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#エッセイ
「BANANA FISH」私は救われなくていい
◇はじめに 本記事はBANANA FISHという作品に出会った筆者が、最終話視聴から3ヶ月経った今、どうにかして気持ちを整理したいと思い立って書き始めたものである。言語化が下手な奴が苦しみながらどうにかこうにかやっているんだなという気持ちで見守っていただければ幸いである。
また、どうしても作品についてはネタバレになってしまうと思うので、今見ているよ、とか、これから見るよ、という方は、くれぐれも
「春と修羅:序」孤独を抱えて生きること
なんべんさびしくないと云つたとこで
またさびしくなるのはきまつてゐる
けれどもここはこれでいいのだ
すべてさびしさと悲傷とを焚いて
ひとは透明な軌道をすすむ
宮沢賢治の詩集、『春と修羅』に記された詩の一節です。
孤独を抱えて生きていくことを肯定する彼の在り方に、強く心を打たれます。
ひとりっ子で病気をしがちだった自分は、昔から、1人で過ごす時間が圧倒的に長い人間でした。
実家で暮らして