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稀代のハッシュタガーSexyZone中島健人くんのSNS戦略

みなさん、SexyZoneの中島健人くん(ケンティー)をご存知ですか?

SexyZoneを好きになってかれこれ8年ほど経つのですが、彼はずっっっっと戦略的に活動しています。

その徹底ぶりは本当にすごい。

セルフプロデュースの鬼。新聞、ネットニュースの見出しに採用されるキャッチーな言葉たち。天才か?ええ、天才です!!!!!

語りたいことはたくさんありますが、
今回は彼が最近取り組み始めたSNS戦略について、ご紹介したいと思います。

彼のSNS戦略は、ファンコミュニティ作りSNSでの情報発信を考える人にとって何かしらのヒントになるのではないかと思うので、参考にしていただけたら幸いです。

アウトライン
1. ジャニーズのSNS事情
2. 中島健人くんのブログKTTとは
3. 世界トレンド3位のハッシュタグ事例
4. 公式SNSとの連携
5. ファンとのつながりを強固にしたお返事企画

1. ジャニーズのSNS事情

ネットに弱いと言われるジャニーズ。そもそもの前提として、現在デビュー組の公式SNSはありません。(※嵐とやまぴー除く。)

タレント自身がSNS上で情報発信をする手段がありません。プロモーションは、全てレコード会社や作品の公式SNSが担っている状態です。

あるのは「Johnney's web」という課金制のブログのみ。(※月額315円)

このブログについてですが…

・全グループの(ほぼ)全メンバーが個人ブログをやっています
・課金すれば全員のブログを読むことができます
・顔写真はファンクラブ会員のみ見ることができます

このブログは完全にファン向けの情報発信ツールであり、外部向けのコンテンツではありません。

ブログの更新頻度はメンバーによりけりですが、まあ更新頻度は低いのが当たり前。ファンもそこまでの更新を期待はしていません。

が。

やばいのがあります。

そう、中島健人くんのブログ。

彼はここ2年ほど365日毎日更新し続け、先日1000回目を迎えました。

2. 中島健人くんのブログKTTとは

中島健人くんのブログ「KenTeaTime」通称KTTは、デザインが完全にInstagram。ほとんどの投稿が写真付き。24時間限定コンテンツもあります。(※課金制なので画面キャプチャは載せられない…残念…)

更新時間はバラバラですが、彼が365日毎日更新することで、ファンは必ず毎日KTTをみるようになりました。もはや日課。なかなか更新されないと、忙しいのかなと心配になったり。そわそわします。

これも戦略の1つ。

そして、KTTの最大の特徴がハッシュタグ!

①ブログでオリジナルのハッシュタグを指定してくる
②ファンがtwitterでそのハッシュタグをつけて投稿
③ほぼ毎回トレンド入り!

彼はファン向けのクローズドな空間から、情報を外に発信する方法を編み出したのです。

はじめは、ファンとのコミュニケーションのためでした。

ブログの記事末に必ず「#KTT」をつけていた中島健人くん。
→ファンがtwitterで#KTTをつけてブログの感想をつぶやき始める
→投稿が増えて初めてトレンド入り!
→みんなありがとう!と#KTTをエゴサしていることを匂わせる投稿
→ケンティー絶対twitterみてるよね?応援の言葉を届けたい!ツイートしよう!
と、ファンはハッシュタグを使うように。(雑な説明ですがだいたいこんな流れだった気がする)

ここで、SexyZoneのファンってSNSに強いんだな…と気づいた中島健人くん。外向けの宣伝ツールとしてハッシュタグを使い始めました。

番組名に関連するハッシュタグを指定。
→必ず放送前にトレンド入りさせてSNS上で話題にする。

たとえば…

・#国民的Sexy #24時間テレビ41 →24時間テレビ
・#Sexy冠→SexyZoneの冠番組
・#ニセコイミニコイ→映画ニセコイ

トレンド入りした時に「なにこれ?」と思わせるハッシュタグを作るプロ。
天才か?ええ、天才です!!!!!

これは余談ですが、今年の紅白に落選した日が「#僕たちはこれから咲くんだ」。こんなこともトレンド入りさせてtwitterをざわつかせました。テレビ露出が少ない今、全てが話題のタネです。

※ちなみに、これに対してファン発信で「#SexyZoneに花束を」というハッシュタグもトレンド入り。ハッシュタグでのコミュニケーションが当たり前になってきました。

3. 世界トレンド3位のハッシュタグ事例

10月18日SexyZoneがMステ(20時〜放送)で「麒麟の子」を披露することに。今年やっと出せたシングル曲で出演するということで、超気合が入っていました。

ファン以外にもパフォーマンスを見て欲しい!!!と考えた中島健人くん。

13時「#Mステはセクシーだ」を指定する投稿を更新
→日本トレンド1位、世界トレンド3位(!?)
→なんだこのハッシュタグ?とtwitterがざわつく。

19時「#ジャイアント麒麟GOOD」を指定する投稿を更新
→日本トレンド1位(放送時#Mステはセクシーだ は3位くらい)

※ちなみに前日の投稿で「明日の13時から楽しいこと始めるからKTTみてね!」と書いていたので彼は意図的にこれをやっています。私の虚妄じゃないです。ほんとに!

この事例でのポイントは2つあります。

ポイント①2回に分けて指定してきたこと

1. 昼にトレンド入りさせる
→今日のMステにSexyZoneが出るらしいよ、と認知させる
※「1つ目」「Mステの夜まで頼むぜ。」と投稿。夜に2つ目があることを示唆。盛り上げてね!と煽る。

2. 放送直前にトレンド入りさせる
→放送の1時間前から一気に投稿数を増やすことで、2つ目もトレンドに入れて、放送を見てもらう。

放送時には両方のハッシュタグがトレンド入り。かなり目立っており、ネットニュースにもなりました。

ポイント②使うハッシュタグを変えたこと

これは、過去の反省を踏まえてのことかなと。

昨年、彼の主演ドラマを盛り上げるために第1話放送時に「#ドロ刑見てね」を指定してトレンド1位に入りました。
翌週も同じく「#ドロ刑見てね」を指定し、ファンも同じように投稿したにも関わらずトレンド入りしませんでした。

なぜか?

一定時間に同じ言葉を含む投稿が急激に増えた場合に、twitterトレンドに入る、とすると…
同じハッシュタグは先週入ってる。つまり急上昇ではない、と判定された説があります。(ここ詳しくないので誰かアルゴリズム教えて)

確実に2回トレンド入りさせるために、あえて使うハッシュタグを変えていました。

なぜファンはハッシュタグをつけてつぶやくのか?

ファン以外の人になかなか伝わらないのが、なんでそんなにファンは必死にハッシュタグつけてつぶやくの?という部分。私も必ずハッシュタグつけて何回もツイートしますが、なんでだろう…と考えてみたところ、

本人がブログで「盛り上げてね!」と煽ってくるし、
トレンド入りした翌日は必ず「みんなありがとう!」とお礼のコメントをしてくれる。

力になりたい。

有名になってほしい。

そして何より楽しい。

ファンの原動力はそれだけだと思います。

最近はもう一種のお祭りみたいになっていて、よっしゃトレンド1位に入れて盛り上げよう〜〜みたいなノリです。ここまでいけたら、かなり強いですよね。

4. 公式SNSとの連携

ハッシュタグつけてファンが盛り上げているわけですが、では映画・ドラマ等の公式SNSは何をやってるのか。

実は彼がでる番組の公式SNSも、KTTで指定されたハッシュタグをつけて投稿していることが多いです。
→そのツイートをファンがいいね、RTする
→さらに広がる

めちゃ良いサイクルができている!
彼は誰かに依頼された訳ではなく、自発的にプロモーションをやっています。番組側も、それに乗っかることが最近は当たり前になっています。

もはや愛。

制作側は、出演者が盛り上げてくれるなんて嬉しいに決まっていますよね。中島健人くんは関係各所にも愛されてる感が半端ないです。

ちなみに…ちょっと残念だなと思った事例は、SexyZoneが所属するレコード会社ポニーキャニオンのSNS企画。
(ポニキャさんいつも豪華な特典DVDありがとうございます。いい作品だからもっと売れて欲しいですね!!!!!)

今年発売したシングル「麒麟の子/Honey Honey」のPRで、「#キリンの子ちゃん見つけた!」「#SexyZone」をつけて投稿した人の中から抽選でオリジナルグッズが当たるという企画をやってました。

しかしこれ、トレンド入りせず。(私の記憶が正しければ)
私のTLだけの話かもしれませんが、投稿もあまり見かけなかったような…

なぜか?

それは募集期間が3週間もあったため、投稿が分散したからだと思います。
あと中島健人くん発信ではないことも要因。彼がKTTでこのタグ使ってね、と一回でも言えばもっと投稿数は増えたはず…

せっかくCDショップでのポップや駅広告を打ってたのだから、もっと話題になればなあ…と思いました。キリンの子ちゃんも可愛かったのにな。

5. ファンとのつながりを強固にしたお返事企画

先ほども少し触れましたが、なぜこんなにも熱心なファンがついているのか?
彼は、今ある課金制のブログというクローズドな空間を、ファンとのつながりを強固にする場所としてとっても上手に活用しています。

今回は、中島健人くんがKTT更新1000回記念に行った企画をご紹介します。

それは、KTT内で中島健人くんにDMが送れるよ!!!企画

はい?

募集期間は2週間。250字程度で、一人何回でもメッセージを送ることができました。ピックアップしてお返事するね、と。

そしてついに、本当に返事がきた。

10月の2週間、毎日、1日2通のお返事が投稿されました。(インスタグラマーが質問に答えるみたいなやつ)ファンの質問に対して、真摯に、時に面白く、丁寧にお返事をしてくれました。感動……この人は本当にすごいと思いました。

彼がブログを毎日更新するのは、毎日KTTを見るのをファンに習慣化してもらうという戦略もあると思ってますが、そもそも根本的にはファンに自分の今のことを伝えたいという純粋な気持ちからスタートしています。

とにかく愛がすごい。

課金制=読者はファンしかいない。twitterやInstagramという誰もがアクセスできるものではないこの空間でやるべきことは何か?を、彼はめちゃくちゃ考えていると思います。

とにかく愛がすごい。

大事なことなので2回言いました。

彼がファンに愛をたくさんくれるから、ファンもそれ以上にたくさんの愛を返したい。そんな関係なんだと思います。

ハッシュタグを使って外に情報を発信しているのだって、誰に頼まれたわけでもない。

自分が出る作品に対して、愛があるから、もっと多くの人に届けたい。

それがきっと、彼の原動力であり、ファンだけでなくお仕事で関わる人たちからも愛される理由なのだと思います。


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私は編集の仕事をしていますが、まだまだ届けたいものが多くの人に届かないことが悔しい毎日です。ninaruポッケというプロダクトが、もっとたくさんの人に愛され、妊娠出産育児に関わる全ての人がほっとできる場所・コミュニティになるよう、コツコツ、愛をもって、頑張ろうと思います。

もしよければこちらの記事もどうぞ。

ケンティーに出会って世界が広がった男の子のお話です。「好き」という気持ちの偉大さを伝えたい、そんな思いで編集しました。

おわり。


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