矢沢あい展に行ってきました
私が初めて矢沢あい先生を知ったのは小学生の頃、当時りぼんで連載が始まった「ラブレター」がきっかけだった。
少女漫画にありがちな目が大きくてキラキラしていて鮮やかな色彩の絵柄とは違って、繊細でいて、大人びているけどどこか可愛いタッチにとても惹きつけられた事を今でも覚えている。
そこから30年以上の時を経て、昨年から全国を巡回している「矢沢あい展」が近くの百貨店に来ると知って、先日ようやく行く事が出来た。キービジュアルになっているバイクに跨る晃とナナを初めて見た時から、ずっとワクワクしていたと言っても過言ではない。
「恋も夢も、おしゃれも、人生で大切なことは矢沢あい 作品から教わった」
入り口すぐのパネルの一文を読んで、思わず泣きそうになってしまった。そりゃそうだ。恋も夢もおしゃれも、どんな漫画にもあるかもしれないけど、それが必ずハッピーエンドを迎えるとは限らない事や、壁や現実が必ずついてくる事、嫉妬や焦り…そういうネガティブで心がヒリヒリする感情は矢沢あい先生の漫画に出会わなければ深く理解出来るのが遅かったかもしれない。
そんな気持ちを抱えながら展示をしみじみと観て、生原稿やネーム等「ここまで見せて貰って本当にいいのか」とドキドキしたり、ガラスケースに並べられた付録や全プレに懐かしい気持ちになったり。各作品の名シーンや名台詞には本当に胸がいっぱいになった。
(それにしても、アナログ原稿の美しさには驚いた…線はもちろん、ベタもトーンも端から端までめちゃめちゃ綺麗!)
エモい気持ちのまま、もっと色々書きたいんだけど…というか少し書いて自分の気持ち悪さに引いて削除してしまったので、大切な思い出として心にしまっておく事にしよう。そうしよう。
そして、本当に本当に私の戯言だと思っていただいていいのだけど…
一部を除くほとんどのエリアで撮影可能になっていたけど、そうするならもう少しルールやマナーについてガイドラインがあって欲しいと思う。
こういう展示は好きでよく見に行くけど、今回は内容が良かっただけに残念な気持ちになりました。原稿や秘蔵のお品等、先生が貸し出してくれてるんだもん。もう少しそこに敬意があってもいいんじゃないのかなあと思う。でも、一番疑問を感じるのは、さんざん禁止している迷惑行為を見て見ぬふりしているスタッフさんでした。立ってるだけかい!
愚痴になってしまいました…ごめんなさい。
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