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アイドルオタクに、「アイドルとは付き合えないんだよ?」って忠告してくる人に物申す

ジャニーズでもK-POPでも、なにかしらのアイドルが好きな人は一度は他人に言われた経験があると思う。

「そんなに好きでもアイドルとは付き合えないんだよ?」

中には本当に付き合いたいと思っている人もいると思うし、それで付き合う人だってきっととてもとても少数だけどいるよね。そういう人はこういうセリフ、ふん!て鼻で笑ってると思うし気にしていないかも。ただ私はそっちのタイプのオタクではなくて、今回は私と一緒の種類のオタクに共感してもらいたい記事です。

このセリフ本当に嫌。とても気分が害される。言ってきたひとのこと嫌いになっちゃうと思う。ていうかなっている。

わたしは小学校から30歳の現在までジャニヲタで、K-POPにもハマったことがあるし、女の子のアイドルも好きになった経験もあり、とにかく人生で一度もオタクじゃなかったことがない。いつも何かに熱狂して熱心に応援している。そして何度も言われてきたこのセリフ。なぜこんなにうんざりするのか理由を説明したい。

うんざり理由その1

アイドルに対して付き合いたいと思っていないから見当違いで話にならない

アイドルのことを、かっこいい!!!!好き!!!!って思えるのは、アイドルが自分のことを知らない人で、自分もいい面しか知らず、一方的に夢を見させてもらえているからだ。

付き合うとなると、相手に自分を知ってもらって、自分も相手の嫌なところを多少なりとも知って、と相互の関係性が生まれる。一方的に好きでいることは楽だから「知らない人を応援する」ためにアイドルを好きになっている。

ステージに立って輝いている姿を見て、輝きをわけてもらって元気が出る。明日も仕事がんばろう!と日々の糧になる。舞台やステージを見て心が感動したら、その瞬間が宝物になる。そのかけがえのない瞬間を追っていることが楽しくてオタクをやっている。付き合うとか付き合わないの次元でオタクをやっていないから、話にならなくてげんなりする。

そもそもこれが別の趣味だったら、見当違いなことを発言する人は少ないように思う。

たとえばサッカーが好きなサラリーマンがいて「サッカー大好きなんだよ!見るのも好きだし、休みの日は友達とサッカーしてる!」て言ったとする。

その人に「あのね、そんなに好きでもサッカー選手にはなれないんだよ?」っていう人がいるだろうか。おそらくそんなにいないと思う。むしろ、お休みの日にサッカーで身体を動かして素敵だね。健康的だね。ってプラスの印象を抱く人が多いのではないか。

ピアノが大好きで大人になってもずっと習い事を続けている人に「あのね、ピアニストにはなれないんだよ?」ってわざわざ言う人がいるだろうか。それもいないと思う。

スポーツを見て心動かされたり、映画やミュージカルをみて感動したりすることと、アイドルを好きなこと、全部自分の心が元気になるための趣味だよ。

偏見と決めつけで見当違いなことを言って相手を困らせる技、世界一ダサい技だから自分のためにも絶対使わないでほしい。

そういうんじゃないんだけどな〜て思いつつ、ムキになりたくないから反論できない。アイドルが好きというだけで何もしていないのに気分が害される。

うんざり理由その2

夢見る気持ちを踏みにじる行為

理由その1を読んで、「付き合いたいんじゃないのなら言ってもよくない?こっちも現実見えてるか確認したいだけなんだけど」って思った言う側の方、ちょっとまって〜。「付き合いたいと夢見ている人」のことは傷つけてもいいってことになるよね。それってただのいじわる。

その1は、「そういう観点じゃないんですけど?!」ていうオタクの話だったけど、もちろん中には付き合ってる妄想をしたり、結婚している妄想をしたり、アイドルに恋焦がれているオタクもたくさんいる。というか、アイドルとオタクの年齢によってはその1のオタクよりこっちの種類のオタクが当然多いと思う。アイドルはそもそも疑似恋愛的なパフォーマンスをするものだから、需要と供給がバッチリあっている。

そういう人は、恋をしているオーラが全開でわかりやすいので、きっと「アイドルとは付き合えないんだよ?」攻撃されることが多いかもしれない。しかし好きな気持ちはそんな攻撃をものともせず、言った方はただただうるさくて嫌な人という印象を残すだけ。意味のないいじわるはやめましょう。

「夢見る」ことで、推しを見にいくために身なりを整えたり、ダイエットをしたり、ネイルをしたり、自分磨きを頑張る時間が増えて、本人にとっていいことしかない。実際に付き合わなくても、人生を楽しく生きるモチベーションになる。それがどんだけ精神衛生上素晴らしいことか、知らないからそういう発言をするんだと思う。現実世界で好きな人に振り回されて悩むよりよっぽど健康的な「好き」だ。(もちろん現実世界で好きな人に振り回されて悩むことも健気で尊い。)

まったくお呼びでないんです。

うんざり理由その3

アイドルオタクは邪険にしていいという思い込み

結局1も2もこの考え方から生まれていると思う。無条件でアイドルオタクをバカにする人ってどうしてもいる。そして邪険にしていいとおもっている人が、あの発言を生んでいる。

ありがちだけど、もしかしたら学生時代アイドルオタクの人が雑誌を見て教室で奇声をあげてうるさかったとか、コンサートでバイトを突然休んだとか、いわゆる痛々しい行為で迷惑をかけたのかもしれない。そういう人は確かにいるから。(わたしはしてないよ)(ほんとうだよ)(しんじて)でもそれが全オタクを馬鹿にしていい理由にはならない。

好きなことに打ち込んでいる人に、水を差すことはどんなことであってもくだらない行為だ。

もちろん借金をしたり、病み散らかしたりなど、アイドルを好きなことで他人に迷惑をかける人はダメ。そういう人にはこのセリフじゃなくて、きちんとダメな理由を論理的に話すべきだけど、今回はそうじゃなくて誰にも迷惑かけずに楽しんでいる人への発言のはなし。

アイドルが好きなだけで、「冷静じゃない」「現実逃避している」「現実の世界に戻ってきた方がいい」と思い込んで、「目を覚まさせる」つもりであれこれ言う人に言っておきたい。

オタクはそんなことを言ってくる誰よりも、目が覚めている。ものごとの優先順位のつけかたがはっきりしているから迷わないし、仕事やバイトをがんばる理由も明確。人生の楽しみを見つけているから暇を持て余さない。自分に趣味があるゆえに、他人の趣味をバカにしてはいけないことをよくわかっている。悪口に花を咲かしたり、誰かを邪魔する気持ちも持ち合わせていない。多忙でそんなことをしていられない。

「アイドルとは付き合えないんだよ?」と言う発言は、言った人が他人の気持ちを考えられなくて、人を無条件でバカにしている価値観の持ち主だということを露呈するだけで、自分自身の価値を下げる愚かな発言だ。

だから、やめてください。誰もいい気持ちにならないから。

これだけ熱弁しても、アイドルを好きになったことのない人にとっては「痛いやつだな〜」という感想しかないかもしれない。というか、きっとそうとしか思えない人がたくさんいると思う。知らないことに否定的な意見を持つ人はたくさんいる。

それでも少しでも尊いオタクたちを傷つける人が減ったら嬉しいので、記事にした。

その発言、とても無駄です!!







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