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愛情深く育てられたご自宅を拝見〜フィンランド紀行(7)

※私の訪れた雨の日では暗くて上手く撮れなかったので、よかったら北欧フィーカさんからお写真見て下さい。きっと沢山のファンのいらっしゃるウェブサイトですが、北欧フィーカさんの切り取る風景、ほんっとうに美しくて静かで澄んでいて北欧の空気みたい。おすすめです。

北欧建築が好きな方は多分必ず知っている、というくらい有名なアルヴァ・アアルトの自宅ツアーに参加してます。予約して行くのが確実ですが、その場でツアーに入れないか交渉している人たちもいました(入れてもらえてたと思う。。。でも一回15人まで、とかだと思うので、やっぱり予約がベター)。

2024年7月での1時間ツアーの値段はひとり30€、大体お昼から始まります。時間曜日を要確認(月曜休館)。英語予約サイトは↓こちら。

前記事(仕事場・図書室)からの続き。写真かなり多いです。


リビングルーム

リビングに入ると目の前に鮮やかな緑が広がる。贅沢に大きな窓が印象的。
暖炉周りにも緑。植物が家の内外をつないで一体感を生んでいるみたい。
アアルト夫妻らしい、曲線の美しいサイドテーブルと、緑。
庭の緑も家の一部、リビングの一部。


二階に上がってのコモンスペース

上の階にも暖炉を中心として緑がたくさん。
アルヴァ・アイノのご夫妻での写真。
アルヴァ・アアルトの作品。
二階テラスにも花壇、花や鮮やかな緑が溢れます。
テラスで使うものをいれた物置。

バスルーム

普通のバスルーム、と違うのはこのシンク。アルヴァ・アアルトがサナトリウム(療養施設)のために設計した「水の飛び散らないシンク」。かなり有名な作品。

ゲストルーム

建築家仲間が泊まることもあったというので、やっぱりワークデスクは大きなもの、ですよね。

お嬢さんの部屋1

お嬢さんの部屋2

天使のペンダントライト、らしいです。親にこんなの作ってもらえたら最高に幸せよね。

アアルト夫妻の部屋

さすがです、ウォークインクローゼットもつくられています。

階段まわり

壁や家具などは「え?」と思うような材料が使われていても、この美しく堅牢な階段、ステップの角の丸みとか・・・キレイだし「こういうところはしっかりと」というプロの意識かな、と。

ダイニングエリア

アルヴァとアイノが新婚旅行にいったイタリアで、アイノが気に入ってもってきたというダイニングチェア。
奥のドアの左手がキッチン。廊下を挟んで右側はダイニングルーム。
玄関から入ってすぐのところで、カーテンの影にトイレがあります。
この棚は廊下からとダイニング側からアクセスできるように作られています。この引き戸の左手がダイニングルーム。廊下向こうのキッチン側から出された料理をここから取り出せる様になってます。奥の引き出しも、ダイニングルーム、反対側の廊下両方から開けられるようになっていて、カトラリーなどを入れておくのに便利だったのでは。
廊下側から見るとこんな感じ。
ダイニングルームには友人(誰だっけ・・・有名な人だったと思うのだけど失念しました)が作ってプレゼントしてくれたという「アルヴァ・アアルトの像」。くすっと笑っちゃう雰囲気がいい。


リビング〜庭、外観

リビングの大きな窓から中庭が覗けます。石垣で土留めをして高さを上げ、リビングからの風景に変化を付けているのでしょうね。
すだれをロールカーテン風に。
今は改装されてしまったといいますが、昔ベースメントは「サウナ」だったのだそう。そちらへ、と思われるドアが家の横手にありました。
植物を育てて緑のカーテンのようにしていたのでしょうか。

一時間、色んな解説をきいたり家のなかを見て回ったり。建材調達が難しかったのだろうなぁというものがあちこちにありながら、ご自分たちでデザインした家具やランプなどで心がおちつく空間を作られていたのがわかります。
使い勝手はもちろん、そこにいてくつろぎ安らげる部屋。
さすがですね、庭との調和が考えられた窓や家の作りも、息の合ったご夫婦ならでは、というかんじでした。

ツアー参加者の半分以上は建築系の方達だったよう(日本の建築学生さんたちのグループも)。でも私達みたいなシロウトも充分楽しめました。ヘルシンキから公共交通機関で行けるようなので、チャンスがあったら是非どうぞ。

続きは↓(8月6日公開)

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