6月短歌、瓶


ゆらゆらと瓶は流れて海鳥が一瞬のうち奪っていった


街並みを焼く炎にも訳があり笑うしかない笑うしかない



急いでいる君を横目に3つほど密室殺人解決しました



一兎目が捕まらなかった時用の二兎目を常に考えなさい


でもこれが最良だとして痛いまま言葉を賭けるあなたに賭ける


どうしても理解できない営みに目を背けない君と踊ろう


ひとつ線の上で戦う心地よさ疑ったままもう降りられない

守られる何処にいたって安全に眠るあなたのほっぺたが好き



たっぷりとお椀を満たすさみしさに麩は浮遊して宇宙みたいだ



さみしさは油であるため油脂系のさみしさ落としがよく効くでしょう



世界への抵抗としてささやかに爪を伸ばしてきらきらさせた



ずるいから振り返らないその方がまた会いたいと思うんだから

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