私子育て『人形の家をモフ虫なりに解釈する』

本文を始める前に、今日はお礼から。

以前『#愛した人・愛する人が重なる曲』企画に参加したnoteを紹介していただきました!

光栄です!たぬきの親子さんありがとうございます!

自分の過去を振り返って、こうして皆さんに読んでもらえるように書くことはnoteを続けている中でとても勉強になります。

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主婦になってから朝ドラを毎日観るのが楽しみになっている。
最初は「あんまり面白くないかも…」と思っていても、気が付くとハマる。最終回には泣く。
現在放送中の『おちょやん』も最初こそチヨの子供時代が壮絶過ぎてちょっと休んでいたけど、今はリアルタイムで観られない用に録画する徹底ぶり。最近の戦争〜終戦は悲しかったし最後は声を出して泣いた。

その中で、チヨが自分の原点である舞台『人形の家』について触れている場面。
台詞がとても心に響いてほぼ日にメモをした。

『私はただ、しようと思うことは是非しなくちゃならないと思っているばかりです』

忘れないように赤で書いた。
時々生きている中で自分のことを見失いそうになるけど、この言葉に目が覚める思い。

子供達が連日発熱で仕事は休みがち。それは仕方ないとしても、一日中子供達と過ごすのにかなりダメージが大きかった。

週明け、やっと熱が下がり久々に自分だけの休日!と張り切った矢先…当日の朝に息子、39℃。
さすがに落ち込んだ。何ならおちょやん見ながら泣いた。

鏡に映ったのは休んでいる間子供達と家の中でひたすら食べていたため膨張した自分…人間に戻りたい。

「母親なんだから当たり前」
分かってはいても、周りに言われる筋合いはない。この言葉は自分が自分を鼓舞するために使うものであって誰かに諭されるためのものじゃないと思った。
母親だから子供達の面倒を見て、具合が悪ければ休んで一緒にいて、自分の休日より子供の健康が優先で…

知ってる‼︎やってる‼︎

自分が母親になると決めたんだからそこはお腹が大きくなった時から自分に言い聞かせて生まれてからも言い聞かせて…

ってやってきたんだよ!!

周りの「母親なんだから」の言葉を聞く度に心の中で怒鳴り散らしてきた。

私は母親だけど人間だ。
その言葉をあの台詞が救ってくれた気がした。

『何よりも第一に、私は人間です。
ちょうどあなたと同じ人間です。
少なくともこれからそうなろうとしているところです。』

人間として、自分から生まれてくれた子供達を大切にしたいと思う。
人間らしく、子供という一人の人間と向き合って生きていきたい。
そこに「◯◯だから」というカテゴリーを決めてしまいたくなかった。
母親だから、子供だから何でもアリじゃない。人間として尊重し合いたい。

息子の熱はすぐに下がり、息子は「ファミレスでご飯が食べたい」と言った。そうだなぁ、せっかく休みだし行くか!と食べに行った。
結局子供達の「トイレー!!」や目の前でジュースをこぼす事件を何とか乗り越えて昼食を終えた。帰ってきて子供達は各々昼寝に入る。
自分の機嫌をとるべく、帰り道に大好きなパン屋さんでアップルパイを買って来た。コーヒーを飲みながら食べるとダイエットに効果があると聞いたので張り切ってコーヒーを入れる。
ダンゴ虫さながら丸くなって寝る息子。ダイナミックに両手を広げて眠る娘。それぞれがリラックスして眠る姿に安心した。

人間に戻ろう。
贅沢するとか子育てに手を抜くとか、そうゆうことじゃなくて、子供と関わる自分を制限しないということ。

反抗期真っ只中で、尚且つ最近友達とうまくいかない息子が
「母ちゃんなんか嫌いだ!」
とよく言う。
子育てのアドバイス的には「そんなこと言われてもお母さんは大好きだよ」とかそのことを肯定して笑いましょうみたいなことが書かれていた。
私、それがどうしてもできなくて。
嫌いと言って自分が抱えている問題と関係ない人間にその気持ちをぶつければ息子はスッキリするかもしれない。
じゃあ言われた方はどうする?
息子が抱えているモヤモヤを別の人間に横流ししているだけじゃ何も変わらない。

こうゆう時私は「では、嫌いで結構です!」とその場を離れる。もちろん息子は号泣。そのやりとりが何度も続く。
いい加減息子も怒るのをやめた時
「母ちゃんのこと嫌いならそれでいいけど、本当に大事にしている人にそんなこと言ったらいけないんだよ。嫌い1回で全部ダメになることがあるんだよ」
と伝える。

息子にとって私は母親であると同時に初めて関わる人間なのだ。
人間としての関わりを知って欲しい。
そして人間として私が息子を大事に思っていることを伝えていこうと思っている。

息子のイライラは今も完全に無くなった訳ではない。相変わらず私にぶつけることもある。
そんな簡単に変わるものじゃない。だからこそ変わらずに伝えていく。
「君以外の人もまた人間なんだよ」
それを息子が理解することで、彼はもっと優しく大きな人間になれると信じている。

私もまた、諦めずに生きていこう。
諦めずに子供を育てていこう。

『社会と私と、どちらが正しいのか、決めなくてはなりませんから』

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