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「寄り添い」は、全肯定よりも高度で難しい〜菊池風磨くんの紡ぐ言葉たち〜

SexyZoneの良さ、を突き詰めていくと「寄り添い」だと思う。

誰も置いていかない。誰のこともバカにしない。すごいところはすごいと褒める。でも誰かを傷つけていたり、立ち止まっている人に、「ねえ君はそれでいいの?」とちゃんと意見を言う。

5人とも、何事も一生懸命で素直で、泥臭く頑張る人たち。とにかく知的で賢くて、適切な言葉を紡げる人たち。愛に溢れている、そんな人たち。

なんていうか、SexyZoneって、そういう優しくて強い人たちなのだ。

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なかでも私は、菊池風磨くんが紡ぐ言葉が本当に大好きだ。

「いろいろ悩んでいる人がいると思うんだけど、僕たちも同じように悩むことがあるんだよと伝えたい」というニュアンスのことを、どこかのインタビューで言っていた。彼はアイドルとしてはるか遠くの存在ではなく、いつだってこちらに寄り添おうとしてくれる。

先日、ジュニアエラで菊池風磨くんがお悩み相談に回答している記事を読んだ。

まだ読んでいない人は、ぜひ読んでほしい。

前に誰かが書いていたけれど、菊池風磨くんは、落ち込んでいる人を上から引っ張り上げようとするのではなくて、俯いている顔を覗き込んで、「大丈夫?どうした?」って声をかけてくれるような優しさがある。

いつだって、相手の状況を、相手の気持ちを、想像して、寄り添ってくれる。

でも、全肯定するのではなくて、前向きに考えるきっかけとなる言葉をくれる。

そのままでいい、ではなくて、「でもここはこう考えると、もっと楽しくなるよ」って。

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こうした言葉のかけ方は、本当に相手のことを考えていなければできないことだと思う。

相手を全肯定することは、やろうと思えばできる。「君は君のままでいいよ。頑張ってるえらい。」って。そうやって言うことは簡単だ。相手を気持ちよくしてあげることができる。

でも、それは相手を甘やかしているだけで、本当はもっと努力して変えるべき部分があるかもしれない。

そうしたアドバイスは、本当に難しい。相手を傷つけてしまうかもしれないし、そんな言葉はいらないと言われてしまうかもしれない。

でも菊池風磨くんは、相手の気持ちを一旦全部受け入れた上で、「その気持ちは痛いほどわかるよ、俺もそう思うことあるもん。でもさ、こう考えた方が楽しくない?」って前向きな気持ちしてくれるのだ。

私はこれが、本当の意味での「寄り添い」だと思う。全肯定よりも、はるかに高度で、難しい。

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今回の記事に限らず、彼の主演舞台の初日が台風で中止になってしまった時に書いてくれたブログの文章や、ライブの挨拶の言葉にだって、寄り添いの姿勢が現れている。

初日のチケットをファンがどんな気持ちでとっていたか、彼は痛いほど分かっているという事を伝えてくれた。自分も悔しいけど、でもファンのみんなだって悔しいよねって。でも安全が一番だから、誰も怪我とかして欲しくないから、この決断をしたんだよって。初日公演は、あなたのためにあるよって。

去年は、メンバーの松島聡君が休養中のため4人でライブをすることになった。ライブはものすごく楽しかった、でも5人じゃない。4人のライブを楽しんでいて、いいんだろうか?楽しいんだけど、やっぱり寂しい。どことなくモヤモヤしている人もいたなかで、「寂しいと思わなくなっちゃうことが寂しいじゃん。」と、言ってくれた。寂しいときは寂しいと言っていいし、泣きたいときは泣いていい、そうやってファンの気持ちを汲み取って肯定してくれた。

一緒に活動しているメンバーが一番寂しいはずだし、一番複雑な気持ちだと思う。それでも、自分たちは歩みを止めないと決めたんだよって、彼らなりの優しさを伝えてくれた。

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彼はどうしてこんなに、寄り添ってくれるんだろう?相手の気持ちを汲み取れるんだろう?私たちが無意識のうちに求めている言葉をくれるんだろう?

ものすごく頭の回転が速くてウィットに富んでて賢くて、察する力がすごくて、ああ、これは会話が楽しい人だなあといつも思う。喋りが上手なので彼にははやくラジオのお仕事がきて欲しいと思っている。

でも個人的には、彼にはどこかで文章を書いてほしいと思う。

きっと彼の言葉で救われる人は、多いんじゃないかなあって。


私は自分の仕事的に、寄り添いを意識する必要があるのだけど、まだまだその力が足りない。ただの全肯定で終わってしまうこともあって、ダメだなと思うことも多い。

「寄り添い」って、簡単そうにみえて実はものすごく難しい。私は彼の紡ぐ言葉から、日々学んでいきたいと思う。

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