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Mogura社が社内制度を常にアップデートし続ける切実な理由

みなさんこんにちは。Mogura代表の久保田瞬(すんくぼ)です。

2014年にOculus Rift(今ではOculusの名前はなくなってしまいましたが)の前身であるDK1を体験し、「未来を間違いなく変える」と直感したことをきっかけに、2015年からVR専門メディア「Mogura VR」というメディアをスタート、そのまま2015年中に法人化しました。

現在のMogura VR

当時はまだニッチだったこの領域が、さまざまなVRデバイスの発売や進化、昨今の「メタバース」等との接続、バズワード化し、世間からの注目を(良くも悪くも)広く集めるようになるまでの流れを、専門メディアとして見守ってきました。会社としてはメディアを中心に、イベントやコンサルティング・開発、製品販売、人材紹介など、XR・メタバースにかかわる領域でさまざまな事業を展開しています。

……と、いつも通りの説明をしてきましたが、今回は「僕が子育てをしながらどう働いているのか」、そして「会社での働き方について、どう考えるようになったのか」フォーカスした話をしたいと思います。

365日24時間「仕事」、けど子供が生まれて全部変わった

僕はもともと365日ずっと仕事のことを考え、仕事を中心に生活が回っている人間でした。それもそのはずで、最初は新卒で国家公務員(環境省)に。24時間……とまでは行きませんが、それはもうとにかくバリバリと働いていました。

コロナ前は国内外を飛び回っていました(写真は2020年のCES)

この働き方は結婚して家庭ができてからもあまり変わらず。またパートナーが自営業ということもあり、二人とも考え方は「お互いバリバリ働きたい」のままでした。

そんな中、2020年末に子供が生まれました。

※電源はもちろんオフです

折しもコロナの流行が始まった2020年春時点で、Moguraは全社員原則フルリモート勤務(希望する人はオフィス勤務可)に移行していたので、在宅で働きながら子育てをする生活が始まりました。
僕は以前から電車通勤が苦手。さらに朝から晩まで通してオフィスにいたり都内を飛び回る機会が多かったこともあり、オフィスから歩圏内の1Kのマンションに住んでいました。

が、子供が生まれてからは状況が変わることを察知し、このタイミングで横浜の実家近くに引っ越しました。実家は近いものの、親もまだ働いており、コロナ真っ只中で他の人を頼りづらいタイミングでしたので、基本的には奥さんとふたりで子供を育てることになりました。

僕自身は性別や収入に関係なく、家事や子育てに関しても夫婦でフェアにやっていきたいという気持ちがあり、原則としてほとんどのことを二人で分担することにしました。

朝起きるのが苦手なパートナーのため、早朝子供とともに起き、ご飯を食べさせて保育園へ連れて行ったり、洗い物やゴミを出したりするのは僕が担当。逆に、僕が苦手な料理や、洗濯物の片付け、日々の買い物等はパートナーが担当。このように、お互いの得意なところと苦手なところを補うように担当を決めています(ちなみに、子供のおむつ替えも僕の担当です💩)。

子育ては超大変

さて肝心の子育てに関してですが……正直なところ、自分が当事者になるまでは、こんなに子育てが大変だということをわかっていませんでした。

睡眠リズムが定まらず朝4時おき、ベッドに置いた瞬間赤子の背中スイッチが発動、突然のギャン泣き、哺乳瓶拒否で保育園早退、すぐ風邪ひく、アレルギー発症などなど、、、
こんなにも自分や奥さんの時間を吸い取り、体力的にも精神的にも吸い取ってくるものだとは。色々計画してみても、なにひとつ思い通りにいきません

0歳のときに比べると、息子が1歳半となった今はだいぶ楽になりましたが、イヤイヤ期に突入し、第二子の出産も年末に控えている我が家は戦々恐々としています。

こういった子育ての大変さは、体験してみてようやく本当の意味で理解できるようになりました。フルリモートにしたことで、これらをすべて奥さんと一緒に体験することができたのは、非常にありがたいことだったと思います。

昔書いた個人のnoteでも、子供が8ヶ月だった当時の僕の1日の具体的な生活スケジュールを残しています。子供ができた頃からは自分の時間を100%仕事にフルコミットさせるのはとても難しいことを学び、生活スタイルや仕事への取り組み方を大きく変えざるを得なくなりました

しかしながら、この経験は、(とっても大変だけど……)経営者としてはすごくポジティブなものだと捉えています。

様々なライフスタイルが認められるようになりつつある現在の社会において、自社でも多様な働き方を認めていきたいと考えておりましたが、実際に自分自身が子育てという非常にハードな経験を当事者として体験することで、メンバーの働き方について改めてしっかりと考える機会となりました。

Moguraでは様々なバックグラウンドを持つ人が働いており、当然子供がいる人も社員やパートナー(※)の中にはいらっしゃいます。この業界では珍しいことに、現在のMoguraの社員の半数は女性です。

※Moguraではコミットの高い業務委託の方々を会社のミッションに一緒に向かっていく方々という意味を込めて、「パートナー」と呼んでいます。

現在のMoguraメンバー(2020年10月時点)

女性にとって、子育てとキャリアの両立というのは大きな課題です。
本来ならば、男女で平等に分担されていくべきだと思いますが、今の日本の社会構造上、女性の子育ての負荷が非常に高くなってしまう場合が多いのが現状であり、出産をきっかけに、泣く泣くキャリアを諦める人も少なくないです。

Moguraはフルリモート勤務ということもあり、今までバリキャリで働いてきたものの、出産や夫の転勤等をきっかけに新たなキャリアを模索している女性からの応募も非常に多いです。

僕としては、そういった、熱意やスキルはしっかりありつつ、家庭も大事にしていきたいという方が入社したときに、安心してベストなパフォーマンスを出せるよう、会社としてしっかりサポートしていきたいと考えています。
(もちろん、女性だけでなく、家庭を大事にしたいパパも大歓迎です!)

例えば、現在子供を育てながらMoguraで働いている方は、フルリモートで地方から勤務しながら、フレックスを活用して子供の保育園の時間に合わせ、朝9時から朝18時までを業務時間としています。
業務時間内に仕事が終わらなかった場合、お子さんが寝た後に少し働いて残務をこなすようなときもあります。
「子供が熱を出して保育園いけません……!」といったこともよくあることなので、お子さんが熱を出した場合でも安心して休んでいただけるよう、僕は経営者として、人員や業務の割り振り方を常に考えるようにしています。
もちろん、これは子持ちのメンバーだけでなく、他のメンバーが体調を崩したときなども同様に対応します。

また、残業についても、もちろん納品前などの忙しい時期は仕方ないにしても、過度の残業というのは基本的には推奨していません。メンバーの残業が増えすぎている場合には、業務の配分を変更する等して、ひとりに負担がかかりすぎないようにしています。

また、会社の福利厚生としても、行政の提供する法人向けのベビーシッターの制度などを取り入れたり、女性向けの検診の補助も拡充するなど、メンバーからの提案をベースに、様々な制度を検討・導入しています。
Moguraは2022年10月1日現在で社員数8名、パートナーやインターンの方を含めて30名程度のまだまだ小さな組織です。スタートアップでは無いので、大型の資金調達を行い、急速に組織を拡大しつつ、豪華な福利厚生を提供していく、といったことはできません。経営者として至らない点も多々あると思います。
しかしながら、今後メンバーが増えていく中で、より色々なケースに合わせて制度を拡充していきたいと考えています。

今後も、個々のメンバーを大切にしながら、それぞれが一番働きやすいような制度や働き方を共に模索していき、「働きやすく楽しく働いています」と言ってもらえるような職場にしていけるよう努力したいと思います。

このnoteを読んで、もしMoguraに興味をお持ちの方、働いてみたい方いらっしゃいましたら、ぜひ弊社の求人情報を御確認ください!
絶賛仲間募集中です!

株式会社Moguraの募集中ポジション(2022年10月現在)
【プランナー】
【コンサルタント】

●久保田瞬 プロフィール
株式会社Mogura代表取締役、「Mogura VR」編集長、XRジャーナリスト。

慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、環境省入省。
2015年にVRやAR、メタバースの専門メディア」Mogura VRを立ち上げ、株式会社Moguraを創業。この分野が社会を変えていく無限の可能性に魅了され、それを広げる事業を展開している。
XR/メタバースの動向分析、コンサルティングが専門。
現在は子育てをしながら事業推進に、講演にと奮闘中。

一般社団法人XRコンソーシアム事務局長
一般社団法人VRMコンソーシアム理事。
著書「メタバース未来戦略 現実と仮想世界が融け合うビジネスの羅針盤」、日経BP(2022)。


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