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しっかり雨に降られたけど・・・〜フィンランド紀行(6)

ヘルシンキで2泊したあと、本日は宿をチェックアウト後レンタカーして西の方に移動です。お昼にアアルト自邸ハウスのツアーを予約していて、その後古都トゥルクを経由し これから2泊する貸し切りコテージへ。

距離・移動時間的には問題ないのだけれど、ヘルシンキ側のアアルトハウスの見学が終わるのが午後1時・・・日の長い夏だからいいけど、宿につくのは午後6時、7時って感じかなぁ。
朝ご飯は買ってきてあった生搾りジュースとスキール(アイスランドのヨーグルト、オイシイのだ)、昨日スーパーで仕入れた安いパンと紅茶。旅行中の朝は普段よりちょっとしっかり目に食べます。

宿をチェックアウト後レンタカー会社のところまで荷物をごろごろ引っ張りながら・・・最初霧雨だったのにどんどん本気降りに。まーじかーーー。レインウェアはちゃんと持参してるけど、憂鬱にはなるよね・・・まぁ、この日は車移動がほとんどだから、旅行中にしてはツイテルとも言えるんですが。

車を借りて、最初に向かったのはシベリウス公園。フィンランドの大作曲家シベリウスのためにつくられたモニュメントを見に・・・でもね、ざぁざぁ降ってるしね(T_T)
まぁ、普段人の多いところらしいので「モニュメントだけの写真」が撮れた、と思えばラッキーではあります・・・ラッキーかなぁ?
下から撮ってみた。
さて、レンタカーに乗っていたこの謎の物体・・・どうやらヨーロッパ圏では良く使われるらしいのです。路駐するとき車を離れた時間をこれで表示させておくんだとか。(レンタカーしてる間に2回くらい使ってみたかな)
あまりの雨にすぐシベリウス公園訪問はおしまい。仕方ないから近くにある(地球の歩き方に紹介されてた)カフェ・レガッタに行ってみることに。だってヘルシンキからお昼のツアー予約したアアルト・ハウスまで30分なんだもの。少し時間をつぶしたい。
カフェの周りには可愛い装飾がされていて、天気のいいときはいろいろ写真スポットありそうだなぁと思って見ていました。
私達とおなじような考えで来た人達で店は既に満席。晴れならこの外にあちこちしつらえられた場所に腰掛けて・・・というのもできるんでしょうが。向こうの方に私達同様「だめだこりゃ」って車へ戻られる方達がいます。
晴れてたらなあ・・・でもここまで降られると、もう仕方ないかぁってすぐ諦めもつきます。
水鳥が沢山。このカフェのお客さんの食べこぼしとか、もらっていったりするのかな。

カフェにも入れず、時間が余りまくるのでヘルシンキ・オリンピックスタジアムのほうに行ってみることに。車で5分で着いちゃうけど・・・・

ヘルシンキのオリンピックっていつだったんだろ、と思ったら1952年!!え、私もまだ生まれてない・・・でもその後世界陸上の大会会場になったり、今はサッカー・フィンランド代表の主な試合会場でもあるそうです。そして中央に写っているタワー、72mあってヘルシンキの街を一望できる観光スポットなのだとか。
そして左手のほうに「1915」の文字が・・・恐らくですが、ヘルシンキのサッカークラブHJKヘルシンキチームのために1915年に新築されたトゥールン競技場がここだ、ってことなのかな?

車を路駐してこのあたりをすこしだけぷらりぷらりと歩いたのですが、住宅街だってことと雨で寒くて、早々に切り上げて車の中へ。かなり早いけれどアアルト自邸に向かおうと決めました。どうせ路駐場所を探さないといけないし・・・路駐できるところを確保したら、あとは車の中で雨をしのぎながら待てますし。

というわけで、アアルト・ハウス前に11:15くらいに到着。

閑静な住宅街の中で、路駐OKらしかったのでアアルトハウスの真っ正面に停めました(笑)。

アアルトハウスまえの芝生には、近所の子供の忘れ物でしょうか、トラックのおもちゃがぽつん。
11:45くらいにツアーの担当の人と思われる女性が入って行き、カーテンが開きました。おおお、いきなりartek(アルヴァ・アアルトが妻アイノらと共に創設した家具ブランド)の有名なランプとかが見えます。当たり前か・・・
ツアー参加の人たちも集まってきました。日本人7割!これは日本人が北欧&北欧家具&北欧建築とかをどれだけ好きか、ってことでしょうか?それとも地球の歩き方効果???
玄関を入るとレトロな(多分昔使われてきた)電話と、アルテックartekの定番ファブリックでできたカーテン。当たり前だけどご自分たちでデザインしたものをご自宅で使っていらっしゃったんですね。
アアルト一家のリビングにある本棚。
手前が自宅リビング、引き戸の向こうが仕事場。ここからすこし仕事場の写真になります。
アアルトたちが仕事をしていたアトリエからツアースタート。英語のツアーですが、なかには日本語を話せるガイドさんもいらっしゃるとか。
ご自宅を設計して、ちゃんと模型までつくるの、さすが建築家。
ご自宅の設計図が展示されてます。
アルヴァ・アアルトが長年使った仕事机。
頭部の彫像がご自分の机の方をむくように置かれていました。
T定規が部屋のインテリアとして成立してる。
この梯子の上の浮いたようなドア・・・アルヴァ氏は苦手な客が来たりするとこの小部屋に隠れたんだとか。
仕事場から少し高いところに図書室が。
図書室を覗くと、ものすごく大きな訳ではないけれど居心地のいい小部屋でした。

アルヴァ・アアルトがこの家を建てた1936年は第二次世界大戦前。世の中にものがなくて、フィンランドはドイツやロシアとの駆け引きの中で戦いを繰り返したり、ぎりぎりで生き延びていたという時代。家の建材、机や壁などをみていくと、「え、ベニヤ板?」「こんな材料をつかっていたの?」という驚きもあります。

ものが圧倒的に不足していた時代に、それでも建築家・デザイナーとして心地よい暮らしを探していったのだなぁと。


アアルト・ハウスの写真、まだまだ続きます↓。




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