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アイルランド(8)〜600mの絶壁を見に行く。

(このイギリス・アイルランド旅行記は以下に全部リンクがあります。よかったら。)

大分Doon Fortとキルクルーニードルメンで時間を使いすぎました(^_^;)
というのは、午後3時からホテルでワインテイスティングの会に参加できることになってたんです。でも「ワインよりこの土地をみよう」ということでそちらはこの時点で諦めました。

アイルランドの標識って日本人の私にはちょっと微笑んでしまうようなものがあるんですが、この通学路のものもそう。なんというか・・・全然デフォルメされてなくて可愛い。
だんだんと視界がせばまって、両側に斜面がみえてきます。
向かっているのは「風の谷」とも呼ばれるグレンゲッシュ・パス。氷河地形のトラフ谷(U字谷)です。
上の方の急斜面がいかにもU字谷、そして羊たちが点々と(斜度など気にせず)登っているのがすごい。
テンションの上がるなだらかな坂道。
ほんと、「風の谷のナウシカ」映画のなかにある風の谷みたいですね。
まばらに民家がみえます。でもこういうところで住むのって、素敵だなぁ。
ビューポイントからGlengesh Passを見下ろしたところ。
『呪文のグレン:グレンゲッシュの名は、アイルランドの英雄たちの伝説と同じくらい古い。geisまたはgeshはタブーの一種で、戦士を守るため特定の行為を禁じていた。 時には、英雄は相反するgeisの下に置かれることもあった。
例えば犬の肉を食べてはいけないという戒律と、もてなしは受けねばならないという戒律がある。 アイルランドで最も偉大な伝説的英雄の一人であるクチュレインは、老婆から犬肉の入った食事を勧められ、彼はその食事を選んだ。信仰を破ったことが彼の死につながった。」・・・という文章と、その横にあった絵。このおばあさん、この呪文をわかってて犬の肉を入れたんだろうか・・・こぇぇぇ。
谷を越えるとまたフラットな場所に。
川が隣を走ります。
あ、湖??(あとで地図で確認したら、これは入り江でした。氷河地形らしく深く入り組んでいるんですね。)
スリーヴリーグに行こうとしていたら、こんな立派なビジターセンター発見。

スリーヴ・リーグについてはこちらのアイルランドツーリズムと、これまた山下直子さんのブログ記事をどうぞ。

わぁ、立派!!もう夏シーズンは終わっているのでこのとき停車していたのは私達以外は先着の一台のみでしたが・・・
この左側の石の像、結局何なのかわからなかった。このあとも出てくるので、このエリアのアーティストもしくはなにか歴史とかに関わるんでしょうか。
ビジターセンターで地図、もらいました。オットが「ところでドローンを飛ばしても?」と聞いたら(大抵国立公園とかこういうところはドローン禁止)「えーと、・・・聞かなかったコトにするよ。風強いから気をつけてとばしてね」と職員さん。大笑
スリーヴリーグに向かって、再び緩やかに道が登ります。
駐車場で車を停め(写真の真ん中)ここから15分くらい歩きます。
結構な坂道・・・
坂を登るとまた緩やかに下り・・・向こうに海が見えてきました。
道の脇に、結構湧き水が多くて、こんな沢まで。
前日スリーヴ・リーグで調べた際に見つけた画像。「これは行かなきゃ!」になったところ。
めっちゃ逆光ですが、みつけた画像はこの辺ですね。
風が強すぎて坂のほうには行きたくないほど。でも斜面にいる羊たちは全く気にしていない様子。
またあった、この石のオブジェ・・・
なんだったんだろうねぇ、あれは。
スリーヴ・リーグといえば、の崖が見えてきました。
なんか・・・羊っていうか山羊的だよね、君。
ビューポイントにお土産屋さんとか軽食売ってるトラックがあるんです。そこそこの上りだったので、二人でラムレーズンのアイスクリームを買って半分こ。
うわぁ・・・カッコいい!(高所は嫌いだけど遠くから見るのはすき)
アイルランド西海岸はその断崖絶壁で有名なCliffs of Motherなんかがありますが、実はここスリーヴ・リーグの崖の高さはそちらの3倍あるそうです。ひぇぇぇぇぇ。
海からこの崖をみるボートツアーもあるそう(Sliabh Liag Boat Trips)。あの右手にある海岸にも行ってくれるのかな。。。?
雲の影があるのとないのと、どちらも全く違う表情でカッコいい。
崖横を登って、尾根伝いにハイキングにも行けます(ラウンドトリップ約3時間半)
ずっと先に灯台がある!!!だれが灯台の火をつけに行くんだろう・・・

この灯台に関してのブログ記事がありました(英語)。灯台が作られたのは1846年(!!)なんと、世界で初めての「原子力発電」による灯台(1974〜)なのだとか。

いくらみても見飽きない風景。
同じに見えるかもしれませんがさっきより少々高所からの写真・・・高い所に弱い私、すでにへっぴり腰。
すごい!あの小さな海岸とか、秘境感ハンパない!(そしてこの高さ、怖い!)
怖いけど頑張って撮ってみた・・・
結局尾根までは怖くて登っていけず。(わかってます、みんな登ってるんだから登れるのは。でも怖いもんは仕方ない)ふと左手をみると湖が。ああ、ビューポイントまでの道で沢山の沢が流れ出ていたのは、ここの水からなのね。
さて、車に戻りましょう。広いところを歩く時は元気な私。
向こうに小さくみえるのはシグナル・タワー。
帰り道は下りなので面白い岩の形なんかに気付く余裕もアリ(笑)
ずっと向こうにみえるのはスライゴSligoの町とかある半島かな。向こうの方もいつか、行ってみたい。

本日予定してたところはここまで。あとは戻って寛いで、そうそう、荷作りもしないと。


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