見出し画像

アイルランド(7)〜ドゥーン・フォートを見に行く

(このイギリス・アイルランド旅行記は以下に全部リンクがあります。よかったら。)

長い旅行だったので下調べが思うように追いつかなかったアイルランド(出発前にめっちゃ息切れしてました)、今日は北西部の自然を見に行く日。

そして多分今回のイングランド・アイルランド旅行で私的には一番心に残った場所を訪れた日でもありました。

ホテルのフルブレックファストは温かいものをオーダーして、あとは各自好みの品・量をビュッフェ式にとってくる、というもの。昨夜食べ過ぎ(笑)だったのでとりあえず軽くヨーグルトにフルーツ。
ハドック(たら)を頼んだらこの量!半分オットにまかせましたが、それでもお腹いっぱい・・・
今日はすこし天気が回復しそうです。レストラン棟からロビー方面を窓越しに見るとこんな感じ。
ホテルから10分強行ったところでガソリンを入れて出発。大抵ディーゼル(D)とレギュラー(U:unleaded)です。もちろんセルフサービス。入れたらポンプ(ステーション)イギリスもアイルランドも番号を中のレジで伝えて支払う仕組みが多かったです。
ほんと、日の出が遅くなった・・・冬は目の前だ。
どんどん海のほうへ向かいます。向こうの丘に光が差して、ちょっと今日の訪問先が楽しみ。
海が見えてきました。とはいっても氷河地形でかなり入りくんでいるので、湖の可能性もあるのですが。
学校にいくのかなぁ、という感じのワカモノ。
Ardaraアーダーラの町。山下直子さんの本で紹介されていた店なんかもある小さい可愛い町ですが、今日の予定(と夫婦の興味方向)を考えると立ち寄らない可能性が高いなぁ・・・・ツイードの産地なんですよね。→こんな店。
深く入り組んだ水辺が時々見え隠れする道を進みます。
馬くんおはよー。
やばい、どんどん道が不安になってくる・・・
ようやくクルマ一台(舗装部分が見えるところが両輪のるところ)という幅の道。対向車来ませんように・・・
この道でいいのか、と不安になりながら進むと、やっとこの看板。
え!?・・・どうしよう。(でも結局ゲートを回り込んで進むんだけど。スミマセン・・・)
古いボートがうち捨てられている。どちらのボートも昔は働いてたのかな。
道がダメだったら引き返そう、と歩いていたら、とうとう「管理小屋」みたいなところまで来ました。どうしよう。でもイギリスのpublic footpathで鍛えられた?私達、とりあえずゲートを越えることに。再び、土地管理のひと、スミマセン・・・
その先は足許のみえない草むらを歩くしかなく、とりあえずオットがドローンを飛ばして距離を見ることに。「あった!」・・・けど、これは船以外辿りつきようがないですね。オットはドローン撮影に入りました。
あー、虹だ。スコットランドやアイルランド、忘れがたい場所ではいつも記憶に虹が色を添えてくれます。アイルランドではレプラコーンという妖精の隠した金貨が虹の麓にあると言われます。
虹は吉兆!とばかりに元気を取り戻し、私は丘の上からフォートが見えないか、歩いて登ることに。でも草むらの下は見えなくて、時々数十㎝落ち込んだ場所に足を踏み入れてしまい転びそうになることもしばしば。これは知らずに歩くの、おすすめできません(やったけど)。
見えた!!!Doon Fortです。正確な作られた年はわからないものの、鉄器時代〜早期の中世ではないかといわれています。もともと5世紀頃はBreslin氏族(clan)がいた、という記録はあってO’Boyleという一族に引き継がれたと。砦は王族(Clan制とは領主=王族に領民が仕える小さな王国の形)の住居として、またステータスの象徴として使われていたそうです。「ドゥーン・フォートは西洋式石塁砦に分類され、厚く高い石壁で囲まれているのが特徴である。」と、以上 アイルランド歴史協議会のサイトには書かれています。
どんな時も、外敵に攻め込まれる前提だったんだろうなぁ、あんなところに砦を作るって。なんだか胸が痛くなります。
ドローン撮影。美しい湖に浮かぶ円形の砦。

Doon Fortは(もちろん)山下直子さんのガイド本で知ったのですが、彼女のウェブサイトにここの説明があるのをさっき見つけました。山下さんのご助力で日本のテレビ番組にも紹介されていたんですね。
知られていない、というのもあるでしょうが、とても神秘的な気持ちになる場所でした。今も、今回の旅行で一番思い出す場所です。


勝手に入ってすみませんでした。
さっき調べて気付いたんですが、山下直子さんのブログに「ここでアクセスを聞いてからDoon Fortに行くと良い」ってかいてあって、うわぁしまった・・・と。(まさに後のまつり)
私達はDolmenまでの道を聞くのに立ち寄りました。
ドルメン・センターの斜向かいにドルメンへ続く道があります。羊の放牧地に入るので犬を連れて入ってはいけません。
たまにいるよね、興味津々なコ。
なんというか、平和な生き物だ。
ロバもいた。
キルクルーニー・ドルメンが見えてきました。
立派!!想像していたよりかなりおおきくて。
となりにもうひとつあったようですが、こちらは風化?で崩れちゃったんだろうか。まぁ約4000~5000年前の新石器時代の古墳だから、さもありなん・・・

私達が利用したガイドブックの著者・山下直子さんのブログをみつけたので、折角だからこのドルメンの説明記事をリンクさせて貰います。

戻りの道でも好奇心旺盛なコに見送られ。

ドゴネール郡を見て歩くことになったのは偶然(宿を決めたのがすべて)だったけれど、清浄な空気感(空気そのものもイイですけどね)、長い時を超え、ものを言わないけれど確かに「だれか」が作ったもの・・・これまでに訪れた中でも群を抜いて印象深い場所でした。

この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

サポート戴けるのはすっごくうれしいです。自分の「書くこと」を磨く励みにします。また、私からも他の素敵な作品へのサポートとして還元させてまいります。