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原点回帰

小さい頃、田舎のお婆ちゃんや母方の叔母さんに連れられて銭湯に行っていた。
我が家でも内風呂はあったが銭湯の湯船は広いし、柚子湯だったり季節毎のお風呂があって楽しいので、母とよく銭湯に行った。とは言いつつ烏の行水だった私は風呂上がりのフルーツ牛乳やコーヒー牛乳やマミーを飲むのが一番の至福だったんだけど(笑)

お風呂に行く時は自分の洗面容器に石鹸ケースと綿100のタオルを携えて、身体は持参した石鹸とタオルで洗っていた。銭湯だと洗い場が広いので、時々塩を持って行って塩で身体をゴシゴシ擦る事もあった。それが良かったのか、私も母も肌はきめ細かくスベスベしていた。

家のお風呂にも勿論石鹸が有った。今でこそ韓流ブームで韓国コスメは有名だが、韓流やら韓国コスメなんて言葉自体も存在しない40年程前から我が家は年に何回行くのってくらい韓国でコスメ中心に買い物していた。昔の韓国空港は閑散としてとても暗くて降り立つと独特な匂いがした。母が韓国石鹸にハマっていて、我が家は朝鮮人参石鹸、アロエ石鹸、キュウリ石鹸、炭石鹸等々美容に良さそうなものを使っていた。

それがいつしか固形から液体のボディーソープってやつに変わった。確か私が中学生くらいだったと思う。横文字であるその液体の方がオシャレに感じてしまったのだろう、お風呂にはボディーソープ、洗面所にはハンドソープが置かれるようになった。

高校卒業と同時に家を出た。コマーシャルよろしく私のバスルームにも暫くの間ボディソープが幅を利かせていた。

里帰りするとある時を境に実家ではまた石鹸に戻っていた。母は色白でどちらかと言えば敏感肌だったので、使用感で石鹸に戻したんだろう。私は帰省中は石鹸を使うが、自分では大学在学中も卒業して就職してからもずっとボディソープ時代が続いた。

仕事で砂漠地帯へ飛ばされた。物凄い乾燥地帯で、身体はいつも粉を吹いてボディクリームが欠かせなくなった。乾燥が進むと肌が痒くてたまらなくなった。我慢できずに掻きむしって足の脛からよく出血させていた。そこへボディクリームを塗るとヒリヒリするので塗れなくなって乾燥肌が更に悪化した。ちょうどその頃デートしていた人がアトピー体質だったので、彼が泊まりに来る時に刺激の少ないものをと思い色々調べ始めた。結果、石鹸が一番良いというのが分かり1周回ってまた石鹸派に戻った。石鹸と言っても全部が全部良いわけでもないので自分で石鹸を作り始めた。同姓の上司にプレゼントしたらいたく気に入ってくれて、私の石鹸が凄くいいと会社の人達にアピールし始めて、欲しいと言う声があったので30個くらい作ってクリスマスプレゼントに女性スタッフにだけあげたら大好評だった。上司は会社を辞めたら石鹸作りなよ、その時は私がマーケティングするからって、屋号も考えてくれて、結構本気っぽかった(笑)

実際会社を辞めた今、石鹸を作る時間は有り余ってるわけだが、作りたいと全く思わない。理由として、
1.アメリカで製作した自家製石鹸は皆んなにあげてしまって自分用に1個だけ日本へ持って帰ってきたけど、湿気過多の日本の風土にはあまり合わなかった。
2.アメリカでは仕事以外のプライベートが暇だった。その点日本は居酒屋文化然り、楽しいことが多過ぎる。
3.アメリカの家は広かったし、上記2で言う暇な訳で家で過ごす事が多いが、私が今いる日本の住まいは狭いし、ここで何かをしたいとは思わない。

そもそも自家製石鹸は希少なエッシャンシャルオイルや色素もバラの赤とか自然の物をふんだんに使って作成したからそりゃ良いに決まってるけど売るとなると難しい。

そんな訳で、ここ日本の住まいでは購入した石鹸を使っている。色んなものを試してきたので、もっと早く記述しておけば良かったんだけれど、これから使用感を逐一綴っていきたいと思う。

前置きが長かったが先ずは第一弾として現在使っているのがアメリカの意識高い系スーパーで買ったCBD入りの石鹸。CBDの効果のほどは正直分からないが、香りが兎に角良い!物凄く良い!バスルームが華やぐ。使用感も脂を取りすぎなくて悪くない。ただ、これをまた買いたいとなると難しいので、無くなるまで大事に使っていこうと思う。

綺麗な紫。Soul Spring?って書いてある?
カリフォルニア産なのね〜
洗顔は勿論、シェービングにも使えるって!

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