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春を好きになりたい

※今回はフォルケ留学とは全く関係ない小話です

私は、『春』と言う季節が
あまり好きではない

駅まで歩きながら
ふと、そんなことを考えた

冬のキリッとした空気が和らぎ
毎日、少しずつ日が伸びて
草木も、道ゆく人の服装も、華やかに色付いて
新生活の訪れを前に、なんだか街全体が浮き足立っているような

そんな喜びと幸せに満ちた雰囲気の中
いつも、自分だけが取り残されているように感じる

ー私だけ置いていかないで
ーそんなに上手に切り替えられない
ー緊張、不安、懐古、焦り
ー慣れ親しんだものとの別れも、
 未知のものとの出会いも、
 桜が咲き、散るまでの僅かな時間では、
 自分の中に落とし込むにはとても足りない

そんな気持ちを飲み込みながら
今年も喜んで春を迎える『ふり』をする

春の風に乗せて
同じ気持ちの人に届きますように


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