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【133時間で】育休中に日商簿記3級・2級に合格した話

この記事は 働いたり育児したり Advent Calendar 2023 の8日目です。
第一子の育休中に日商簿記3級・2級に合格しました。
せっかくなので勉強方法などをまとめたいと思います。
今後育休中の資格取得を考えている方の参考になれば嬉しいです!


なぜ日商簿記を選んだか

勉強の成果を明確に残したかったのと、最低限の会計知識を身に付けたかったためです。

育休を取得するにあたって子供の成長を見守ることが楽しみな一方で、実務経験が途絶えてしまうことへの不安も感じていました。
そこで、実務が出来ないなら知識を増やす期間にしよう!と前向きに考え、新しく何かを学ぶことにしました。
近頃はMOOCなど様々な方法で学ぶことができますが、他の人にも伝わりやすく結果に残る(履歴書にも書ける)方法が自分の性格的にモチベーションを維持しやすそうだと考えて資格取得を目指しました。

簿記を選んだ理由ですが、今まで会計に関する知識は必要に迫られる度に調べて乗り切ってきたものの、一介のビジネスパーソンとして最低限の会計知識を体系的に学ばないといけないな・・・と思っていたためです。
簿記の勉強前は営業利益や経常利益の違いが分からない、P/LやB/Sは聞いたことがあるけど内容をイメージ出来ない、という状態でした。

また簿記はCBT試験があるので自分で受験日を決められるのも大事なポイントでした。
産前産後は体調が読めないため、いつでも受験のチャンスがあるというのはありがたかったです。

簿記3級への道のり

3級は産前に取得しました。
有休を使って早めにお休みに入ったので、体調が安定しているときにある程度まとめて勉強しました。

勉強方法YouTube動画+Kindleテキスト+問題集です。
YouTube動画は有名なふくしままさゆき先生のチャンネルにお世話になりました。
丁寧な講義が無料で視聴できて本当に感謝です!
暗記ではなく理解して仕訳する習慣が付いたのはふくしま先生のおかげです。
章ごとに動画を視聴してからKindleテキストを読んで試験範囲を一周しました。
テキストはKindle Unlimitedに登録していれば無料で読めました。


問題集は「みんなが欲しかった!簿記の問題集 日商3級」です。
本番の問題形式に慣れるために使用しました。
ネット試験の模試も付いているのでCBT受験対策に最適です。
iPadと併用して勉強をしたかったので、解答用紙がPDFでダウンロードできるところもポイントでした。


勉強時間
57時間でした。
期間は20日程度だったので一日平均3時間ほど勉強しました。
(産後の今では考えられないほど時間がありました・・・!)
内訳は以下の画像の通りです。

インプット(YouTube+Kindleテキスト読む)に19.5時間、
アウトプット(Kindleテキスト総復習問題+問題集を解く)に37.5時間。


受験結果
97点で一発合格でした。
第一問の仕訳問題で一箇所ミスしましたが、無事合格できてホッとしました。
合格後は勉強をストップして出産に備えて穏やかに過ごしました。

簿記2級への道のり

無事に出産を乗り越え、我が子との怒涛の生活が始まりました。
個人差があると思いますが、我が家の場合は生後3ヶ月ごろから夜にまとめて寝てくれるようになって自分の体力も回復してきたので、家事を済ませた後の子供のお昼寝時間を使って2級の勉強に着手しました。

勉強方法Kindleテキスト+Webサイト+問題集です。
Kindleテキストは引き続きふくしま先生の教材を使用しました。
こちらもKindle Unlimitedに登録していると無料で読めました。
早く一周することが大事だと考えてどんどん読み進め、商業簿記→工業簿記の順番で読みました。
一周目では商業簿記の有価証券、税効果会計、連結会計はチンプンカンプンでした(笑)

工業簿記はKindleテキストだと要点が絞られて解説されているため、補完のためにいぬぼきというWebサイトの解説も併用しました。
こちらも無料で学べてありがたかったです。


問題集も引き続き「みんなが欲しかった!簿記の問題集 日商2級 商業簿記・工業簿記」です。
商業簿記を一周した後に工業簿記を解きました。
一周目は解けない問題ばかりだったので、間違えた範囲のテキストを読み返して理解し直しました。


勉強時間
76時間でした。
期間は3ヶ月だったので一日平均1時間未満ですね。
内訳は以下の画像の通りです。

インプット(Kindleテキスト+Webサイト)に27時間程度、
アウトプット(問題集)は49時間程度。

受験結果91点で一発合格でした。
第二問では一番苦手だった分野が出たのですが、満点を取れて嬉しかったです!
第三問と第五問で点数を落としてしまいました。

勉強のコツ

振り返ってみて良いチョイスだったなと思うことや合格につながったコツをまとめます。

勉強に着手するハードルを下げたこと

3級も2級もインプットの段階ではスマホやタブレットで完結する教材を選び、寝転がりながらでも勉強できるようにしました。
勉強の習慣がつくまでは「よし始めるぞ!と意気込む→書籍を用意する→椅子に座る→勉強開始」の一連の流れがとてもハードル高く感じるのですよね。。。
苦労して子供を寝かしつけた後は特にそう感じました。
スマホで動画やテキストを見ながら寝落ちしていたこともありますが(笑)、「一秒でも勉強した自分、偉いぞ!」と自分自身を鼓舞していました。

勉強のお供のiPadと電卓。
iPadではKindleテキストを読んだりノートを取ったりしました。
iPadでテキストを読みながら寝落ちして顔に落としたこともあります(笑)

そのようにして勉強の習慣を身につけた後は単行本の問題集で勉強しました。
これは個人的な好みで、私の場合は一冊でも書籍を買った方が勉強のモチベーションが維持できるのでそうしました。
いぬぼきや他の簿記系Webサイトでは問題集も公開されているようなので、やろうと思えば全ての勉強をスマホで完結させることもできるのかもしれませんね。

3級と2級で勉強方法を変えたこと

3級は一日に数時間単位で勉強時間が確保できたことと、ほとんど会計知識がなかったので丁寧な解説で学びたかったことから動画中心の学習を選びました。
動画では間違えやすいポイントを何度も説明してくれたり図解が多かったりして理解しやすかったです。
商業簿記の基礎をじっくり身に付けることができました。

2級は産後で思うように時間が取れないこと(子がお昼寝している時間で勉強していたので30分〜2時間程度とバラバラ)と3級レベルの基礎は身に付いていたことから、動画よりも単位時間あたりの情報量が多いテキスト中心にしました。
状況に合わせて最適な勉強方法を選んだ結果、2級は想定よりも短い期間で合格することができて良かったです。

勉強のログを残したこと

Studyplusというアプリで勉強のログを残したところ、モチベーション維持に大活躍でした!
育休中は家族以外との交流がなく社会的な孤立を感じていたのですが、Studyplus上には同じ目標に向かって頑張る仲間が沢山いるため刺激を受けました。
勉強記録にいいねが付くと嬉しかったです。

簿記カテゴリの勉強記録。
勉強時間が積み上がって増えていくのを見るのが楽しみでした。

おわりに

今回の経験から、当初の目的だった明確な成果基本的な会計知識を得られました。
ただ資格を持っている"だけ"では勿体無いため、得た知識を今後何かに活用できればいいなと思っています。

また嬉しい副産物として目標を達成できた自信物事を習慣化するスキルも得られました。
せっかく勉強の習慣がついたので、残りの育休期間も何か自分にとって有意義なことに時間を使いたいなと思います。

お読みいただきありがとうございました!


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