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クジラアタマの王様 #読書

数年前はよく読書をしていたが、最近はめっきり本を読まなくなってしまった。とはいえ、読書自体は好きだし、久しぶりに読んでみようかなと思い、本屋で見つけた『クジラアタマの王様』を読みました。

雑感

もともと伊坂幸太郎さんの小説が好きだったということもあり、リハビリ1冊目としてはふさわしいと思い、手に取りました。

読んでみて一番最初に思ったことは、これがコロナ禍以前に書かれたものであることに驚いた。読んでいる途中は、コロナのことを踏まえて書いているのかと…。
文章の途中に挟まれているイラスト。
最初は何についてのイラストなのか分からずにいたが、読み進めていくにつれて(主人公が”夢”について意識していくにつれて)何についてのイラストなのか、理解していく過程が面白かった。


以下、内容についても触れていきます。


第一章 マシュマロとハリネズミ

読む前はわからないけれど、読み終わるとなるほどなとなるタイトルが良い。
途中までは、頑張る人は報われない、ずる賢く生きる人が得をする、いかにも現実のような話の展開だったところ、最後で一気にひっくり返るところが好き。モヤモヤしない読後感が今のわたしには心地よかった。

第二章 政治家と雷

まず、政治家の政爾(せいじ)がわかりやすいね。名は体を表す。
事件に巻き込まれることでどんどん夢についてわかることが増えてきつつ、まだまだわからないことだらけという感じで、ページをめくる手が止まらなかった。

第三章 炎とサイコロ

過去の事件についての詳細が徐々にわかっていく感じが楽しかった。
イラストがあることによって、脱出方法が示されるのが、「その手があったか!」と思わされた。

第四章 マイクロチップと鳥

まさかのラスボスに驚き。
夢との関連を信じつつも最終的には、「今自分が行動するしかない」と戦うところが良かった。
協力者の話が出てきた段階で「あの若者だ!」って思えたのが嬉しかった。

最後に

まさに「伊坂ワールド」といった感じで、読んでいくうちに世界観に引き込まれていったし、比喩じゃなく本当にページをめくる手が止まらなかった。
久しぶりの読書楽しかった…!
これを機にまた少しずつ本を読んでいきたいなと思いました。

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