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夫婦で6ヶ月間の世界一周旅にかかった費用を公開します!


この記事では、私たちが夫婦で世界一周をした費用を紹介します!
これから世界一周を計画している人の予算づくりの参考になれば嬉しいです。世界一周に行く予定はないけど興味本位で旅費が知りたい!という方も、ぜひ最後まで読んでくださいね!

今回の世界一周の期間・ルート


世界一周旅の費用は、どの国・地域を回るかで大きく変わります!私たちはこんなルートで世界一周をしました。

西回りルートでヨーロッパ・北米がメイン

2023年の11月に出発し、期間は167日間(=約半年)、22カ国55都市を回りました。ヨーロッパと北米をメインで周り、比較的物価が安いアジアやアフリカにはほぼ行っていないので、費用は世界一周旅行者の中では少し高めかも。というか高かった。

↓行った国の一覧と期間はこちら

  • アジア:1か月

    • インド、トルコ

  • ヨーロッパ:2か月

    • イギリス、アイスランド、ハンガリー、スロバキア、オーストリア、チェコ、ドイツ、フランス、ベルギー、オランダ、アルバニア、イタリア、バチカン市国、スペイン、モロッコ

  • 南米:1か月

    • アルゼンチン、ブラジル、ペルー

  • 北米:2か月

    • メキシコ、アメリカ

旅のスタイル


旅にかかる費用は、「どのようなスタイルの旅をするか?」によってかなり違ってくるもの。総額35万円でTHEバックパッカー!な世界一周をした人もいれば、予算1,000万円でラグジュアリーな旅に出ている夫婦もいるとか。
私たち夫婦の旅のスタイルは、こんな感じでした!

  • 宿泊:Airbnbがメイン、Booking.comなどを組み合わせて宿を探す。
    ドミトリーは数回程度の宿泊で、基本的には個室に宿泊。口コミ評価>値段で、ある程度の評価以上で最安を狙っていた

  • 食事・外食:基本は自炊(お昼はお弁当を持参など)で、その国・地域のものは食べたいので1都市で1回程度は外食。
    体調を崩さないように栄養バランスにも気を使い、自炊のときもタンパク質+お野菜などバランスを意識

  • その他:買える安全は買う。夜間などリスクがありそうな移動はUberを使ったり、バスジャックが不安な地域での長距離バスはセキュリティのしっかりしている(=高い)バスを使ったりした

世界一周にかかった費用は?


ずばり、約半年間2人でかかった費用は5,885,561円でした!(ほぼ600万円!!)フゥ〜〜!!!!
夫婦での感想は「どこにこんな貯金あったんだ?」「こんなに使ってないはず!何かおかしい!」でした。笑
さて、費用の内訳をみていきましょう。

ちなみに為替は以下の通りです
1$=154.3円
1€  =159.4円
1£=191.7円

旅中の平均為替金額

項目別の費用

何にどれだけお金を使ったかが一番気になるところですよね。
私たちはの内訳は、こんな感じでした!

項目別の費用内訳。交通費(長距離)は飛行機・長距離バス、同(短距離)は市内交通等の費用

世界一周というだけあって、長距離移動の費用が約30%と一番大きい出費でした。世界一周航空券を抜いても70万円ほどかかっているので、月に10万円以上も使っている計算ですね。高。(でもさ、世界一周ってほぼ移動だからね!by妻)
また、毎日の自炊にかかった食費は3.4%とそこまで大きくないですが、1都市で1回程度だったはずの外食費は10.5%と、外食が如何に高いかがわかります。(ただ、ケチりすぎてその土地のおいしいものが食べれないのは悲しいから、後悔はなし!いい塩梅にするのが難しいんす)

出発前・出発後の費用

出発前の準備にかかった金額は、約170万円で、全体の1/3。出発後の費用が418万円で全体の2/3でした。
意外にも、準備段階で結構お金がかかっていました。。。

出発前・出発後で費用を分けるとこんな感じ

出発前の費用の内訳


出発前にかかった費用、約170万円の内訳を紹介します!
私たちは世界一周航空券を利用したので、出発前の準備費用の170万円のうち100万円程度が航空券代金で大半を占めています。
その他にガジェット類(Youtube撮影用のジンバルカメラとキャノンの高級コンデジ)をえいやー!で買ったり、冬旅に備えた機能的な服をそろえていたら、結構いってしまいました。

出発前の費用の内訳(単位:円)

出発後の費用の内訳


続いて、出発後(=旅中)にかかった費用、約420万円の内訳を見ていきます。

地域別の費用(1日あたり)

※旅全体にかかる共通費(日用品や保険代、お土産代など)と、国によってばらつきが大きい長距離の交通費(長距離バスや飛行機、世界一周航空券含む)は以下の金額からは除いています。

モケグリCFOより

地域別の費用はこんな感じ。滞在日数にばらつきがあるため1日あたりの金額で見比べてみました。
1日の予算を2万円に設定していたので、自然とそのぐらいの金額になっていますね。先進国や観光地が多かったので、ヨーロッパ、南米、北米は費用を抑えるのが難しかったな〜という感想です。

圧倒的に安いインド、観光で費用がかさんでしまったトルコは個別に記載

国・都市別の費用(1日あたり)

都市や国別の費用はこんな感じ。物価が高い&ロードトリップのレンタカー代+ガソリン代が高額だったアイスランドがダントツで高いですね!(ガソリン代は思い出したくないぐらい高かった)

1日あたり費用 アジア・ヨーロッパ編
1日あたり費用 モロッコ・北米・南米編

いくつかの国・都市について補足
・トルコ:カッパドキアの気球ツアーに参加したので観光費が高め
・ヨーロッパ全体:クリスマスシーズンに行ったので全体的に宿代が高め。特にドイツ・フランス・ベルギーはかなり高かった。。
・アイスランド:レンタカー&ガソリン代が高め(交通費(短距離)に入れています)
・スロバキア:体調不良で急遽宿を取り直した関係で、宿代が高め(キャンセル料が発生したため)
・オランダ:カウチサーフィンを利用したので宿代がかかっていない
・ブラジル:リオのカーニバルチケット(観光費)が高め
・ニューヨーク:貯まったポイントで宿泊したため宿代がかかっていない
・サンフランシスコ:カウチサーフィンを利用したので宿代がかかっていない
・フロリダ、アナハイム:ディズニーチケットが高額だったので観光費が高め
・そのため、ハンガリー、オーストリア、チェコ、アルバニアあたりが普通に旅をしたときの費用割合になっているかなと思います

旅の予算の作り方


正直なところ、私たちは予算を細かく設定していたわけではなく、「出発時に持っている予算で目一杯楽しもう!」と出発し、「どの国でどれだけ使うか?」は全く決めていませんでした!
それゆえ、偉そうなことは言えませんが、唯一意識していたことは、1日の予算を決めて旅をすること。
出発時の予算を予定日数で割ると、1日当たりの予算が2.2万円程度になったので、この金額を守ることだけ意識していました!

もう少し具体的に予算を作りたい方は以下のようなイメージで作るとより正確な予算になるかと思います。(あくまで私たちの経験談なのでご参考までに)

  • 行きたい場所の宿代を調べる

    • AirbnbやBooking.comで調べてみて自分が泊まる宿レベルの値段を調べる

  • 宿代×2倍-3倍で1日分の予算を算出

    • 宿代がだいたいの物価を表しているので宿代をベースに考えると1日に使う予算が想像しやすいかと思います

    • その都市でかかる費用がおおむね分かるのでこれに日数をかければざっくりの予算が見えてきます。

    • プラスでその都市の気になるレストランの金額を見てみるとだいたい見えてくると思います。

  • +観光でかかりそうな金額を追加する

    • 上記の予算のイメージは「普通に街を観光して名物を食べてみる」ぐらいなので、これにツアー参加や入場料がかかる施設に行く場合は+αがかかるイメージで!

旅の節約の方法


基本的なことばかりですが、私たちが意識していた節約のポイントをご紹介します!

準備編


ワクチン代の節約
結構金額がかかってしまうのがワクチン。
私たちは東京医科大学病院渡航者医療センターに相談をして、打つべきワクチンを決めました。
「狂犬病とか黄熱病とか、怖いから打たなきゃかな」と思っていたけど、先生に渡航先を伝えたところ「このルートだったらそこまではリスクがないかも」とアドバイスをしてもらい、とても助かりました。
ワクチン代をケチること自体はお勧めしないですが、打つべき必要があるかどうかの精査をするのは意外に大事だったりします。
妻氏は、タイにある有名なスネークファームでワクチンを打ったので安く済ませることもできました。
もしタイに行く旅程があるならおすすめです!

海外旅行保険
長期旅行には絶対に欠かせない海外旅行保険ですが、内容によって金額もピンキリだし、あれもこれも補償をつけると結構高くなっちゃいますよね。
私たちはいろいろと調べた結果、「Safety Wing」という海外の保険に入りました!
この保険の特徴は、少額の負担についてはカバーしていないものの、大きな負担については補償があり、その分金額もリーズナブルということ。そして、日本の保険と違い、出発後でも加入ができること。旅の期間を延長した私たちにとっては、とっても良い保険でした!(怪我も病気も無くしものもしなかったので、保険は使いませんでした!イェイ!)
英語での対応になることや、補償内容のよしあしもありますが、カスタマーサポートの返信も早くて便利なので、おすすめしたい保険です。

新しく購入するものはメルカリなどで売りやすいものを
これは長い目で見たときの節約ですが、帰ってきてから売りやすいものを買うというのも大事です。
例えば変換プラグやトラベルシーツ、セキュリティポーチなど、絶対買うけど帰ってきたら使わないものは結構あるので、そういうものはあらかじめメルカリ等で売りやすそうかを確認して買うのをおすすめします。

旅中編


1日の予算を意識して過ごす
基本のきですが、これに尽きる!
私たちの予算は一日あたり2万円だったので「宿代と電車代と絶対行きたい美術館の料金はこれぐらい。なのでこの都市で使える残りの金額は1日いくら」「つまり2人だとレストランは厳しいから屋台とか持ち帰りできるところにしよう!」など、予算をベースにお金の使い道を決めていました。
きちっと管理したい方はその都市の物価を考慮して予算額を決めるとなお良いですよね。私たちはおおざっぱな性格なのでやりませんでしたが、物価が安い国で「2万円までまだ使えるやん、外食しちゃおーぜ!」となり、結局予算オーバーするなんてこともあったので、ちゃんとやることをおすすめします。笑

陸路を使う、飛行機は早めにとる
地球一周が約4万キロと考えると当たり前なのですが、移動費(交通費)が積み重なると意外に高額になっていきます!
その上、旅で出会った人に素敵な場所を教えてもらうと「ここも行ってみたい…」に惹かれてしまうこともよくありました。
当たり前ですが、陸路のほうが安く(時間がかかる)、空路のほうが高い(時間節約)ので、自分たちのプランに合わせてどの交通手段にするのがベストか考える必要があります。
航空券は、だいたい10日前から値段が上がり始めます(経験則的に)。なので、空路になりそうなときは、2週間ぐらい前には購入をしておいたほうがいいですね。(航空券を安くとる方法は様々な方法をいろんな旅人さんが紹介してくれているので気になる方は調べてみてください)

結局、宿泊費と外食費を抑えられるかがカギ
費用の割合で大きく占め、かつ、節約の余地があるのはズバリ宿泊費と外食費!(割合としては長距離の交通費が大きいですが節約の余地はあまりなかった印象です)。
宿は安いところはいくらでもありますが、衛生面、音の問題、オーナーの質など気にすべき項目は意外と多い。元気に旅を続けるために身体をきちんと休めることができないと意味がないので、難しいところです。
私たちはほぼAirbnbで予約をして、口コミ評価が4.5/5以上(この水準だとほぼ外れがない)で最安のところを探していました。

また、物価の高いところでは「交通費+宿泊」で考えることも大事です。
例えば、ロンドンでは郊外の宿に泊まって電車賃を往復4,000円(2人で)かけて観光に出掛けていましたが、それでも中心地に泊まるよりは安かったので(中心地の宿高杉〜)、郊外の宿にしてよかったです。郊外で安いだけでなく、交通費を含めるとどうなのか?も含めて考えなきゃですね!

あとは「couchsurfing」というサービスを利用するのも一つの手段です。
couchsurfingは、文化交流を目的に現地の人の家に泊まらせてもらえる、というサービスのアプリです。ただ、運良くマッチングすれば宿代を浮かせることはできますが、このサービスは現地の人と交流して文化やローカルの雰囲気を知ることを楽しむことが目的なので、その部分を思いっきり楽しむ目的で使いましょう!

外食費は抑えたいとはいえ、その国のグルメを食べれないのは悲しいので、外食と自炊のメリハリをつけるようにしていました。私たちが意識したポイントはこんな感じです↓

  • 基本は自炊、外食はおやつや軽めで済ませる

    • 席でオーダーするようなお店はチップも含めて高くなってしまうので、チップがかからないようなテイクアウトメインのお店を選んだり、間食として食べることで1人前に抑えるようにしていた

    • お弁当箱があるとバリエーション広がって飽きない(ずっとサンドイッチは飽きる)

  • 物価の安い国でパスタや缶詰などを買いだめする

  • 飲み物は持参。そのための水筒がとても大事(サーモスの保温水筒を使っていました)

  • これは補足的ですが、自炊でバランスよく食べて体調を崩さないことも大事。予定変更や病院に行かなくて済むことも大事な節約だと思います。

おわりに

長くなりましたが、私たちの6ヶ月間の世界一周の費用を振り返ってみました!
少しでもこれから旅に出る方の参考になれば嬉しいです。何か質問等ありましたら、お気軽にInstagramからDMくださいね!

Instagramはこちら↓
https://www.instagram.com/mokeguri_trip/


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