やかに普通級での中学生活を送れるようになるまでは波瀾万丈の日々でした。

発達障害は強い個性といいますが、
うちの子の場合は脳の動きの疾患と言っていいような気がします。
短期の記憶が消されてしまうのです。
つまり、ついさっきのことが記憶に残らないのです。

もう一つ大きな問題は
感情のコントロールが難しいということ。
普通に過ごしていれば問題ないのですが、
不安や恐怖、
ちょっかい出せれて怒ったりすると、
その感情の動きは人の何倍にもなって溢れてしまいます。
なのでめちゃくちゃ怒ります。
反面、楽しい、安心するといった快楽も倍になります。
遊んでいる時は誰よりも楽しそうな顔して遊びますよ。

そういたった症状を緩和するため、
コンサータ27㎜(朝一回)
ストラテラ25㎜(朝夕)
を服用してます。

本人曰く、
頭の中のノイズが少し消えて、考えやすくなるんだそうです。
はて、どんな音が聞こえているんですかね。
叶うなら一度聞いてみたいものです。

幼児期についてこちらでも触れてます↓

一歳半検診の時に発語がないことから、自閉症の疑いがあるとわかりました。
2歳前から保健センターの親子グループに入り、その後療育センターのグループ指導へ移行。
手厚い幼稚園(三年保育)を紹介していただき入園、
傍ら療育センターで言語療法と運動療法を月に一回程度。
公的な支援は積極的に受ける方法をとりました。

小学校低学年

入学前に特別支援級を希望したものの、入学前の校長先生との面談では許可が下りず、一年生時は普通級に在籍しました。
当時は知的障害のない子の在籍は難しかったのです。

一年生の時の普通級の担任は息子を見事に操作し、割と順調に過ごせ、
一瞬だけでも、あら普通の子になっちゃうかも!なんて期待してしまいました。

ところが二年生で担任が変わり、
授業数も増え、まったく適応できなくなり、
席につくことも出来ず、かといって外へ飛び出すわけでもなく(それは迷惑がかかると思ってたみたい)
授業中は床に座って学級文庫の本を読んで過ごしました。
そこで児童専任の先生から支援級へ行くように勧められました。

ほらね、初めから入りたいって言ってたのに、という気持ちでモヤモヤとしたまま、長男とまだ一歳の次男を連れて
教育委員会の特別支援相談センターへ。

ここで許可が出ると支援級へ行くことが出来ます。

教育委員会では田中ビネーという発達検査を利用するのですが、
その時の結果はIQ92。

1時間の長い検査で、
社会性の低い発達障害児はだいたい飽きてしまいます。
そこらへんもひっくるめての発達検査なので、知能指数だけという結果ではありません。
IQ90以下で支援級の利用が可能になるので、息子の場合は特例措置でした。

3年生からやっとこ特別支援級に入ることになり、一安心、、、とはならなかったのです。
今まで遊んでいた友達に支援級行きをバカされる日々が始まりました。

結局、そういうやからは
六年生までずーーっと現れ、さんざん悩まされました。
しかし、そちら側の理屈は、
息子が気になる行動をするから悪い、と言うのです。
そんな理屈ある?
ほっといてくれればいいじゃない、と思うんだけど、、、。

そのせいか、だんだんとネガティブな言動が増えてきました。
もともと話し出すと止まらなくなるタイプな上に、思ったことはTPOに関係なく口に出してしまう息子くん。
支援級に行ったことで学校生活で困ることは減ったものの、
自信をなくしてしまった気持ちの行き場が、
ネガティブな言動になったようです。

公的支援を受けることを良しとしてきた私は八方塞がりな壁にぶち当たりました。

良かれとの思いが、彼の心を傷つけてしまった。

そこで優しく対応できれは良かったんですが、そんな考えではいかんよ!
なんて諭しちゃったりして、
今思えば、ただただ辛い気持ちを肯定して、受け止めてあげれば良かったんですよね。

あの頃は私は、むだに一生懸命だったなと思います。。。

次の高学年編は、診断とWISCの結果について。

それではまた木曜日に〜!



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