インド人の日本評価
◉インドというのはインダス文明の発祥の地を含み、人類史においては数学でゼロの概念を発見した、特異で偉大な文明です。瞑想の文化があり、それが理論物理学的な思考を促したのでしょう。お釈迦様も、苦行の末に悟りは得られぬと感じ、瞑想によって悟りを得たわけで。そのインド人のIT人材、年収が低くても日本で働きたい人が多いようで。北部のインド人は、アーリア系だったりしますが、日本に対しては、アジアの有色人種の国という意識があるようで。日本の文化とかへの、親近感があるのでしょうね。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、タージ・マハルの写真です。
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■悠久のインド観■
詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。インダス文明は、4600年から3800年前に栄えた文明で、四大文明の中では後発といえば後発。チグリス川とユーフラテス川の間の沖積平野で栄えたメソポタミア文明が、約9000年前~8500年前で最古の四大文明ですからかなりの開きがあります。ちなみに、エジプト文明が5000年前から2000年前まで栄え、黄河文明が7000年ほど前まで遡れます。インダス文明は、現在は南インドに居住するドラヴィダ人が築いたとされますが、やがてアーリア人が侵入してきて、主役が変わります。
インダス文明は、侵入してきたアーリア人に滅ぼされたという説もありましたが、現在は否定的。アーリア人というのは、どうも戦争に強かったようで、移住した地域ではだいたい先住民より優勢になるようです。ドイツのマックス・プランク進化人類学研究所の研究によれば、インド・ヨーロッパ語族(印欧語族)は、だいたい8120年前に、現在のトルコ東部の農耕地帯に起源があったとのこと。お釈迦様も印欧語族のマガダ語を話されていたので、アーリア系だった可能性が高いです。
ゼロの概念を生み出し、ラマヌジャンのような天才を生み出したインドは、二桁の九九もあり、世界一となった人口もあり、IT系の人材が豊富。厳しいカースト制度があり、新しい職業であるITエンジニアは、そちらに流れるようで。地域によっては、泥棒や売春婦のカーストもあり、貧困から抜け出すため、青空教室で必死にプログラム言語を学ぶ学生とか見ると、そのエネルギーの違いを感じます。アメリカでも、人材の供給源として、インドは重視しているようで。MicrosoftのナデラCEOなぢ、インド系トップも目立ちます。
■インド脅威論?■
とはいえ、インドと言っても広いですし、14億の人口を抱える多民族国家。人種も宗教も文化もバラバラで、北方は遊牧民族の文化の影響を受け、タンドールを使った料理やナンを食べますが。南部は菜食が主流で、米を多く食べ、日本人にはシックリきます。タイとか行くと、中国の文化とインドの文化が混在し、双方の文明の影響力の大きさを感じられます。東南アジアで仕事をされているちゃん社長は、インド人への厳しめの評価をツイートされます。
長いので、詳しくはリンク先を読んでいただくとして。これに、dada氏が違和感を感じたようで。
日本では、まだインド系住民が多くないため、比較的好意的ですが。仏教徒が多い日本では、仏教が生まれた国というイメージで、カレーは国民食の地位ですし。ナンやタンドリーチキンもすっかり普及し、日本人のイメージは、概ね好意的です。でも、国際政治の場にあっては、等距離外交でしたたかな面があり、そう甘い国ではないのも事実。国境紛争も、多い国ですから。
■手強いインド人■
ユダヤ人・華僑・印僑は、世界三大商人と呼ばれています。ユダヤ人や華僑と並び称される商売上手なインド人が、エグくないはずもなく。インド洋は、アジアと中東を繋ぐ重要な航路であり、アラビアンナイトの逸話を見ても、インドや中国、東南アジアでの商売が、アッバース朝の頃から盛んであったのが、見て取れます。近江泥棒伊勢乞食と悪口をいわれる近江商人や伊勢商人は、三大商人に比べれば、聖人君子レベルかと。梓弓さんの、こんな指摘もあります。
アメリカは基本、覇権国家は我が国1つだけでいい、という部分は譲らんでしょうし。歴史を見てもアメリカ、大日本帝國・ソビエト連邦・中華人民共和国と、敵をわざわざ育てて叩くという、わざとやってるのかと思える行動を取る部分がありますね。ウクライナ侵攻が失敗し、ロシア連邦が崩壊し、中国が不動産バブル崩壊で自滅して片付いたら、新興国はBRICSの中からちょうど良い人口と国土面積を持つインドとブラジルが育って、そこが将来的にアメリカの脅威になる可能性は高いですけれど。たぶん、半世紀先の話かと。
というか、等距離外交のインドを、自由で開かれたインドアジア戦力で、ロシア・中国・北朝鮮・イランから引き剥がし、自由主義陣営に引き込んだ安倍晋三元総理の慧眼。この楔を、未来で行かして欲しいもんです。
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