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レースに情熱をかけた男たち『フォードvsフェラーリ』見た感想

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こんな方におすすめ

  • 事実を基にしたお話が好きな方

  • 車が好きな方

  • 速い車づくりへのロマンを感じたい方

カーレースで勝つために情熱をかけた男たちの物語。実在したキャロルシェルビー、ケンマイルズを中心に描かれます。車にそんなに詳しくない私でもレース中はすごくドキドキしたし、彼らが車にかける情熱、友情にも心揺さぶられた。めちゃめちゃ面白かったです。

シェルビー役はマットデイモン。ケンがクリスチャンベール。2人とも激渋でめちゃめちゃかっこいい。車整備してるときマジでかっこいい。ほんでケンの息子役のノアジュープ君がめちゃめちゃかわいい。これからが楽しみな子役。


※ネタバレ注意※

シェルビーは元レーサーで今は自動車販売をしてる経営者。
ある日、フォード社の役員リーがシェルビーを訪ねます。カーレースで勝つためには何が必要かと。
シェルビーは唯一アメリカ人でル・マンという過酷なカーレースで優勝経験のある人物。リーは、フォードの経営不振をどうにかするには、カーレースで優勝して再び世間、特に若者の注目を集める必要があると思ってた。レーシングカーは作ってなかったフォードは手っ取り早くレースで優勝しまくってるフェラーリを買収しようとするも交渉はうまくいかず。こうなったら自分たちの力で勝つぞと意気込んで、シェルビーに助言を求めに来たんですな。
ていうか必要な金なら出すから優勝してくれやみたいな。


シェルビーは、車の性能が良いだけじゃだめ、優秀なドライバーが必要ってことで、クセつよだけどかなり腕の良い整備士兼レーサーのケンをこのプロジェクトに誘います。
ケンは最初フェラーリに勝つのなんか不可能でしょみたいな感じだったけど何とか口説き落として(金で)、ル・マン優勝への車づくりに取り掛かります。


ケンは有能なんやけど扱いづらい性格。ブランドイメージとか、宣伝効果とか、そういう面からもフォードの経営陣から好かれてなかったのね。だからケンが一番車のことも分かってて、最高のドライバーなのにル・マンには出させないと。
シェルビーが意見しても役員からの指示は変わらず。それで結局レースでも勝てないわけさ。フォード巨額な損失と新聞でもでっかく書かれる始末。


シェルビーは、情報を伝達するのに間に人が入りまくってきちんとなされない、贅肉だらけの組織、とフォードの組織体制をバッサリ。
社長は指揮系統を明確にし、再度シェルビーにプロジェクトを任せます。ケンにももう1回一緒にやろうとお願いに行きます。

和解した後のシェルビーとケンの「薬まだ飲んでんのか?」「あぁ、美味いからな」っていうやり取り好き。


で、最高の車を作ってレースに臨もうとしてた矢先、再びやはりケンはレースには出さないと副社長からの指示が。ブチギレ寸前のシェルビーは邪魔されないよう副社長を部屋に閉じ込めて、その間に社長をレーシングカーに乗せます。
ものすごい速さを体験して大泣きの社長に、万人が運転できる車ではないっていうことを理解してもらい、ケンをル・マンに出すように交渉します。


ケンが出場したレースは立て続けに優勝。準備は整った。チームはいざ、ル・マン優勝へ。
この最後のレースはほんとにドキドキするからカーレースとか好きな人はたまらないんじゃないかな~~かっこいいよ、ほんとに。


王者フェラーリはまさかのレース中に脱落。ケンは1位を独走状態。フォードの優勝は確実となります。めちゃくちゃ喜ぶ私。泣きそうだったほんま。
しかしまたここで副社長がちゃちゃを入れにきます。
1位~3位までうちが独占してる。同時にゴールしてその歴史的瞬間を写真に収めればものすごい絵になる。ケンに減速するように言ってきたんですな。


毎度毎度板挟みになるシェルビー。マジでかわいそうすぎる。
シェルビーはケンに「レースが終わるまでお前の車だ、どうするかは君の選択」と話します。


ケンはラスト、減速し、チームを待って3台同時にゴールさせます。いや~何か粗暴だったイメージのあの男が仲間を思って一緒にゴールするんやん!胸熱やん!!


でも優勝はケンかと思いきや、まさかの別のドライバーに。え???なんで????ケンじゃないの???ってなってたら、
スタート位置が後方だったことを加味されたとか。本間に意味不。こじつけもいいとこやで💢💢ってキレてたら、やっぱはめられたと。フォードのイメージ戦略のためにケンを優勝させないように仕向けたのよね。結局商売じゃん。汚い。


それからまた時が経ち、新しい車を作っているさなか、ケンはテストドライビング中の事故で亡くなってしまいます。まだ若いのに。。。


友人の死をなかなか受け入れられないシェルビー。悲しすぎるってまじで。ラスト、車で走り去っていくときのエンジン音、かっこよすぎたな。。。。




フォードGT40ってル・マンを制した唯一の米国車らしいんやけど、初めてのことを成す、何かを覆すって、本当にすごい。
何というか、かっこいい車、速い車へのロマンがたっぷり詰め込まれた濃厚な自動車映画だった気がする。こういう車づくりとかモノづくりへの情熱のお話、もっと見たい。

でも『フォードVSフェラーリ』っていうか、個人的には
シェルビー&ケンVSフォードの役員たち
みたいな構図だった気がするわ…

情熱やロマンを簡単に踏みにじってくるビジネス…くそっ…


かっこいい

ではでは👋


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