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『薬屋のひとりごと』 アニメを観ると既視感~コミックを読むとますます既視感~随分前に小説で…

今秋のアニメで、話題作のひとつ。



アニメ

OPは緑黄色社会


ご存じない方へ簡単な解説

あらすじ

医師である養父を手伝って薬師として花街で働く少女・猫猫は、人攫いによって後宮に下女として売られてしまう。年季が明けるまで目立たぬように勤めるつもりだったが、皇子の衰弱事件の謎を解いたことから美形の宦官である壬氏の目に留まり、様々な事件の解決を手伝わされることとなる。

やがて発生した寵姫の失踪事件は、猫猫を巻き込み国家転覆計画に広がっていく。そして、明らかになる壬氏の正体。二人の関係は微妙に変化していく。

wiki


コミック

第1巻が Amazon Kindle で無料

記事のタイトル通り、ここまできて「読んだことあるなぁ」と思い調べてみると、2011年から『小説家になろう』で連載中。


小説

最新話「二十四、牌の主 2023/07/15 」

https://ncode.syosetu.com/n9636x/

ずいぶん前に、途中まで読んだことを思い出した。

投稿を始めた頃(2011年10月)のエピソードも、2020年以降に更新されている。
それでも物語の設定にブレが感じられず、書き始める前に時代考証や人物相関図をちゃんと作成してから書き始めたのことをうかがわせる。
 
出版社によっては出版契約すると(無料の)「小説家になろう」への掲載を差し止めるところもあるようだが、こちらの出版社は鷹揚なようだ。

アニメ効果? 原作の小説が多く読まれている。
「小説家になろう」は、スマホ等で手軽に読める。

1日、60万話の既読数は凄いが「小説家になろう」でメディアミックスされた作品では、よくある現象。

ネットが今ほど高速化していない頃からのサイトなので、コンテンツは軽い。
コンテンツはテキストベース。小説の投稿と読書専用のサイトなので、文字以外の装飾等無駄なものを付加して来なかったのは清い。

今まで、(無駄な)有料コンテンツ設定などを設けなかったところが「Web小説の代名詞」として「なろう系」という言葉が出来た一因だと思う。
 
稼ぎたければ、多く読まれる小説を投稿すること」の姿勢は一貫している。
小説の既読数は誰でも見ることができ、他所のサイトで聞かれるような「出来レース」で賞を取らせることもない。

多く読まれた小説が賞を取り「出版〜コミック〜アニメ」の流れが出来ている。
ある意味、忖度のない公平なサイトだと思う。
 
 

ついでに😊

『安定を重視して就職したつもりの会社が・・・ブラックな地球防衛隊?だった件』も「小説家になろう」で全話読める。
そもそも「小説家になろう」への投稿から始まった小説。

作者名は、小説も音楽も同じ😊

https://ncode.syosetu.com/n7159fw/1/

雑感

音楽配信を始めてから思うこと…「無料の威力
 
9月からの配信ストリーミング再生回数、千数百回のうち、一番多い配信元は YouTube Music.
数曲に一度CMが入るが、基本的には無料(有料プランもある)。
 
小説も、Kindle版はUnlimitedであっても最近はほとんど読まれていないが、「小説家になろう」では、一日に数百話読まれる日もある。
 
作品販売を生業にしていなければ、作者としては(無料でも)作品を多くの人に読んでいただき、聴いてもらいたいのが本音だと思う。
そうでなければ、ネットに作品を上げたりはしない。
 
2011年から「小説家になろう」に書かれている「薬屋のひとりごと」を久しぶりに読みながら、そんなことを考えた。


(以下、無料で聴けるYouTube Music のリンク)


MOH

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