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トゥルクで200年前の街歩き、そしてサウナ〜フィンランド紀行(8)

午後1時、お腹も空いたしこの先やや長めドライブだし、ということでアアルト・ハウスから徒歩2分のところにあったインド・パキスタン料理店に。

日曜のお昼、そこまで混んでいませんでしたが子供の誕生パーティーで3世代のご家族が賑やかにお食事されてました。
羊のサーグ、海老のティッカマサラ。
ごはんの他にこんな大きなナンがついてます。

日曜なので安いランチメニューはなかったのですが、1人13-15€って感じで、美味しいしたっぷりあってコスパは悪くないかと。

さて、ここから2時間ばかり移動して古都トゥルクへ。
目的地にわかりやすいお城を指定していたのですが、そこまでお城に興味なかったので(もともと軍事要塞、フィンランドの3大城のひとつではあるんですが)表面サラッと見て、次へ。
中は博物館になっていて見応えはあり2時間くらいは必要との話でした。

トゥルク城。

向かったのはルオスタリンマキ野外手工芸博物館。ここはトゥルクの古い木造建築地区で、1827年のトゥルク大火を逃れた唯一の場所です。18世紀から19世紀のフィンランドの住宅文化を伝える貴重な建物博物館(作り替えたのではなく、残った建物・街をそのまま博物館展示している)。

入り口にジオラマ。大火の日、海の方に向かう風のおかげで丘の上にあったこの地域は火がひろがらなかったのだそうです。
昔の作りそのままの家々。住所代わりにもなるのでしょうか、お店の看板があちこちに。
家を建て、人が住み、増築し、更に増築し・・・が分かるつくり。
糸巻き道具も。
焼き物屋さん。店の前に泥で汚れたエプロンが干してあって「???」となったけれど。焼き物の食器や家庭でつかう小さな飾りなどを作っていたんですね。手前にろくろも置いてあります。
これはすぐわかる、靴屋さん。
靴屋さんの中。この博物館では時間によって(ボランティアの)「お店の人」が実演とかもしてくれます。
「たばこ屋さん」の仕事場。
手作りパイプもあれこれ。ニワトリの親子?!
時計屋さんの窓辺
写真館。
ベーカリーにはお菓子も!あります。
ベーカリー併設のカフェ。
こちらはカフェ+バーのウェイトレスさんのおへや。ほとんど住み込みだったんだ・・・
船乗りのおうち。いろんな豪華な「舶来もの」が並んでいます。
こちらは一般家庭ね。
こんな一部屋にベッドと、食卓兼ワークデスク、みたいな部屋もおおかったよう。
バイオリン・・・楽器屋さん?
沢山の作っている最中のバイオリンとかヴィオラとか。試し弾き?してました(人形じゃないです、人間です)
音楽家たちの練習場、だったかな。合わせてみたりしたんでしょうか。
印刷屋さん。
200年前の街並みがそのまま残ります。
金物屋さん?やかんが可愛い。
金物屋さん、だね。腕のいい職人さんなのでしょう、いろんな道具が作られていた様子が展示されています。
こちらは店部分。既に出来上がって並んだ道具たち。
船を作っている最中の部屋も。たしか船乗りのひとのお部屋だったとおもうけれど。
ここは?名前と、ステンドグラスの入った四角いものがぶら下がってるけど・・・
額縁屋さんでした。なるほど。
こちらも比較的裕福なおうちの部屋。といってもほとんどこの《一部屋》です。こぢんまりと居心地良さそうな室内。
200年前も、こういう家々の間を子供が走ったりしていたんでしょうか。
ボランティアのひとが、当時の服装であちこちにいてくれてます。

宿まで1時間ドライブが待っていたので、駆け足で見ました。でもここもゆっくり見たらきっとタノシイと思います。時間に拠っては解説ツアー(英語・フィンランド語)もやってるらしく、この解説ツアーもとても評価が高いのでトゥルクへ行って時間を作って訪れるの、良いと思います。

さて、トゥルクの街中で朝食を仕入れて(アルコールはヘルシンキで買ってあるww)宿に向かいます。

基本的に一本道。制限速度は100〜120km/h, 集落や街が近くなると80,60、50と遅くなります。そしてみんなちゃんと制限時速を守るんだよねぇ。そういう意味でも走りやすい。

上の地図で左に曲がるあたりから森・畑・森・・・みたいになっていき、季節的に花も沢山で素敵なフィンランドの田舎。そして午後7時、やっとPinetree cotagesに着きました。といっても日が長いのでこんな明るさ。

貸し切りキャビン。
シンプルで居心地のいい居間。
ベッドが奥に。フィンランド人が休暇に使うようなところなので、基本的に「シーツ・枕カバーは持参」なのですが、お願いしておけば1人10€で準備してくれます。
キッチン、そして上にある梯子は人数が多いとき使える屋根裏部屋につながります。
ここも広い。使わなかったけれど、子供とかいたら大喜びだろうなぁ。
お部屋には薪ストーブ。薪はいくらでも薪小屋からもってきていいよ、まぁこの時期はいらないだろうけど!とオーナーさん。

せっかくフィンランド人も夏休みを取る時期に来たんだから、と、こちらのひとが休暇に使う貸し切り宿を探したのです。かつ、宿についてるサウナが「無料」なことを条件にして。(薪代とったり、サウナそのものに追加料金、なんてところもあるのでね)

・・・え?いや、サウナ初体験です。まじで初めて。
一応本や動画で勉強してきたけど・・・不安。でもオーナーさんが「簡単だよ〜!」といろいろ教えてくれました。

キレイなサウナ。タオルはもちろんサウナマットも準備されています。
薪サウナなので薪ストーブの準備が必要ですが、焚き火したことのあるひとなら全く問題ないと思います。そして早く温度を上げたかったらとにかく薪をくべる!コレに尽きます。
水風呂はないのでシャワーで。あ、水風呂代わりと言っちゃ何ですが、コテージ前にある湖に入ることができます。
私達のコテージ前の桟橋は新しくなってて、もっと広く大きくなりベンチが2-3個置かれていました。写真を撮り忘れていたので、ウェブサイトからお借りしました。
こちらもウェブサイトから・・・11時くらいになるとこんなかんじになります。

そして初サウナを貸しきりで。温度がなかなか上がらなかったので低め(65℃)のときからゆっくり入りました。初心者の私達にはよかったかも。ロウリュ(サウナストーンに水をかけて蒸気を出すこと)も楽しく、いわゆる「ととのう」は分からないまでもコテージにしつらえられた椅子で外の林を眺めながらのんびり。あーーーー幸せ!
2セット目は水シャワーじゃなくて「湖浴」をやってみます。(私はこの1回だけ)浅いせいか、ちょっと温め。でもこれはこれで楽しい。

私は4セット(どんだけ気に入ったんだ)、オットは5セットつかって、その後買ってきた冷凍ピザとサラダで簡単な夕食を。ビールと、フィンランドウォッカをジュースで割ったものをつけて。外の明るさがちょうど良く、松林を抜ける風が良い匂い。幸せだ〜。すっかり「サウナ、楽しいね」になりました。

明日はこの時期しか開いてないムーミンワールドに行きます!



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