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惑星カレスの魔女(著:ジェイムズ・H・シュミッツ)【読書紹介だって? この世界にこんなものはいらない「教科書を捨てようとするな」】

宮崎駿が表紙を描いてた変なSF小説。
まあ、みんな表紙につられて読んでたのかもしれないけどね。
図書館で借りた本ですが、
しかし悪くは無かった。

まず流れの宇宙船乗りが、変な三姉妹を助けてしまうところから始まる。
そこで流れの宇宙船乗りは、なぜか三姉妹の次女から特に好かれてしまう。

そこで彼女たちと共に、宇宙の破壊をもくろむ異世界人と戦う羽目になってしまう。
行きがかりで。

そしてこの三姉妹、物理法則を超越する数々の能力をもっているのだ。
その能力のせいで銀河警察からも目をつけられるようになってしまうが、
三姉妹の力で余裕で逃げ切る。

最初のうちこそ、流れの宇宙船乗りはのび太よろしく助けられているだけだが、
最終的に銀河の救世主として、異世界人と戦うことになる。

夢とワクワクの宇宙冒険ものであり、
ジブリアニメのひとつにしたいと御大は考えたのかも知らぬ。

まあ最初に助けたのが長女なのに、いつの間にか次女に好かれていたというのが、ちょっと王道から外れる感じだが、まあ気にならない。

だいたい三姉妹とくれば主人公は次女と結ばれるケースが多いよね。
なんでだろう。
(若草物語は4姉妹だけど次女がメイン、あとキャッツアイとか)
そういえば、うちの母も三姉妹の次女だけど。真っ先に結婚してた。
次女には何かのパワーがあるのか?

まあ、ともあれ後半はポンポン拍子で、話がエスカレーションしていき、小気味よい。
恋愛がらみなので割と内容が頭に入りやすく(とにかく三姉妹が好キャラなのだ)超越的な能力の説明もしてくれるし。

説明的セリフは、物語にとっての鬼門だが、
まあ一般人である流れの宇宙船乗りに理解できるように説明してくれるという筋なので、違和感がない。これはうまく処理した。
とにかく三姉妹が解説してくれるだけで、読もうという気にさせる。
御大が目をつけるわけだ。

流れの宇宙船乗りも、
最終的には一時的とはいえ、
姉妹たちと同じような銀河的スーパーヒーローになる。
いやあマーベルヒーローみたいになりましたね。
というわけで男の出番も充分にある。

バランスよくスペースオペラ。
一話完結。
これは良いエンタメだ!

複雑な考察は無し。
これはそういうの要らない。

ただ楽しむための物語だ。
純粋に楽しもう。

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