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山本ゆりさん

山本ゆりさんをご存知か。

山本ゆりさんとは、「syunkonカフェごはん」というブログを書いてらっしゃる方だ。
料理本を何冊も出している、大人気お料理ブロガーの1人。


ずいぶん前から人気の料理本だったものの、なんとなくページがごちゃっとしてる印象があって、手にとったことなかったんですけどね。

育休中にこの本↓、買いましたの。

syunkonカフェ どこにでもある素材でだれでもできるレシピを一冊にまとめた「作る気になる」本 (別冊エッセ)


この人の本で、もっとも雰囲気良く、見やすい中身。
そして、タイトルどおり、どこにでもある素材でだれにでもできる。 
で、どれもめっちゃうまい。

料理本て、買っても再現して作るの、そんなに数多くないと思うんですけど、この人の料理、かなり作ってる。
で、家族からの評判もすこぶる良い。

散々苦労してバタバタしながら作ったのに、
「ナスはちょっと…」
とか
「これはいまいち…」
とか言われ、食べるペースが遅かったり…。
そうなると、お母さんのテンションだだ下がり。

でも、この人のレシピ作ると、たいがい誉めてもらえる。
お母さん大満足。

しかも。
この人の本、コメントがいちいちおもしろい。
読み物として全ページ読んじゃう。

そんなわけで、いくつか、お気に入りのコメントを紹介します。

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煮るだけです。めちゃくちゃ簡単なのに、にんにくとみそが隠し味のコクのあるスープがほんとに絶品。ニラとモツとゴボウを入れたらまさにもつ鍋になり、風がやみます。

「風がやむ。」という表現。
うまい。
ちなみにこの料理以外にも「◯◯風」は、けっこうあって、そこらへんのコメントもだいたい「風」メインでアレンジきかせてくれてます。


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肉ダネにパン粉と水分を加えることで、冷めてもふっくらやわらかです。8個もつくねがあるのに卵黄は1個。足りない分は気持ちで補って。

ゆりさんのレシピは基本的に、主婦にやさしい。
「卵白4個分」とか「ターメリック少々」とか言われると主婦としては
「え、4個分の卵黄の行き先は…。」
とか
「この大量に余ったターメリックはどこで消費したらいいのん」
となります。
この人の本にはそういうレシピがない。
ただ、ないがゆえに、
「8つもつくねがあるのに卵黄は1個」。。。
あとは気持ちで補わせる。

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超自信作です。え、これ何!?レストラン?うそ!これかにかま!?これアボカド?え、これレモン?マヨネーズ!?ってなります。(どんだけわからんねん)

アボカド好きだから食べたいけど、私以外の家族はアボカド好きじゃなくて、食べたいけどまだ作れていないレシピ。
でも、今週作ることに決めた。
たぶん、食べたら家族みんな
「え、これ何?!レストラン?うそ、かにかま?これアボカド?」
っていうはず。


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作りおきサラダですごく人気があったレシピ。
見た目は洋風ですが、ごま、だし、しょうゆの和風味です。
保存は冷蔵庫で2~3日。私は5日。あなたは何日?(2~3日や)

この最後の一文で、私のハートは全部持っていかれたよ。
わかるわ~。
ちょっとくらいの期限切れなら食べてしまってるんだけど、なんかちょっと昨今の世の中の雰囲気的に、そこらへんのさじ加減て、いいにくい部分。
そんな主婦が抱えていた背徳感を「私は5日。」と堂々とさらけ出してしまうこのきもちよさ。
絶対いい人だわ。


あと、ブログもおもしろい。
私、宝島社のNさんの話が大好きで、何回読んでも笑える。


エッセイ本も出てます。

syunkonカフェ雑記 クリームシチュウはごはんに合うか否かなど (扶桑社BOOKS)

https://www.amazon.co.jp/dp/B01CHJ02XG/ref=cm_sw_r_cp_apa_i_a49KDb9Y5K4M7

一冊買ったけどめっちゃ笑えるし、めっちゃ共感。この人、友達になりたいわ。
料理もうまくて、文章もうまいって、天才かよ。


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