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【要保存】取材ラッシュを意図的に起こす!取材対応5つのポイントとは?

「なんで、あの店はいつも取材がくるんだろう…」
と不思議に思っているそこのあなた!

実は、取材ラッシュは意図的に起こせるのです。

チャンスを確実につかむための取材対応のポイントをご紹介します。


こんにちは!
全国で日帰り温泉の「おふろcafé」ブランドを手がけるONDOグループ 宮本まさきです!

今日のnoteでご紹介する取材対応のノウハウは、もともと社内向けに共有した内容です。

僕たちが手掛ける「おふろcafé」は、全国で7店舗を展開する温浴施設です。お風呂やサウナはもちろんのこと、オシャレな空間で美味しいご飯を食べたり、漫画を読んでゴロゴロしたり、勉強や仕事をしたり・・・と自由にくつろいでいただけます。

これまでのスーパー銭湯とは一味違うコンセプトや世界観で、取材のご依頼をいただくことも増えてきました。ちょうど1年前にはテレビ東京系列「カンブリア宮殿」で、社長の山﨑の特集も組んでいただきました。

スクリーンショット元:テレビ東京「カンブリア宮殿」

取材いただく機会が増えていく一方で、取材対応のノウハウが店舗内・店舗間であまり引き継がれていないように感じ、社内メンバー向けにまとめて書いてみたのが今日の内容です。

元々社内向けの資料なので、かなり具体的なHowToになっています。正直、今も「ここまで出しちゃっていいのかな?」と思いながら書いています(笑)

もしかしたら後で消すことになるかもしれないので、見つけていただいた方は、今のうちに保存をしておいてください。そしてお役立ていただけると嬉しいです。

媒体別の基本的な考え方(新聞、TV、ネットメディア)

まず媒体による、基本的な考え方を押さえておきましょう。

①新聞の場合

新聞の場合、記者さんによる直接取材です。

報道の自由の観点から、事前の原稿チェックは原則できません。また、新聞記事の著作権の観点から、ウェブや店舗で「○○新聞で取り上げられました!」などと記事(コピー)を掲載することはNGです。

ただし、一般的に、お店やメンバーのことを好意的に取り上げていただいた内容をお店に貼りだしていることもありますよね。

全文ハッキリ読めないサイズに縮小したり、一部分だけを切り取るなどして、少し貼りだす…みたいなのをよく見ます。

②TV・ネットメディアの場合

TVやネットメディアは、番組を直接制作している会社からの連絡もあれば、下請けを担当している制作会社・フリーライターの方が主に取材に来ます。

内容によっては公開前の事前確認もさせてもらえます。
ただし、取材から掲載までの間に時間が短いことも多く、制作会社が納品したあとに編集が加わることもあります。

事前にチェックは可能だが、その通りにならないこともある、くらいに思っておきましょう。

取材対応5つのポイント

各媒体の属性を踏まえた上で、取材対応のポイントを5つにまとめました。

①スピーディー&ウェルカム感満載で受け入れる

まず大事なのが、最初の問合せ時点での対応です。ここでこけてしまうと、そもそも取材が行われないまま終わってしまいます。

店舗に最初に取材可否の問い合わせをしてこられる方は、取材班側でも即半判断できる方ではなく、問い合わせ担当者だったり複数の方で対応されることが多いです。かつ、いくつかの取材候補に同時に連絡していることがほとんどです。

大事なのは「スピーディーな対応」と「ウェルカム感」

ですので、最初のレスが早く、ウェルカム感が強いと、取材班側でも「ここにしましょう!」と早めに決定してくれます。

逆にレスが遅いと、「他で決めてしまいました」とチャンスを逃してしまうこともあります。スピーディーに対応するためにも、最初から役職者が管理できる携帯番号を教えておくようにします。

②取材対応は役職者が行う

取材対応は、役職者が行いましょう。これはもちろん、テレビに映れるラッキーな役どころだから、ではありません(笑)

役職者であれば臨機応変に意思決定したり、イベント情報や広報にも強く的確に自社PRしたりできるからです。

取材前には事前の打ち合わせもありますが、実際には取材中に「ここ撮らせてもらえますか?」や「お客様にインタビューしてもいいですか?」などその場で判断が求められることが多発します。

また、インタビューの内容に合わせて、「この夏はこういうイベントをやります」や「これが人気メニューです」など、お店がどうお客様に認知されたいかを意識して、ハンドリングすることも大事です。

取材内容に合わせて、すかさず告知をします。

③お客様に、取材を応援してもらえるように準備する

取材が入る場合は、必ずお客様に事前掲示+フロントでご案内します。特に館内のサービスを一部制限する場合、必ずアナウンスが必要になります。SNSにも告知を載せておきましょう。

案内の内容については取材班に確認が必要ですが、多くの場合何の取材かを明らかにできないので

「館内で一部取材が行われます。●時〜●時の間は××のご利用を一部制限する場合がございます。」

といったアナウンスになります。

ただし、基本的には正規の料金をお支払いいただいているお客さまに対して、何かサービスを制限するようなこと(一定時間浴室が使えないなど)は避けるべきで、開店時間以外に撮影をしていただくよう、取材班と交渉をします。

こうした事前準備をしっかりと行い、常連さんやお客さまに「自分が通っている店に取材が入るのは嬉しい」と、応援してもらえるようにするのが大事です。

④取材時に確認すること

取材の効果を最大化するため、また事後のトラブルを避けるため、取材時には次の4つを必ず確認します。

(1) 取材されたことを館内やSNSで告知していいか。
(2) 掲載日・放送日が確定するのはいつか。
(基本的に新聞やテレビなど報道機関は緊急事態もあるため確約できない)
(3) 芸能人の方がいらっしゃった場合は、サインをもらったり一緒に記念撮影をお願いする。
(4) スタッフが「今日取材があった、誰々が来た」などを言っていいのかを確認し、NGな場合は全員に注意喚起をする。

⑤取材後のお礼とブランディング

取材後はしっかりとお礼をし、追加での素材依頼がある場合は遠慮なく連絡くださいと伝えると好印象です。これまでも、後日に追加撮影や、素材を送ってほしいという連絡がよくありました。

また取材いただいた内容がリリースされた時は、取材してくださった方にお礼を言いましょう。電話でもメールでもいいです。

しっかりとお礼をしておくことで、他の取材ネタがあったときに「あそこはめちゃくちゃ取材班によくしてくれたなー」と思い出してもらえ、再取材につながります。

また、告知がOKなのであれば「取材されたものが放映されます!」「○○に掲載されます!」、また「取材されました!」の事後報告を、ホームページ・SNS・館内で積極的に行います。

取材情報も積極的に告知しています。

X(twitter)で番組公式をRTしたり、出演してくれた芸能人のアカウントに絡みにいくのも良いでしょう。温泉道場の公式アカウントでも中の人スタッフが地道にやってくれています。

こうしたコツコツの積み重ねで、取材されたという事実を何倍にも効果を高めてブランディングにつなげることができます。

意外と、喉元すぎればなんとやらで、この「事後の波及を最大化する」のが抜け落ちがちです。

放送されたものは、他の取材ネタを探している人も見ている

こうやって取材を受け、テレビで放送されたもの、新聞や雑誌で掲載されたものは、他社の取材班や記者、編集者など多くの人の目に触れることになります。

彼らが目にした時に「お、この店は丁寧に、良い対応してくれていそう」と思える内容になっていれば、「うちも、あそこに取材依頼出してみよう」となるわけです。

はじめは1つの取材依頼でも、それに丁寧に対応することで、そこから何本も立て続けに取材の依頼がくる、という現象が発生します。

これを「取材ラッシュ」と呼んでいます。

ポイントをおさえた取材対応をすることで、意図的に取材ラッシュは起こせます。テレビや雑誌、取材班から好かれるお店づくりをしましょう。

このnoteは、ONDOグループ社内に向けて僕が配信しているコラムを基にしています。経営者として考えていることや、旬の情報、ビジネスのノウハウなどをシェアしています。
同じハコモノ事業者さんや、サービス業の方々にとってもお役に立てるものがあるのではないかと思い、内容を少しだけ編集して公開しています。

宮本昌樹@ONDOグループ CHRO

1986年生まれ、和歌山県出身。27才の時に地域活性を目指して株式会社温泉道場入社。支配人を2年間経験したあと、店舗リニューアル開発・コーポレートブランディング、フランチャイズ事業などを経て、HR部門に注力。2019年より、ONDOグループ1人目の社長として、三重県の株式会社旅する温泉道場の社長を兼任している。

Twitter:https://twitter.com/masakimiy

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