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目線を合わせる

私が見ている世界は、全て”自分基準”だ。


私より弱いと思っているあの子や、
私より自己中だと思っているあの人

仕事中や、街でふと出会った人など。
私たちは無意識に相手のことを勝手に想像している。
「もっと頑張れるでしょ、
      もっと優しくしてよ」
と、相手に求める
それに気づいた時、私は自分をすごく未熟に思った。

介護士として働く私。
利用者さんが怪我なく心地よく生活が送れるようにサポートをする仕事。
呼ばれればすぐに駆けつけ、必要ならば手を貸す。
未経験から始めた介護の仕事。
約三年経ち、時々責任者として指示を出す立場をすることが増えた。
責任者として、利用者さんだけではなく、同僚達の動きにも意識を向けチームが円滑に動くように考える。
いわゆる”リーダー”としての仕事の始まり。
責任が増え頭の容量が一杯になるにつれ、
今まで優しく言えてたことが言えない。
ミスをした仲間にモヤモヤしてしまう。
穏やかに受け止められていたことが出来なくなる。そんなことが増えた。

気持ちに余裕がなくなると人は相手に求めていく。
「これ以上元気がなくなったら危険です」というサインがあり、自分の元気を守るために誰かに求める。
「もうこれしか元気ないから、みんな代わりにやって!」意識が外に外に向かう。

昔から決して頭は良くなく、得意科目は国語と音楽。
記憶力が生かされる理科数学社会は苦手。
仕事中の私は、言われたことは必ずメモして、分からなくなったら見返して、何度も確認して仕事をしている。
どうやったら利用者さんが良い方向に向かっていけるのか。
今日だけではなく明日の仕事のことも考える。

自分が一生懸命やっている中で、同じ失敗を繰り返す同僚や、楽を選ぶ人を見るともやもやする。
「なんで?私はこんなに必死にやっているのに、あなたはやらないの?」
謙虚さのない、勝手に生まれるこの思考が醜くてたまらない。

みんな他人だということ。
彼らは私ではないこと。
そもそも私も完璧でない。
相手のことはわからない。
相手も私のことはわからない。
だから、目線を合わせることを忘れちゃいけない。

繋がっているようで繋がっていない人たちが共に生活している。
自分ではない人たちとチームになる。
強みも弱みも違くて、状況も違う。

ミスを繰り返すあの子。
“彼女は今辛い時期なのかもしれない”
仲間が思うようにできてない時、想像するのはそうゆう思いやりが良い。
どうにもならない他人との関係性、自分の心を守るために優しさを持って想像していく。

自分のために、相手の目線に合わせて見てみる。
そんな世界が増えたら良いなと自分に願う。



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