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最終日はゆっくり移動しながら・・・のはずが。〜フィンランド紀行(14)

最終日の話の前に、前日見たデザイン美術館の素敵な展示物たちをご紹介させてください。

建築家であり家具デザイナーとしても有名なアルヴァ・アアルト、彼が設計・デザインしたサナトリウムにとりつけられていた患者さん用のロッカーです。シンプルで表に凹凸の少ないデザインは、清掃・消毒がしやすいように作られています。アアルト自邸にあった「水の飛び散らないシンク」もそうですが、入院患者さんが気持ち良く過ごし、かつ感染蔓延を防ぐことを考えられているのが素晴らしい。
す、すみませんっ どこのメーカーのか、失念・・・カレワラというフィンランド神話からのデザイン皿だったと思います・・・
日用品が美しい。これぞ用の美。31番のカップアンドソーサーはアラビア社のものですね。
こういうポップな色使いも、フィンランドらしく感じます。
夏になるとみんなあちこちで乗りこなす自転車。こちらも素敵なものが沢山。
タピオ・ヴィルッカラというフィンランドの工業デザイナーの作品の「ガラスの花瓶」。1950年代に世界的に有名になった方であらゆる素材を使いこなし、多作な芸術家としても知られているそうです。タピオのデザインイメージは故郷のラップランドの自然から、といわれています。
これぞmarimekkoの定番、ウニッコ(赤いケシの花のデザイン)と、同社の定番ラインのボーダーシャツやミニドレス。

というわけで、デザイン美術館、私の様なその方面に疎い人間にもかなり見応えあるものでしたので、チャンスあればぜひどうぞ。

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さて、最終日は昼くらいに空港に行けばよかったので、もう一度ヘルシンキの朝の散歩に出ました。

ホテルから遠くない公園にあった「遭難者達の像 Shipwreck」
海とは切っても切れない歴史をもった国ですからね。迫力ある彫刻でした。
港のオールドマーケット内(古い建物の中に食べ物屋さんが沢山はいっているところ)を通ると、美味しそうなカナッペが・・・キャビアだとかイクラ+サーモンだとか。かなり良いお値段ですね・・・
マーケット内のお店のメニュー。港にでている屋台と値段とかメニューはほとんど一緒、というかんじ。
インフォメーションセンター、こんなところにあったんだ・・・・時間貸しの電動スクーターもならんでいますね。
荷物を持って空港に向かう人たちと、朝から観光客のおこぼれを狙う雀たち。
改装工事中なのは最高裁判所・・・と思いきや、あれ、スウェーデンの旗があがってるから、ここは大使館かな??右側の黄色い建物は大統領官邸のはずなんだけれど・・・目の前の塔のいわれは、スミマセンわかりませんでした。
マーケット広場のまえから、観光船や連絡船が沢山でています。


えーと、亀???
亀だなぁ。
亀ですねぇ。駐車させないため、とかそういうのでしょうか。
官庁街を歩いて行くと、おおおお、日本大使館ではないですか。ビルにいくつかの国の大使館が入っているようです。

1時間強散歩して、部屋を片付けチェックアウト。官庁街そばにある宿泊していたホテルから空港まで、Uberで28€、25分くらいでした。

早く着いたかなぁ?ガラガラだねぇ、とこの時は呑気だった夫婦です。
この空港デザイン、好きだわぁ。
森の国らしい植栽も。
時間もあるし、ムーミンショップ(空港内にもあります)でも覗くかぁ、と呑気だったけれど、この頃です、オットが「あれ、出発遅れてる?」と言い出したのが。そういえば空港、なんかしずかだよね?なにかあった???
時間があるのでお昼を・・・と入ったレストランもガラガラ。
結局ですね、クラウドストライク社のソフトウェアアップデートに伴う「世界中でウインドウズコンピューターがダウン」という大騒ぎのため、沢山の飛行機が遅延もしくは欠航となったための「ガラガラの空港」だったんでした。
とりあえず最後のフィンランドごはんだー。ということで黒パンつきのサーモンスープ
オットはサーモンパスタ。

えーとこちらの記事でも書いたんですが、世界中の、特に航空業界の大混乱を来したコンピューターセキュリティーシステムの障害(というかアップデートのプログラムミス)があった日に帰米となってしまったんですね。

なんとか滑り込みで間に合ったので良かったものの、それでも乗り継ぎのアムステルダムの巨大空港でゲート4つ分を文字通り走り抜けるということをしました(死ぬかと思った)。おかげで飛行機の中で2時間くらい運動誘発性喘息で咳き込んでました・・・。コロナ禍は過ぎた、とはいえ、周りの人、嫌な気分だっただろうな・・・スミマセヌ。

まさか最後の最後でこんな大きなトラブルがあるなんて。でも終わり良ければ全て良し、です。無事に帰宅出来てほんと、よかった・・・


【おまけ。】

今回、私達は駆け込みで飛行機に間に合ったけれど、置き去り(ロストバゲージ)になった荷物はアムステルダムで無料で2泊(爆笑)
AirTagという場所追跡できるものを入れてあったので、3日目にそれがソルトレイクシティ空港に到着してほっとしました。・・・・が。結局混乱はまだ続いていて、自宅に届けられるはずの荷物がこの場所から動かないため、翌日夕方に取りに行きました・・・
コンピュータートラブルが起きて4日目の空港・・・スゴイ数のロストバゲージとなった荷物が並べられています。
あっちもこっちも。大変だ、こりゃ・・・


長い写真記録、読んで下さってありがとうございました。

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