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私の中のあなた【映画感想かもよ?】(2009年)

白血病オタクがこの作品を避けるはずないでしょう。
まあ一応語っておきます。ただし良作とは言えないかも。

 
姉妹のうち、お姉さんが幼くして小児白血病になってしまう。
そして姉を救うために4分の1の血縁ドナーとなるべく生まれてきた妹。
しかし妹は両親を告訴。
・・・というあらすじです。
 
ネタバレ少しやります。
実はこの話、
実話と、実話を基にした小説と、それを基にした映画。
3種類もあります。
しかも実話と小説と映画で、それぞれ結末が違うのです。
 
実話ではふたりとも生きてる(よかった)
小説では妹が死ぬ。(妹が犠牲になる)
映画では姉が死ぬ。(姉は助からない)
 
全ルート攻略済みや!
なにやっとんねん!
しかし私は映画しか観てないので、第3ルート一択となります。
第3魔法ヘブンズ
 
といっても。あんまり内容が頭に残ってない。
なぜかというと妹の行動は、実は○○○の依頼だった、という筋になっているから。
妹が両親を訴えたとして、その結果として観客が見たくないエンドになるので、それを都合よく避けたという感じがしてしまう。ご都合主義だ。
小説版から改変するにしても、もうちょっと工夫してほしいな。
 
ただラストの余韻はよかった。
どうにもならない感が自然。
多少の医学知識がある人なら、おかしな展開じゃない。
でも、これって闘病記ものなら、どうやったっていける。
この作品にしかできないものではない。
 
まあでも、ハッピーエンド至上主義のハリウッドにしては珍しく貴重なビターエンドなので、これはこれで評価してます。
 
むしろハッピーエンドの方が理不尽です。
「ブレードランナー」お前のことだよ。まあ理不尽だから許すけど。
 
倫理的な問題を指摘する人がいますが、たいした問題ではないと思います。
血液ドナーになるべく生まれてきた妹。
これがアカンというなら、歴史上の後継者として生まれてきた子供たちは、すべてアウトということになります。
生まれてくる理由はなんでもいいでしょ。
生まれた後に自由に生きられないなら問題だけど。
 
サルトル風にいうと、
生まれた後に生まれた理由をでっちあげる、
それが人間の人間である意味なのですから。

というわけで、ネタバレと感想のページもリンクさせておきます。
お母さん役がキャメロン・ディアスなんですね。


#映画感想文 #ネタバレ #闘病記 #キャメロン・ディアス #小児がん #ビターエンド

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