見出し画像

2・23は「富士山の日」

今日のニュースは、「富士山の日」に因んでForbesより富士山ネタを。

2013年6月22日、富士山は世界遺産に登録されました。
富士山は日本の最高峰であると同時に象徴的な山。
各地に「~富士」と呼ばれる山々があります。
また、古くから歌や絵画にも題材として取り上げられ、富士山の名を知らぬ者はない、と言えます。

富士山は100万年ほど前に最初の噴火(先小御岳)が始まったと考えられていて、そこから小御岳、古富士、新富士と山体が積み重なり、現在の形になっています。
小御岳の山頂が顔を出しているのが、車でいける最高点の5合目付近になります。

ちなみに、10万年前以降の古富士の活動以降は大量の火山灰を噴出するようになり、関東ロームなどの火山灰質の地層を作り出しました。
さらに新富士は溶岩の質が流動性の高い玄武岩になり、その溶岩流の層が積み重なって現在の形になっています。
上から大量のシロップがかかったようなイメージでしょうか。
富士山は「成層火山」と呼ばれる火山の一種です。
そんな流れで、現在の美しい山体が形成されています。

ちなみに、富士山は自然遺産ではなく文化遺産として登録されています。
いや、自然遺産と文化遺産両方(複合遺産)でもおかしくないのでは!?と思ってしまいますが、何故自然遺産はNGだったのでしょうか。
まず、1つの理由は、「富士山のような火山は珍しくはない」ということ。そして、「比較的形成年代が新しい」という所も挙げられそうです。
自然遺産は、希少性や地球史上の重要度も勘案されることから、富士山がその要件に当てはまらなかった…ということですね。

さらに、富士山における環境問題も挙げられます。登山者の増加によるごみ問題などが深刻で、自然遺産としては適性を欠くと考えられ、そもそも国内の検討会でも自然遺産候補からは落選しています。

一方で、日本の文化史上における影響は顕著で、富士山信仰における御神体でもあることから、文化遺産としての登録を目指し、「信仰の対象と芸術の源泉」としての登録を果たしたのです。

ちなみに「富士山域」「富士山本宮浅間大社」「山中湖」「河口湖」「白糸の滝」「三保松原」等合計25の文化遺産がセットで登録されています。
三保松原は平安時代から名が登場する景勝地。

地理的に言えば「砂嘴」にあたります。
というわけで、富士山の日に因んでの雑記でした。
今回はこれくらいで。

この記事が参加している募集

地理がすき

サポートは、資料収集や取材など、より良い記事を書くために大切に使わせていただきます。 また、スキやフォロー、コメントという形の応援もとても嬉しく、励みになります。ありがとうございます。