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文学フリマ東京38ありがとうございました!

こんにちは、木星堂の海です。
文学フリマ東京38が無事に終わりましたー!!!!

とっても楽しかった半面
本はあまり売れませんでした。くやしい。
結果として、売れた冊数は文学フリマ京都8の半分以下でした。
それでも買ってくださった強火な方々、ありがとうございました!

反省点は後のnoteにまとめるとして、
今回は「文フリ東京楽しかった! こんなことがあったよ!!」という
noteを書こうと思います。




木星堂の解説

木星堂は作家と売り子(私)のユニットです。

兒玉弓(以下「弓」)……本の作者。カバーも表紙も作る。お酒をやめた。
海……売り子兼、校閲兼、広報担当。お酒が好き。このnoteの筆者。

つまり、私は
弓という他人が作った小説を、えっちらおっちら文学フリマに売りに行ったということです。
物好きですね。
なんで売り子をしているかは、過去のnoteを読んでくださると幸いです。


新幹線うちわ事件

私は普段、地方都市に住んでいます。
そのため、今回の文学フリマの会場である東京流通センターに行くためには
新幹線に乗らなければなりません。

海が朝6時台の新幹線に乗って一息ついていると、
通路を挟んだ隣の席に、オソロコーデをした女の子二人組が乗ってきました。
オソロコーデいいなあ、夢の国かな? なんて思いながら横目で見ていると

新幹線の狭い机で
うちわを作り始めた!


うちわ。
『指さして!』『ハートして♡』とかのアレです。
新幹線の車内で、ハサミやテープを使いながらうちわを作っている彼女たち。
あまりにも器用すぎる。そしてギリギリすぎる。
Real Faceか???
面白すぎて、時々進捗を見守ってしまいました。

見守っているうちにわかったのですが、彼女たちは
わたしの一番かわいいところに気付いてる系アイドルのおたくでした。

私は文学フリマ、彼女たちは推しのライブ、お互い頑張ろうな……!
と勝手に仲間意識を持ちながら新幹線に乗っていました。


風船ブーム来る

品川駅に着き、山手線に乗り換え、モノレールに乗り、
なんとか東京流通センターに着きました!
モノレールあたりから、だんだんと
「あら、お仲間かしら……?」という人が増えてきます。

東京流通センターに着き、
なんやかんや無事に入場を済ませ、設営を進めていると
遠くのブースからシュコシュコシュコシュコ……と音がします。
しかもひっきりなしに。
なんだろう? と思い、目を向けてみると。

……風船を……膨らませている……?
しかも一ヶ所だけじゃない!

パリピが誕生日祝いに使うようなキラキラの風船を持ち込んでいる出店者もいて、
三度見くらいしました。
文学フリマ京都には風船を使っている人はいなかったはず……!
地域柄でしょうか。興味深い。
確かに入場者の目を惹く工夫としては良いかもしれません。

途中で風船が割れて、バン!と大きい音が鳴り
ざわめきが起こっていたのもとっても面白かったです。


虫騒動で団結する

設営が落ち着いたころ、後ろのブースから悲鳴が聞こえました。
なんだなんだ? と振り向くと虫が!!!
大きくて茶色いあの虫です。
一帯大騒ぎになりました。

準備万端な出店者側も、流石に殺虫スプレーは持っていません。
「どうしましょう?」
「スタッフさん呼んでもいいかな???」
とザワザワしていると、革靴のお姉さんが
大騒ぎしている私たちのもとにやってきて、
ノールックで虫を踏みつけて去ってゆきました。
か、かっこいい……。
うるさくしてすみませんでした。助かりました。

その後も、他のお姉さんが
「私、後片付けならできますよ!」とやってきてくださったり。
「虫、ゴミとまとめて捨てちゃいましょう!」とゴミ袋を持ってきてくれるお姉さんがいたり。
虫騒動によって団結が生まれている……素晴らしいことだ……。

なんとか虫を退治したあとも
周りのブースの人と「大変でしたね」「びっくりしましたよねえ」と
会話が生まれました。
ありがとう、虫。(?)


花街か????

設営が終わり、ついに開場時間になりました。
ものすごい数の来場者が会場に入ってきます。
無数にあるブースのなか、自分のブースに足を止めてもらうだけでも一苦労です。

私がいたカテゴリは「小説|ファンタジー・幻想文学」だったのですが、
無配を用意しているブースがたくさんありました。
来場者の興味を引くために、無配をヒラヒラさせて
「無配だけでもどうぞ!!」と頑張っている人が多くいました。

また、来場者と目が合ったらぺこりと会釈してみたり、手を振ってみたり。
私もニコニコ、愛想よく会釈をすることに努めていました。
そうしていると、一つの印象が浮かびます。

……なんか……花街みたい……。
吸い付け煙草を差し出すみたいな……。
(悪気はありません)
(決して悪気はありません)

そう思うと、なんだかちょっと面白くなりました。

私は一度、友人と道に迷って花街に入ってしまったことがあります。
そのときのことを思い出した文学フリマ東京でした。
私は何の話をしているんだろう。


モノレールはスルメの匂い

ものすごい数の人に疲弊しつつ、楽しみつつ、
なんとか文学フリマ東京38が終わりました。
つかれた……でも楽しかったし勉強になった……。

隣のブースの人と協力しながら撤収をし、
テーブルや椅子を片付け、会場を後にしました。
東京流通センターは駅から近いのでとっても便利ですね。
スムーズにモノレールに乗ることができました。

すると
なんか駅からスルメの匂いがする……!
電車の中からもスルメの匂いがする……!

文学フリマ終わりのぼおっとした頭を働かせて、
スルメの匂いについて考察してみました。

・東京湾の匂い
東京生まれの友人が「東京湾は臭い」と言っていたので

・大●競馬場の客がスルメを食べていた
流通センターに行くには、大●競馬場を通過する必要があります。
競馬場、生まれてはじめて見ました。
あんなに大きいんですね!
そこのお客さんが、新聞片手にスルメを食べていた可能性にベットします。


帰りの酒宴は楽し

5月19日の夕方。
私は、無事に文学フリマ東京が終わった安心感でいっぱいでした。

もちろん反省点も多いけれど、とりあえず今日は無事に出店できたことを喜ぼうと思いました。
品川駅に着き、お酒やおつまみを買うために駅構内をうろうろします。
疲労で判断力も低下していて、気が付いたら酒缶(500ml)を5本ほど買っていました。
あとワイン。ワイン大好き。
まあ飲めなかったら家に持って帰ればいいし、と思いつつ、
重い酒缶たちと一緒に新幹線に乗車しました。

付け足すと、
私はこの文学フリマ東京のため、
数日間節酒をしていました。
(禁酒は無理でした)

ここまで書くと、もう察しますよね。
もう、身体にどんどん酒が入ってゆく。
乾いた大地に水が染み込むかのように酒が入ってゆく。
今ならビールのCMが来るレベルの飲みっぷり。
バイカル湖もびっくり。

買っていた全ての酒を飲み干しました。
今思うと、文学フリマ東京の開場中は緊張していて喉がカラカラでした。
仕方ないですね。

新幹線で横に座っていたお姉さんに
「お姉さん、見るたびに違う缶飲んでますね!」と言われました。
ははは。

ちなみに、飲んでいる間中
LINEで弓と反省会をしていました。
次に生かしたいと思います。
新幹線で存分に飲むお酒はおいしかったです。


通販をはじめました

今回、文学フリマ東京38で販売した
新刊「神無月回廊」の通販を、ピコ通販にて開始しました。
旧作「漏刻博士の都のこと」も通販を実施しています。
どうぞよろしくお願いいたします。


各種リンク等

X(旧Twitter)……@Mokuseido2023
カクヨム……漏刻博士の都のこと(兒玉弓) - カクヨム (kakuyomu.jp)
Nolaノベル……漏刻博士の都のこと - 兒玉弓|Nolaノベル (nola-novel.com


一番搾りを飲みながら 海


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