どうすればよかったのだろうか。暴力を見てしまった今日の話

一歳くらいの男の子がお父さんに暴力をうけていた。疲れてぐずっていた彼をお父さんはずうっと怒鳴ってしまいには頭を掴んだりほっぺたをペチンと叩いていた。あまりに厳しすぎるのではないかと心配になる我が家は甘いのだろうか。

近くの公園でのアウトドアイベント
気温は27℃と夏日で人も多く
小さな子どもにはなかなか辛かったと思う。

たくさんあるテントのうちのひとつに彼らがいた。
家族連れの多い中、そんなに広くもない公園でお父さんの声が響く。お母さんはテント奥で下の子のお世話。お父さんは直射日光に当たりながら1人必死にぐずる我が子へおにぎりを与えていた。「もって！だめでしょ！こら！もって！もって！もって！.......」ずうっと続く怒号のような指示。暑くて疲れて甘えたいのに叶わない男の子の鳴き声。

彼らの家ではしつけなのだろう。
お昼ご飯のおにぎりは自分で持って食べなさい。
それだけの事が出来ない我が子に30分以上怒り続ける父

我が家だったらそんな夫は私に怒られる
大きな声で言えばわかると思っているのが不思議だとか
まずは抱っこして気持ちを落ち着かせてから提案しろとか
食べなくたっていいんだから何をムキになってるんだとか

そんな我が子第一主義な我が家とのあまりの違いに驚き、胸が痛くなった。何か言えばよかっただろうか。通りすがりの私がケンカするように持論を振りかざさなくてもいいのだが
せめて
「あらあら可愛いぼうや、疲れちゃったのかな？」
「パパとママと一緒にお出掛けいいねぇ。」
なんて
ニコニコ声をかけられたら良かった。

我が家が正しいだとか、
それぞれの家庭でルールがあるとか
そんなんじゃなくて

「あら可愛い」その一言だけで
親の気持ちが助かることを私は知ってた。

地域のおばあちゃんが必死な私にやってくれた事を
私は辛そうに頑張っている人に返せなかった。
そんな一言さえない方がよかったのだろうか。

よそはよそ、うちはうち？
幸せそうな家族が集まる公園で
よその子の泣き声が耳から離れない。
不快。すごく不快で切なくて悲しい。
なんだかもう正解はわからなかった。

親が子を叩く光景を目の当たりにしたのも辛いし
お父さんの気持ちが分からなくないから余計に辛い

たぶんだけど、きっとあのお父さんは
上の子のお世話を任されて焦っていたように見えた。
知識もないあまり経験もない助けもない。
頼りの妻は0歳の子につきっきり
自分がなんとかしなきゃいけないけれど
相手は思う通りにならないばかりの我が子
知らない分からないちゃんとしたい
もう！ちゃんとしてよ！！と子どもに甘えて怒鳴る自分

あーつらい
わかるよ、つらいよね
我が子が泣くのって心痛いもんね。

ある時私に
子ども以上に思い通りにならない物なんてない
と先輩パパが笑って言っていた。

またある時は
ゲームのように楽しんで下さいね。頭脳戦ですよ。
とかかりつけの先生は面白がってくれた。

困った時にたくさんの人の言葉が
お守りのように出てくる事が
本当に幸せな事だなと知った反面

何もしてあげられなかった事と
共感できてしまった自分がいて
今日はとても悲しかった。

あのときの私は
どうすればよかったんですかね。

あとどうすれば
努力はしている夫に
優しく出来ますかね。笑

ついつい必死になる育児
力が入りすぎると攻撃的になりかねない
必死な時こそ力を抜いて
ゆったりまったりあたためあえますように

ほんと反省ばっかりよね。