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新聞社が隠す残紙問題

◉残紙───余った新聞紙のことですが、コレは根が深い問題です。なぜなら、新聞業界の悪習である押し紙───押し付けられた新聞紙の問題と、密接だからです。どこが誰に押し付けるのか? 新聞社が販売店に押し付けています。

【「未使用の新聞紙」アマゾンで大量出品の謎、カテゴリーは「ペットの便所紙」】弁護士ドットコム

新聞を購読する人が年々減っている。だからこそ、こんなビジネスが生まれているのだろうか――。
アマゾンなどのネットショップでは、数年前からキロ単位にまとめられた新聞紙が「緩衝材」や「犬用トイレシート」などとして売られている。その中身は、新聞販売店で発生する残紙(広義の「押し紙」)とみられる。
残紙とは、販売店で過剰になった新聞のこと。販売店は、ノルマとして押し売りされた部数というニュアンスで「押し紙」と呼ぶ。これに対して新聞社は、販売店が営業用にみずから購入した部数という主張に基づいて、「予備紙」あるいは「積み紙」と呼ぶ。これらをニュートラルに表現した言葉が「残紙」である。

『北斗の拳』の第一話で、核戦争で文明が滅びた未来では札束を、今じゃケツふく紙にもならないと馬鹿にするシーンがありますが。インターネットによってそのレベルが暴かれた新聞紙は、ペットの便所紙、と。

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■まだ価値はある、だが…■

もちろん新聞社にも有能な記者はいて、例えば朝日新聞の牧野愛博記者とか、文在寅政権の深いところの政治情報を取ってくるので、政権から嫌われて青瓦台を出入り禁止になっています。どこかの神戸大学教授のような、予測を外してばかりの専門家とはレベルが違うな、と。そういう情報には、金を出してでも読みたいです。しかし、そういう記者は一部。ジックリと取材した記事は少なく、警察発表をさも取材したかのように掲載。

ですが、社会面や政治面は、もうイデオロギー優先の記事か、無料で読める内容が多いですね。子宮頸癌ワクチンや福島第一原子力発電所事故では、有害な情報が多かったぐらい。売れなくなるのは必然。しかし新聞は、部数が広告費に直結するので、部数維持のためにムリに部数を刷り、それを小売りに押し付けて、公称部数を維持しようとしているわけです。そこで問題になるのが、押し紙という存在。

■防火を呼びかける放火魔■

こうやって、少しでも処理しないといけないのならと、近所のファミレスとか、読売新聞がモーニングサービスに時間帯だと、無料で配られていましたね。今は知りませんが。部数世界一を維持するため、なりふり構いませんね。新聞社が問題なのは、やれエコロジーがどうの、森林破壊がこうのとご高説を垂れるのに、自分たちは読まれもしない新聞を大量に刷って、パルプをムダにしているわけで。

新聞の印刷所とか、編集者時代に見学したことがありますが、スゴいもんですよ。巨大な紙のロールが大量に持ち込まれ、ガンガン印刷されるわけで。この押し紙問題、いち早く対応したのが産経新聞で、産経新聞は夕刊の廃止やらブロック紙化など、名より実を取っていますね。たぶん、将来的には毎日新聞や朝日新聞も、ブロック紙化するでしょう。読売新聞以外は20年以内に、全国紙の看板を外すでしょう。

■見捨てられる旧メディア■

2021年1月の公称部数は、以下のような数字になっています。
 ・読売新聞731万部(前年同月比57万部減)
 ・朝日新聞481万部(同43万部減)
 ・毎日新聞202万部(同27万部減)
 ・産経新聞122万部(同12万部減)
 ・日経新聞194万部(同28万部減)

1年間で主要全国紙は167万部減。地方紙も含めれば、膨大な数になるでしょうね。もう、朝日新聞も公称部数が500万部を割り、OBの稲垣武氏が指摘したように、経営陣は右旋回を始めていますが。現場の左傾記者の抵抗が激しいようで、厳しいですね。

各社の採算ラインはわかりませんが、産経新聞は経営スリム化を断行して、50万部ぐらいでも発行するかも。毎日新聞はそろそろブロック紙入り、100万部を割ったら、二度目の廃業もありそう。朝日新聞は、実売では3年以内に400万部を割り、5年以内に300万部を割り、10年以内に200万部を割るかも。読売新聞は、地方紙が廃刊したら、そこの需要を拾うかもしれませんが、500万部を割って最終的には200万部ぐらいになるかも。

先日noteで書きましたが、テレビ離れも顕著。旧メディアの生き残りは、下げ止まりをどこに置くかでしょうね。

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

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