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「耳抜きの心得・潜行の心得、ガイドさんがよく言う”息を整えたら潜行を始めてね”こそ極意だった」脱・初心者ダイバーを目指すログブック|海心地 LOG No.08

海の楽しさに浮かれ、その場のノリで
大いにスキルが不足していてるにも関わらずモルディブ行きを決め、
今さら焦ってスキルに向き合っている
ひかるです

中耳炎の完治を待ちつつ、
苦手で仕方なかった耳抜きに関して
分かってきたことをまとめておこうと思います

中耳炎がなかなか治らない

次のダイビングの予約を明日に控えた8/25金
朝起きて、耳鼻科に行くまでもなく、一気に気分が沈み込む
治ってない・・・

週末の予定を泣く泣くキャンセル
宿もキャンセル
こんな気分が沈むことも珍しい
潜行苦手なくせにこんなときだけ

しかも医者に長く掛かりそうなことを匂わされた
来週は熱海なんですけど!沈船なんですけど!

仮に熱海いけたとしても、
今週予定してた練習をできず
深場に挑むことになるし不安
あー、やる気が起きん・・・

思った以上に中耳炎が長引いている
耳に水が溜まってるんで、薬変えなきゃですねと言われた

そんなの当初から分かってたことだろう
5日間を無駄にした感がすごい・・・
土日診療してたからって、よく知らない病院使ったのが悪かったかな

結局週明け、普段お世話になってる方の耳鼻科に行き直し
セカンドオピニオン的に相談にのってもらい
結局、別の薬も出してもらった

すでに日が経っているにも関わらず
治ってないので、それなりに長引く可能性を示唆された
あーあーあーあーあーあああああ

仕方ないので気を紛らわしがてら
水族館にカメラを持っていって
魚にピントを合わせる練習したり

YouTubeでスキルアップ動画を見回ったり
海の生き物のアクセサリ買ったり
なんとか気持ちを繋いでいるうちに

重器材、到着!
BCDとレギュレータ!!
久々にテンションが上がる!

タンクなしでチェックできる一通りはチェック
むちゃくちゃ嬉しい
あーーー、海行きたいよー

あー、どうせ今週末の熱海沈船もキャンセルかなぁ・・・
無理せず、しっかりと耳を治す時間をとる方向で
今後の計画を練り直そうかな

海のそばに住みたい・・・

ついに復帰して富戸へ

中耳炎が本当に祟る
結局さらに1週2週3週と伸び
富戸のナイトダイブ・ボートダイブを諦め、
熱海の沈船ダイブを諦め、
重器材も揃ったので今週末は
慣らしに行こうかと思ったがそれも諦め、、、

痛すぎる1ヶ月を耐えて迎えた9/24日
ようやく、本当にようやく復帰!
駆け込むようにして富戸へ

富戸ナイトをキャンセルにし、
熱海沈船、初島ダイブとも泣き別れ、
伊豆大島とさよならし、
中木もあきらめ、
長かった・・・ほんと長かった・・・

医者からOKをもらい、
耳と初マイ器材の慣らしを兼ねて
安島さんのショップに予約

残念ながら土曜日が埋まっており
日曜日だけだが、それでもワクワクが止まらない
熱海に前乗りして一泊し、翌朝富戸へ

メッシュバッグに器材を詰め込み、
キャリーカートに括り付けて
ころころ移動

安定しないし、なかなか重いし、
背負ってる着替えやカメラのバッグは8kgくらい
ころころ器材は13kgくらい
これは大変だぁ

富戸はやや荒れており
八幡野というポイントへ
東風に強いポイントらしく
川奈や海洋公園からも集まっていた

いよいよマイ器材をセッティング
BCDより先にレギュレータを先に
タンクに付けちゃうお茶目をしつつも
無事に準備は終わり
タイガーバームとフリスクでドーピングしつつエントリー

やや波が高いのか
河口がすぐそばにあるからなのか
浅瀬は枯れ葉も多く濁り気味

潜行OK、耳抜きもOK
曇り空で陸は肌寒いが、海温は快適
浮力コントロールも
間が空いた割にはそこそこ安定

新品のBCDは
肩や腰のバルブ紐の位置がまだやや慣れないものの
あとは非常に使いやすくて、さすが林さん!
いい器材を選んでいただき、ありがとう!

セカンドも咥えやすくてラク
計器もBCDの後ろから脇に通すところがあって見つけやすく
息止めちゃって浮くリスクも回避

いい復習・練習になった
魚は少なめだったが
カメラも練習しながら十分楽しめた

イロカエルアンコウや、
イソギンチャクエビにピントは合わせられたが
群れや暗いところにいる透明なエビは
ピントがまだ難しい

あとカメラの設定をいじる余裕まではまだない

ヒレナガネジリンボウを狙っていたが
近づく速度が早すぎたせいか逃してしまった・・・
安島さんから、呼気が荒いのもあったかも、と助言

今回は吸うのを長く、吐くのは一気にという、
YouTube動画のオススメに倣ってみたが、
結局、吸うのも吐くのも長く、が一番あってそう

1歩、進んだかと思えば
次の新たな課題が出てくるが
それがまた楽しい

さて、鼻血も出ず、頭痛もなく、
安全なダイビングができた
そしてここからのお片付けが大変

ただこれも一度準備をしていたからか、
思っていたよりは手早く荷造り
レギュをBCDで包み、
スーツ畳んで、キャリーに固定
行きよりは安定してるかも
ただし重い

帰ってからもすべて水につけ
スーツはアロマウェットで揉み洗い
順に干していき、大仕事

マイ器材は嬉しいが、大変である
それでも潜れてホクホク
再来週は4日間の石垣合宿である!

耳抜きに関して分かってきたこと

中耳炎でダイビングに行けない間、
苦手意識のある耳抜きに関しても
記事や動画をいろいろ見ていた

そんな中で毎度のように出てくるのが
いくつかの耳抜きの方法
バルサルバ法
フレンツェル法
トインビー法

これなんだが、ぜんっぜん分からない
動画見ながら陸上で試してみても
できてるんだかできてないんだか
そもそもやり方が正しいのか分からないし

細かなやり方を頭に全部入れて潜るなんて
そんな器用なことできないので
水の中でも試せないし

そもそも水の中で、
こんないろんなやり方を試せる時点で
ある程度、耳抜きできる人なんちゃうの
潜行とかスムーズにできちゃう人の
趣味みたいなものじゃないの、もはや

そうやさぐれてしまう程度には
私にはぜんぜん勉強にならなかった

しかしそんな私も
ちょっとずつ耳抜きがスムーズにできるようになってきた
なので、私なりに気づいたことをまとめてみたい
同じく耳抜きで苦戦する人たちのために
少しでも手掛かりになるといいなと

何回か前の記事で書いたが
フリスクとタイガーバームという軟膏を使うことで
耳抜きができるようになった

これはとても大きなきっかけだったし、
実際、空気が抜けやすくなる効果や
耳管の周囲を柔らかくするような効果もあったのだろう
しかし今となっては、この2つがなくても耳抜きはできる
実のところ、プラシーボのような一面も
あったのではないかと疑っている

では、耳抜きができるようになるうえで
本当は何が重要だったのか

結論から言うと「落ち着くこと」だったように思うのだ

なんだか、空き缶とか座布団とか飛んできそうな結論で申し訳ないが
実際にとてもとても大事なことだと思うので続ける

私なりに、潜行前・耳抜き前に気をつけていることを列挙すると

  • 耳抜きがしやすくなると信じるルーチンを実行
    私の場合は、フリスクとタイガーバームだった
    人によっては耳裏のマッサージとか、ガムを噛むとか

  • 準備を人より早く済ませる努力をする
    これは人より後になると、待たせてしまったら申し訳ないと
    どうしても焦ってしまうからだ
    そして焦っているとたいてい物事はうまくいかない

  • 水面で深呼吸してリラックス
    周囲をゆっくり見回したり、今日撮りたい写真を思い浮かべたり
    とにかく心を落ち着ける

  • 水面で耳抜きしてみる
    まだ潜ってない時点なので普通にできるはず
    一見意味なさそうだが、しかしこれが意外と心のゆとりを生むし
    いきなり海中でやるより、空気量や力の入れ具合を知れてよい

  • 顎を噛み締めない
    緊張して、顎を噛み締めていると、
    さらに耳抜きが難しくなるので顎は緩めよう

  • バタバタせずに潜行していく
    慌ててると耳抜きはもちろん、沈めもしない
    重力に身を委ねて、ゆっくりじっとしている方が
    潜行も耳抜きもスムーズ

  • 耳抜きだけに集中する
    潜り始めると、気になること、やりたいことがたくさん出てくる
    ダイコンは動き始めてるかな、ゲージの深度はいくつかな、
    カメラをONにしとかないと、手袋しとこう、などなど
    でもまずは全てを後回しにして耳抜きに集中

  • 痛くなり始める前に1回しとく
    痛くなったのを合図に耳抜きをするのでなく、先に1回しとこう
    早めにしとくと焦らずに済む

  • 大きく、ゆっくり、しっかり呼吸する
    不慣れだったり緊張していると過呼吸気味だったり
    早く短い呼吸になりがちに思うが
    耳抜きするにはそれなりの空気量が必要で
    そのためには深い呼吸が必要
    深い呼吸のためには結局落ち着くことが不可欠

いろいろ書き並べたが
結局のところ、落ち着くこと、焦らないこと、なのだ

よくガイドさんが言うでしょ?
息整ったら潜行してくださいって

何の気なしに聞いてたし
形ばかり息整えて潜行に臨んでいたが
これが正しく本当に大切なことだったのだ

心にゆとりがあり、肩の力も抜けており、
本当の意味で息が整っていると
案外、耳抜きはすっといく

これまで、息整えることを真面目にやってこなかったが
少し耳抜きでき始めて、ようやくその大切さに気づいたのだ

落ち着くとか、リラックスとか何を言ってるんだと
そんなことで簡単にできたら苦労してないと
おっしゃりたいのはよく分かるが

一度、騙されたと思って
リラックスすることに本気で向き合ってみてほしい
だって、そこまで真剣に息を整えるって
やったことないでしょ?

しかも耳抜きだけではないのだ
リラックスの効果は!
潜行もぐっと巧くなる

どうしても水に入ると、
特に足が底についてない状態だと
人ってバタバタしがち
足で水蹴ってしまいがちだが
実はそれは潜る上でとっても邪魔

だって、頭が上の状態でバタバタしてたら
どうしたって上に行く力が生まれるのだもの
そりゃ潜れないよね

落ち着いて、肩の力を抜いて
足を揃えてじっと動かさず、手もバタバタしない
その状態でBCDの空気を抜き、肺の空気も吐き出せば
ウェイトが付いてさえいたら沈んでいきます

驚くほど簡単に!
そして耳も抜けるの!
これに気づき、さらに試して体感して、
間違いないと確信してからは、
心を落ち着けることはダイビングの鉄則と思うようにしてます


今回のポイント

  • 耳抜き苦手な人は、とにかく心を落ち着ける努力をする

  • 潜行が苦手な人も、とにかく心を落ち着ける努力をする


途中で中耳炎という思わぬ足止めがあったものの
ふだんの週末でダイビングの練習を重ねて
そして次回、濃密なダイビング合宿のために
再び石垣へ!4日連続ダイビング三昧!
▶︎次の話へ

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