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大丈夫。大丈夫。

キナリ読書フェスに投稿した『スーパードライが売れない私にも道はある』がこのフェスを通して様々な方に読んでいただけていること、とても嬉しく思っています。

きっかけを作ってくださった『2020キナリ読書フェス専用』に追加してくださった高橋さん、ありがとうございます。

学生以来の読書感想文を書いて思ったのは、本を読むのは大好きだと言っているけど、どちらかと言えば“本を読むしかなかった時代“が長かったので読書をする癖がついているという方が正しいのだと言うこと。

保育園時代、友達の輪に入ることができず(性格には入り方が分からなかった)園内になる本の部屋にずっといた。先生や正義感溢れる同じ年の子達が声をかけてくれたことはあったけど、保育園年長の時点でコミュ障を拗らせていた私は素直に入ることもできなかったので今思えば結構申し訳ない子供だったと思う。当時に読んでいた本↓

勿論、自分の国で起きていたことをしっかり知ることは大切だ。でも若干5、6歳でこれを毎日読んでいたとしたら…相当拗らせてしまった。他の本を読んだ後でもこの本は毎日読んでいた。5歳の私、どうしたかったんだろう。

高校生くらいになると母から文庫本を買ってもらって読んだ。

これ、読んだ人なら分かるけど多分JKに買い与える本じゃない。うちの母は色々とトリッキーだ。

自分の時間を過ごせる瞬間は本を読むのが一番だった。だから本を読みたかった。本は私に気を遣わせない分想像力を刺激してくれたり読み終わった後の余韻をもたらしてくれたり、何も言わないようでこちらに語りかけてくれるからとても安心だったから。

自分で自分を閉じ込めながら本の世界で解放的な気分になる。すごく不自由に見えて私の心は自由だった。

これがスーパードライを売れるような可愛くて儚そうな女の子がやっていれば美談になりそうだけど、残念ながらそこのゾーンには行けなかったから“オタク“という言葉で面白おかしくなってしまう。岸田奈美さんの言葉を知ってからはそんな自分の毎日が楽しくてしょうがないんだけど。

美人になりたいと思ってもそうそう劇的に変わるわけでもないし、痩せようと思ってもご飯もお菓子も美味しいし、見た目がそんなでもないのに結構虚弱でちょっと爪伸ばしたらすぐ夕方にはボロボロになる。今私は欠けすぎて深爪してしまった爪に2本絆創膏を貼っている。何も知らない人達から見たら井戸から這い出てきたのかくらいの様子。

そんな陰ながら虚弱のコミュ障女子を救ってくれたこの本。

どんな場所からでも高く飛ぶことができる。どんな生き方でも大丈夫。どんな私でも大丈夫。

私の話を見ていいねをしてくれる皆さんに心から感謝します。

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