私の一冊。
「カフーを待ちわびて」
2006年に出版され、初めて読んだ原田マハの本。自分の中で思い描きながら読書をする。淡々と流れていく感じが結構好きだった。でも時間が経つと、それほどだったかな?って。
2009年に映画化された。 (私は邦画を映画館で観たいとはあまり思えない。洋画は迫力とか内容があまりでも補えると思ってしまうから。) レンタル開始になってから見た。本で読むよりも良くなかった記憶がある。
原田マハの作品は、設定が日本の物だと読みたいと思う。好みは人それぞれだから仕方ない。
「キネマの神様」、「総理の夫」も読んだ。
良かった。思い描いていた人物像と俳優陣が結構合っていたのが嬉しい。まだ見ていないけど、観てみたい。
そしてこの一冊。
「本日は、お日柄もよく」
この一冊は、読み始めてから一気に心を持っていかれた久しぶりの本だった。何となく生活して過ごしていた。当たり前に話して、笑って、怒って、聞いて。映像などを観て感動する映画とはまるで違った。言葉その物の力や影響力。人を魅了するスピーチ。本を読んでいるだけで想像力を掻き立てられた。自分が頭の中で、演技をするわけでも声を出して読んでいるわけでもない。なのに感動して涙が出てくる。自分に主演・助演賞をあげたくなるほどだった!私にしか分からない、私の感情、感想。
言葉で心をわしづかみにできるスピーチ。きっと、”お涙頂戴的な話”以外では無いような気がする。でも、これではない。この本は。
そー考えると今の日本の政治家で感動に値するスピーチをした人がいるであろうか・・・?
そして、これはドラマ化されていた。
嫌いではないけど、想像の中の人物たちではなかった・・・😢
原作を読んでからと、読む前に見るとではやっぱり違うな・・・。
「本日は、お日柄もよく」
映像を観る前に、読めて本当に良かった。
いつの間にか涙が出てくる本、私にとって。
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