アイスランド旅行記(7)
アイスランド三日目の午後、ゴールデンサークルをまわって次の宿泊地になるところ(ピンクの星印)に向かいます。
ギャウはアイスランドの観光の目玉とも言えます。理由はここをどうぞ。
アイスランドは当時のノルウェーの王が全ての地主に納税を決めたことに反発して自ら「海外追放」になった豪族(貴族)が入植していった土地で、入植地を民衆議会(シング)で収めようとしました。起源1000年に初めての国民議会(アルシング)を行うときに 相応しい場所として選ばれたのがこの「大地の裂け目」で南側に美しい湖をもった、当にこの地で、国教をキリスト教としたのもここでした(この背景にあった話もサーガに出ています。いろいろ興味深いし、アイスランドに入植した人たちは日本人に似てるなぁと私が思う理由でもあります)。
ちょっと長くなりますが・・・このアイスランドという島がプレートの境目の上にあるために、この国には活火山が沢山あります。1783年のラキの噴火では島民の五分の一(1万人)と沢山の家畜が犠牲になったほどですが、引き離されていくプレートのために火口は140個ともいわれ25kmほどの距離に散らばっています。今も苔くらいしか生えない、ただひたすら溶岩でできた広大な土地があります。
2010年にエイヤフィヤトラヨークトル山が噴火したときは火山灰が上空でヨーロッパ全体に広がって、ジェット機が飛べなくなったのを覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。(空中に吹き上げられた火山灰のなかのケイ素成分が吸い込まれるとエンジンを止めてしまうため)
前記事で「ゲイシルでは噴出口が多すぎて圧が留まらないのでは」と書いたのは、恐らくこういう「引き剥がされるように出来た割れ目」という構造が無関係ではなかろう、ということです。
シングヴェトリルからレイキャビクは、実際は車で30-40分の距離です。でも私達は翌日のためにレイキャビクの北、フィヨルドを超えたところにある宿に向かいます。
で、この先数日、朝/昼は持参するようになる(と思ってた。ホテルの朝食がついてるかどうかを確認は大事、あとからオーダーすると朝食でも¥2500とかしますから)ので、チェックイン前に近い町で食料と「アルコール」(くどいですが私達夫婦には大きな旅の楽しみ)の買い出しがあります。
半島の先端にあるアクラネースという街へ。お酒の買えるヴィンブーディンVinbudinもあるし、スーパーもあるし、そうそう、給油もしておかないと。
アメリカを発つ前にMy Aurora Forecastというアプリを入れていました。見られるかどうかは運だけれど、折角3月にいくんだから・・・と。
ご飯を食べてから良い気分でこれをみたら「30%弱くらいの確率で見える」場所にいると分かり外に出てみると・・・オーロラ!!! ただの白い雲かと思ったのですが、その少し光を放つような白いものを見た時は鳥肌が立ちました。え、これって、これって雲じゃなくてオーロラ?
「オーロラが出てるかもだよ」
部屋にもどって家族に伝えると、さっきまで私の言葉を全く信じてなかった3人がケータイ片手に大慌てで外に出て行きました。もちろん完全防寒体制で・・・・
3月はまだオーロラが見られる時期とは知ってましたが、思いがけずなにもない場所にあるこの宿が最高のロケーションでした。(あとから分かりましたが、レイキャビクなんかは町の灯りが明るすぎてなかなか見えません)
明日はスナイフェルネス半島を一周するので早く寝ないと・・・といってたのに、オーロラを撮ってみんなで写真を見せ合っていたら12時になっちゃいました。早く寝ろ〜〜〜〜
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