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「恋愛しなよ」善意は悪意よりタチが悪い(LGBTQについて思うこと)

先日、ESラッシュに追われながらも息抜きとしてLGBTQについてつらつらと書いてたんですけどまだ実はちょっと言いたい事がありまして…笑

こないだの↓

この間、就活で東京を訪れた時のことです。就活しなきゃという義務感のためだけに東京まで行くのもったいないなぁと思って東京住みの友人と会う約束をとりつけました。

わたくし、中高一貫校の出身でして、実質彼女とは9年目、もうすぐ10年目の付き合いになります。(自分で書いててその長さにびっくりしてる、そんななるんだ笑)多感な時期を共に過ごしたのでかなりあけすけに話をする仲です。


「久々だね」から始まり「就活してる?」「んーぼちぼち」と当たり障りのない話をし、話題は恋愛の話に…


私「⚪︎⚪︎ってさ、昔からさ人に対してあんま深く関心持たないよね。なんかこう観察対象として眺めているというか。」

友「あーそれ当たってるかも。窓枠を通してあっち側の人間を見てる感覚というか。自分とは関係ないところで他人が行動してるのを眺めてるみたいな感じ笑」

私「あーねーやっぱそうか。⚪︎⚪︎が誰かのこと恋愛感情として好きとか聞いた事ないし、ぶっちゃけそこのとこはどーなん?」

友「んーそやなー確かに友愛としての好きはあるけど、恋愛って言われるとないかも」

私「それってさ、いわゆるアセクっていうやつ?人のことを恋愛感情で好きにならない無性愛者ってゆーのを聞いたことあって」

友「うん、そうなるんかもねー。いつかわかるんかなぁとも思ったりするし、わかりたい気持ちもあんだけどね。」

私「寂しい?」

友「ちょっとね。あと呑み会とかで『なんで彼氏作んないのもったいない』とか『恋愛はいいよ。しなよ。』って言われんのしんどい(苦笑)」

私「あーそれはちょっと分かるかも。その人にとっては善意なのかもだけど、ほっとけって、押し付けんなって自分のペースとか価値観あるしな。そもそも『作る』って表現がなんかやだわ。人対人の関係なのに物みたいやん笑あと⚪︎⚪︎顔だけはえぇから友人と思ってる人に言い寄られるみたいのあるんちゃうん?笑」

友「あーあるある!っておい、だけとか言うな笑友人として仲良くしたいのに、なんでそうなっちゃうんだ…ってそれで断ったら友人としての関係が終わっちゃたりね。普通に悲しいこと結構あるよ。」

私「それは悲しいな…」


とまぁアセクシャルという存在を知らないからこそ「恋愛しなよ!」が横行してしまう訳なんですが。全否定する訳ではないし、むしろ私も多いにやらかしてる可能性のが高いですし。そして私はナイスなジェントルマンが好きな女子であって「恋愛いいよね!」とも思ってます。でもその価値観を押し付けてしまうことでダメージを受けるっていう人がいることを忘れてはいけないなと思いました。


最近読んだ漫画の中ですごく似た状況の話がありました。

鎌谷悠希さんの「しまなみ誰そ彼」という漫画がLGBTQに関する繊細な感覚の部分をすごーくうまく表現されてると思いました。当事者感があると言ったら伝わりますかね?

LGBTについて取り上げられている漫画とか小説とかは最近ちょくちょく見かけるんですけど、アセクシャル(無性愛者)についても取り上げているのはすごい珍しいなぁと。この話の中で出てくる小山さんという女性が善意の押し付けをやらかしてしまっているところがあるんですが、自分を省みた時に思い当たるところがあってある意味ぞっとしてしまいました。

以下漫画の中でハッとした会話

「…小山さんは、内海さんのこと色々気にかけて何かしたいって思ってるんですよね。それはわかります。」

「うん、彼のこと気にかけてくれてる。善意でね」「けどそれがキツイってことあるよね。悪意とは戦えるけど、善意とは戦いようがないもん」


今ここに書いていることすら善意のおしつけじゃないのかとか迷いはつきものなのですが、誰かに伝わって欲しい伝わるべきだと思った気持ちに嘘はないと言いたいです。


#LGBT #LGBTQ #思ったこと
#日記 #コラム







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