躁と鬱の間

僕は口下手だ。流暢には話せない。しかし、いま僕は面白い文章が書ける。なぜなのだろう。結論。言葉というのは貯金できるんですよ。僕は最近まで人とうまく話せなかったから、国家予算並みの言葉が貯まっている。そろそろおろそうかと思って書いてみたら面白い。人とうまく話せなくて困っている君、君は今ただ貯金をしているだけなんだ。僕みたいにたくさんの言葉が貯まっているよ。安心したらいい。焦ることはない。ゆっくり、ゆっくり貯金をおろせばいいんだよ。

人と話すのが苦手だと思ったら文章を書いてみればいい。楽しいはずさ。とりあえず自分のことでも書いてみればいい。才能はないかもしれない。でも今までの思い出を小説にすればいいんだ。嫌だったことでも良かったことでも。思い付きだっていいんだよ。書いてみるといい。僕もそこにいるから。

傷ついたことはあるかい?僕は沢山、沢山傷ついてきた。僕は思う。君は逃げるのが下手なんだ。仕事がつらいなら無理してでもやめた方がいい。学校でいじめられてるなら学校に行かなくてもいい。逃げたっていいんだよ。君が犯罪者なら別だけど逃げるのは悪いことじゃない。一度逃げて、それから考えればいい。世界は狭いようで広いんだ。広い世界が君を待ってるよ。本当の君の声を聞いてごらんよ。僕は逃げて生きてきた。一緒に逃げようよ。

僕は殺したいほど憎いやつがいるんだ。でも殺さないよ。きっと見つかっちゃうからね。そんな奴のために犯罪を犯すのなんてばかばかしいよ。その時点で憎いやつに君は負ける。勝ちに行こうよ。忘れろなんて言ってないさ。負けちゃいけないんだ。それだけだよ。



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